
キッチンやトイレ、壁紙など、気になる部分だけリフォームすることを「部分リフォーム」といいます。フルリフォームと比べてコストも工期も抑えられるため、手軽に改修をしたい場合におすすめです。なお、費用はリフォームをする箇所により大きく異なるため、事前に見積もりを取って確認しましょう。
本記事では、箇所別の部分リフォームの費用相場や、実施するメリット・デメリット、部分リフォームの費用を抑えるコツなどをご紹介します。
【この記事で分かること】
- 部分リフォームは気になる箇所のみ改修する方法で、住宅全体を改修するフルリフォームよりも費用と工期を抑えられる
- リフォーム費用は箇所により大きく異なるため、相場を確認した上で見積もりを取ることが大切
- リフォーム費用を抑えるには、相見積もりを取ったり補助金・助成金を活用したりする方法がある
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
住宅の部分リフォームとは?

キッチンだけ新調する、壁紙と床だけを張り替えるなど、住宅の一部分だけを改修する方法を「部分リフォーム」といいます。
部分リフォームはリフォーム箇所が限られる分、フルリフォームよりも費用や工期を抑えやすく、住宅の不満を手軽に改善したいときにおすすめです。
フルリフォームとの違い
フルリフォーム(全面リフォーム)とは基礎や構造部分は残した状態で、住宅を全体的に改修する方法です。
部分リフォームが水周りなどの一区画を改修するのに対し、フルリフォームでは設備の刷新の他、間取り変更なども含む全体的な改修をするケースもある点に違いがあります。
部分リフォームとフルリフォームではどちらがよいの?

住宅の状況によっては、部分リフォームよりもフルリフォームの方が向いている場合もあります。ここからは部分リフォームが向いているケースと、フルリフォームが向いているケースをご紹介します。
部分リフォームが向いているケース
部分リフォームが向いているケースは、以下の通りです。
- 新築から5〜10年のとき
- 部分的に老朽化が目立つとき
- リフォーム費用や工期を抑えたいとき
部分リフォームは全体をリフォームするにはまだ早いけれど、機能性の維持や向上をしたいときに適しています。築5~10年の住宅であったり、部分的な劣化が目立ったりした場合におすすめです。またなるべく費用や工期を抑えたいときにも向いています。
フルリフォームが向いているケース
フルリフォームが向いているケースは、以下の通りです。
- 築年数が20~30年たったとき
- 住宅の機能性を向上させたいとき
- 住宅全体の雰囲気を変更したいとき
新築から20~30年経過すると、住宅全体が老朽化するためフルリフォームをするのがよいでしょう。また老後の生活のような、ライフスタイルの変化に合わせた工事の検討も必要です。
さらに耐震性の向上や雰囲気の一新など、部分的なリフォームでは対応が難しいときは、フルリフォームが適しています。
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【箇所別】部分リフォームの費用相場
部分リフォームは行う箇所によって費用が大きく異なります。ここからはリフォーム頻度の高い「水回り」「内装」「外周」に分けて、それぞれの費用相場をご紹介します。
水回りの部分リフォーム
水回りに含まれるのは、主にトイレ・洗面所・浴室・キッチンの4か所です。部分リフォームでは、浴室やキッチンのように範囲が広く、設備のグレードの種類も豊富な箇所ほど費用が高額になりやすいです。
トイレ
トイレの部分リフォーム費用の相場は8万〜50万円です。
便座の交換のみであれば4万〜17万円で済むケースが多いでしょう。壁紙や床材の張り替えのみであれば、グレードによるものの一般的には10万円以下で済みます。
一方、和式から洋式に変える工事では15万~60万円、トイレの間取り変更や移動・新設のような大がかりな工事では100万円以上の費用がかかる場合もあります。
洗面所
洗面所の部分リフォームの費用相場は10万〜40万円です。
洗面台の交換と内装変更を同時にするときの費用は15万〜50万円です。基本的にコストを抑えてリフォームできる箇所ですが、バリアフリー改修工事や洗面台の位置移動、給排水工事を伴なうリフォームなどは高額になる傾向にあります。
浴室
浴室の部分リフォームの費用相場は、50万~200万円です。ユニットバスの交換費用は50万~150万円が相場ですが、グレードによる差が大きいため注意しましょう。
タイル張りの在来浴室からユニットバスへの交換費用は、65万~150万円です。浴室の拡張や場所移動を伴う工事では、工事難易度により費用が200万円を超えることもあります。
キッチン
キッチンの部分リフォームの費用相場は、40万~250万円です。
システムキッチンの場所を変えずに、同程度のモデルと交換するときの費用は50万~150万円が相場です。ガスコンロやレンジフード、食洗機のような設備の設置や交換は、一般的には50万円以下でできます。
ただし、位置変更を含む交換や大幅な場所移動、ハイグレードの設備の導入などをすると150万円以上の費用がかかることもあります。
内装の部分リフォーム
内装の主な部分リフォームには、床材と壁紙の張り替え、間仕切りの設置などがあります。
床・フローリング
床やフローリングの部分リフォームでは、床材の種類やグレード、作業面積の他に工法によっても費用が異なります。
部分リフォームの主な方法は2つあり、1つは現在使っている床材を剥がして新しいものに交換する張り替えです。もう1つは、今ある床材は残したまま新しい床材を上から重ねて接着する重ね張りがあります。手間がかかる分、張り替えの方が費用は高額になりやすいです。
床(6畳の場合)の部分リフォームの費用相場は、以下の通りです。
| 床材 | 張り替え | 重ね張り |
| フローリング | 9万~18万円 | 6万~14万円 |
| クッションフロア | 4.5万~10万円 | 4万~5.5万円 |
| フロアタイル | 5.5万~10万円 | 5万~6.3万円 |
| カーペット | 5.3万~12万円 | 4.5万~6.5万円 |
なお、畳(6畳の場合)の部分リフォーム費用は、全て新調する場合7万~25万円、畳の裏返しで2万~3万円、表替えで3万~12万円が相場です。
壁紙・クロス
壁紙やクロスの部分リフォーム費用は、作業面積の他に壁紙の種類によって変動します。大別すると、大量生産品のスタンダードクロスと、機能性に優れるハイグレードクロスに分かれ、スタンダードクロスの方が一般的に費用を抑えられます。
| 畳数 | スタンダードクロス | ハイグレードクロス |
| 6畳 | 3万~5万円 | 4.4万~7万円 |
| 8畳 | 4万~5.6万円 | 6万~7.5万円 |
| 15畳 | 6.4万~7.7万円 | 8.9万~10.2万円 |
間仕切り
仕切りドアやパーテーションで部屋を区切る、間仕切りリフォームの費用相場は1万〜50万円です。
間仕切りの種類によって費用が大きく異なり、アコーディオンカーテンやロールスクリーンのような簡易的なものであれば数万円で済むこともあります。
他に、間仕切りドアの新設では15万円~55万円、壁の新設では8万円~25万円が相場です。施工が必要な間仕切りの設置では、サイズや工事をする範囲により費用が変動します。
家の外側の部分リフォーム
家の外側のリフォームでは、屋根・外壁・外構の3か所の費用相場をご紹介します。
外壁
外壁のリフォームは、塗料を塗り替える外壁塗装と、外壁材を新しくする張り替え工事が主流とされています。
外壁塗装の費用相場は60万〜180万円です。外壁の張り替え工事の費用相場は、100万〜250万円が目安です。どちらも、費用は塗料や外壁材などの種類、家の大きさ、作業環境により変動します。
張り替え工事は、既存の外壁材の処分など、大規模な工事になりやすいことから費用も高額になりやすいです。
屋根
屋根の部分リフォームには、塗装と張り替えがあります。
屋根塗装の費用相場は15万~80万円で、塗料だけではなく、屋根の材質によっても変動します。また、屋根の葺き替え費用の相場は、70万〜270万円です。屋根材の種類やリフォームの工法により費用が増減します。
外構
家の外構とは、門や駐車場、カーポート、バルコニー、フェンスなどの外側にある建物や庭を指します。外構の部分リフォームは、50万円程度が相場です。
外構の中でも、フェンスやサンルームの設置などは50万~100万円かかります。なお、庭全体をアスファルトにして駐車場を新設するなど、大がかりな工事では100万円以上の費用がかかることもあります。
部分リフォームのメリット
部分リフォームのメリットは、コストや工期を抑えられる点です。また住みながらリフォームできることもあるため、仮住まいに引っ越しをする手間や負担も軽減できます。
コストや工期を抑えられる
部分リフォームは工事範囲が限られているため、フルリフォームと比べて費用も少なく工期も短く済むことが多いです。
リフォーム内容により異なるものの、短いものであれば数日、通常は1週間程度で終わることが多いです。
住みながらリフォームしやすい
部分リフォームの場合、リフォームをする箇所によっては、住みながら工事を進められます。キッチンや浴槽などの設備交換、特定の部屋の壁や床の張り替えなど、小規模な工事なら、住みながらリフォームが可能です。
そのため工事中の引っ越しの手間が省けます。
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部分リフォームのデメリット
部分リフォームのデメリットは、追加工事が発生するケースがあることや、希望通りのリフォームができない可能性があることが挙げられます。詳細を見ていきましょう。
追加費用が発生することがある
部分リフォームでは、下見の時点では分からなかった追加工事が必要になり、別途費用が発生することがあります。追加費用は古い住宅で発生しやすく、例えば柱にシロアリ被害があり、追加で駆除工事が必要になるケースなどがあります。
予算を決めるときは、追加工事の発生も考慮して資金に余裕を持たせるのが対策の一つです。
希望通りのリフォームができないことがある
住宅の構造によっては、希望通りの部分リフォームができないことがあります。例えば、キッチンの場所を移動したいと思っても、排水管が動かせないなどの理由から希望の間取りにできないこともあります。
特にマンションの場合、戸建てと異なりリフォームの制限が大きくなりがちです。どこまで対応できるのか、リフォーム業者と入念に打ち合せをしてイメージを共有してから工事を進めることが大切です。
部分リフォームの費用を抑える4つのコツ
部分リフォームの費用をできるだけ抑えるためにも、事前にどのようなコツがあるかを認識しておきましょう。ここからは、費用を抑える4つのコツをご紹介します。
1. 優先順位を決める
部分リフォームで実現したい希望を明確にして、優先順位を決めましょう。譲れない条件が分かれば、その内容を基にリフォーム業者との打ち合わせを進められます。
これにより、メリハリのあるリフォームがしやすくなります。また妥協できる部分は代替案を受けるなどをすれば、コストを削減しやすくなるでしょう。
2. 複数箇所まとめてリフォームする
業者によっては、複数箇所をまとめてリフォームすることで、それぞれを部分リフォームするよりも費用が安くなることがあります。これは工事をまとめることで人件費や養生費などの工賃を抑えられ、リフォーム費用にも反映しやすいためです。
特に水回りはセットリフォームの対象となるケースが多いため、割引の有無を確認した上で、一度にまとめて実施するのもおすすめです。
3. 複数のリフォーム業者から見積もりを取る
業者を選ぶ際は、希望する箇所のリフォームの実績が豊富かどうかを確認しましょう。その上で複数の業者から見積もりを取り、提案内容や費用などを比較検討してください。
相見積もりをすれば費用相場や対応内容が分かりやすく、適正価格かつ自身の希望に合ったリフォーム業者を選びやすくなります。
4. 補助金や助成金が使えるかを確認する
リフォームをする箇所や方法によっては、補助金や助成金の対象になることがあります。
例えば、環境省の既存住宅の断熱リフォーム支援事業では、特定の断熱改修工事に対し、国から補助金が支給されます(※)。ただし、補助金や助成金はそれぞれ細かい条件や募集期間が設定されているため、リフォームをする前に、制度の詳細を確認しましょう。
※公益財団法人北海道環境財団.「【全国対象】既存住宅の断熱リフォーム支援事業」.お知らせ
キッチン・お風呂リフォームに
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部分リフォームで住宅の性能を向上しよう
部分リフォームはフルリフォームよりもコストや工期を抑えながら、住宅の不備や劣化に対応できます。ただし、築年数や建物の構造、リフォーム内容によっては希望通りにできないこともあるため、事前にリフォーム業者と話し合い、計画を立てることが大切です。なお、リフォーム費用を抑えるためには、優先順位の決定やリフォーム業者の選定などが大切です。
年間リフォーム実績が1,000件以上ある神奈川県住宅設備協同組合では、水回りから屋根・外壁まで、さまざまな箇所のリフォームを一括で対応しています。
補助金や助成金の案内や手続きの代行なども行っているので、部分リフォームをお考えの方はお気軽にご相談ください。
住宅設備協同組合グループ














