「スロップシンクでは何を洗える?」「大きいものを洗いたい」「スロップシンクの良い点は?」などと考えたことのある方はいますか?スロップシンクは、主に掃除用途に使われる大型の流しであり、汚れた靴や雑巾、モップ、園芸道具など、洗面台やキッチンのシンクでは洗いにくいものを洗うのに適しています。
今回は、スロップシンクの活用方法について、メリットデメリットや費用、設置時の注意点などを徹底解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
スロップシンクの活用法5選
スロップシンクとは?
スロップシンクとは、普通の洗面台より2回りくらい大きい洗面台のことです。主に商業施設や病院等で、使われることが大半ですが、普通のご家庭でも、掃除用具の洗浄する用、ペットのお風呂、画家の方が絵の具を流したりと特定の目的を持って使用されます。大量の水を使う作業に適しています。
活用法①:汚れものの浸け置き
活用法のひとつとして、汚れ物の浸け置き洗いがあります。
軽く洗っただけでは落ちにくい頑固な汚れには、やはり浸け置き洗いが最適です。
一般的には、洗面台や浴槽、洗面器を使用することもありますが、スロップシンクがあれば、時間を気にすることなく浸け置くことができます。
活用法②:ペットを洗う
ペットのためにもスロップシンクは有用です。
最近は、ペットを家族と同じ空間で飼う方が増えており、散歩後に足を洗うために毎回バスルームを使うのは手間がかかります。そのような場合にも、スロップシンクは大変便利です
活用法③:泥汚れを落とす
次に挙げられる活用法は、泥汚れの物を洗うことです。
泥汚れを洗う際には、シンク自体の汚れや排水管の詰まりが心配になることがあります。
しかし、スロップシンクは通常のシンクよりも排水口の径が大きく、詰まりにくい構造になっているため、安心して使用できます。
活用法④:絵の具やDIY道具を洗う
在宅時間が長くなった方々の中には、書道や絵画などの新しい趣味を始めた方もいるでしょう。
また、お子さんがいる家庭では、図工や書道の時間に使った道具を持ち帰って洗わなければならないことがあります。
そのような道具を洗うときにも、スロップシンクは非常に便利です。
活用法⑤:大きなものを洗う
通常は掃除しない場所である、キッチンの換気扇周りやエアコン周りなどを掃除する際にも、スロップシンクは非常に役立ちます。
スロップシンクは他のシンクに比べて大きく、大きな換気扇フィルターやエアコンフィルターなども水や洗剤につけて浸け置くことができるためです。
スロップシンクの導入方法
DIYでつける
スロップシンク自体は楽天やAmaoznなどのECやホームセンターでも売ってますので、DIYで取り付けることで安く仕上げることができます。ただ配管工事など難易度が高いため、あまり現実的とは言えません。
リフォーム会社にお願いする
スロップシンクを買いたいのであれば、リフォーム業者にお願いするのが最も確実です。洗面台やお風呂など水回りのリフォームを扱っている業者であれば、大体スロップシンクも取り扱っている場合が多々あります。ただスロップシンク単体で工事するよりも、浴室やトイレなど他の工事と組み合わせた方がグッと値段が安くなるため、業者にお願いする場合は、タイミングを見極める必要があります。
スロップシンクの注意点
スロップシンクを買う際には以下のことに気をつけましょう。
- 本当に必要か?…当然ながらスロップシンクを設置する際には、設置費用がかかり、場所も取ります。目的や活用のイメージがないままに設置すると、使わなくなって放置される可能性があります。放置されたスロップシンクは、排水のトラップが蒸発して下水の臭いが上がってくることもあるため、注意が必要です。スロップシンクを設置する前に、どのように使いたいのか、目的や利用シーンを明確にしてから設置を検討することをおすすめします。
- お湯が出るようにするか…冬場に利用する場合は、お湯が出ると便利です。混合水栓(お湯を出す機能)の設置は大して費用はかかりませんので、水やり用など冷水しか使わないことが決まっている場合や、よっぽど費用を抑えたい場合以外は、お湯を出せるようにしておいた方が良いでしょう。
- 水はね対策…水はもちろん、泥や魚の血、墨汁などが飛び散ることもあるため、水ハネ対策は非常に重要です。スロップシンク周辺は、掃除が容易で耐水性に優れたタイルやパネルなどを使用することをお勧めします。
- 広さ、深さ選び…既製品のスロップシンクは大体幅は45cm~50cm程度です。目的に応じて大きすぎないか(小さすぎないか)を確認しましょう。スロップシンクのオーダーメイドも可能ですが、値段がぐっと跳ね上がるのでおすすめしません。
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スロップシンクのメリット&デメリット
ここでは、スロップシンクのメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説していきます。
メリット①:玄関で手足や衣類を洗える
小さな子供を育てていると、帰宅時には泥だらけになることもよくあります。
しかし、泥だらけの子供たちをそのまま部屋に入れると後片付けが大変になります。
そんなときに玄関にスロップシンクがあれば、そこで子供たちを脱がせてからお風呂に入れることができます。
また、汚れた衣服や靴もスロップシンクで手軽に洗うことができるため、大変便利です。
メリット②:掃除で汚れたものを洗える
毎日のお掃除には掃除機が便利ですが、何かを床にこぼした場合や週末に時間がある時などには、拭き掃除をすることもあります。
しかし、汚れたものをキッチンや洗面台で洗うことには抵抗がある人も多いでしょう。
そのような場合には、スロップシンクがあると便利です。
メリット③:テラスで汚れた道具を洗える
アウトドアリビングを作りたいと考えている人やガーデニングを趣味としている人にとっても、スロップシンクは大きなメリットがあります。
アウトドアで使用する調理器具は一般的に大型で、油汚れや焦げ付きが多いため、深くて大きなシンクがあると非常に便利です。
同様に、ガーデニングで使用する道具も大きくて泥がついたものが多く、スロップシンクがあれば簡単に洗浄できます。
デメリット①:スペースが必要
スロップシンクのデメリットとして挙げられるのは、スペースの制限です。
スロップシンクは屋内で使用するのが最も便利ですが、設置するにはある程度のスペースが必要です。
もし屋内に設置が難しい場合は、テラスやデッキに設置することもできます。
デメリット②:種類が少なく限られている
スロップシンクは非常に便利な設備ですが、まだ導入している家庭が少ないため、サイズやデザインの選択肢が限られていることがデメリットと言えます。
また、給水や必要に応じて給湯設備を設置するためには、追加の工事が必要になる場合があります。
スロップシンクまとめ
スロップシンクは、よごれたものや道具の掃除だけでなく、ペットを洗うことにも使えます。また、キッチンのシンクや洗面台で洗えない大きなものも洗えます。そんな便利なスロップシンクでも、お湯の必要性を考えたり、水はね対策など設置時に必要な注意点がいくつかあります。
ご自身のライフスタイルに合わせて、スロップシンクの設置を検討しましょう。