【2023年版】フローリングの床鳴りの原因とは?

「フローリングがみしみし鳴る」「フローリングが古くなってきた」などと感じた方は、フローリングのリフォームを検討しましょう。
フローリングの床鳴りを解決するためには、まず鳴る音の種類に応じて原因を特定する必要があります。放置すると、思わぬアクシデントを引き起こす可能性があるため、早めの対処が必要です。

今回は、フローリングの床鳴りについて、原因や工事にかかる費用などを徹底解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

フローリングの床鳴りの原因

床が鳴る原因には、床自体に問題がある場合と、床以外の部分に問題がある場合があります。正しい原因を特定し、適切な解決策を講じることが非常に重要です。

ここでは、フローリングの床鳴りの原因について解説していきます。

フローリングに原因がある場合

フローリング材自体が伸縮している

フローリングの木材によっては、乾燥による収縮や湿気による膨張によって、施工が適切に行われていても、つなぎ目が擦れて鳴ることがあります。

これを「さね鳴り」と呼びます。これは新築の建物でよく見られる現象であり、施工に問題があるわけではありません。

しかし、音が気になる場合は、市販の修復剤やカッターを使用して対処することができます。
DIYに自信がない場合や確実に床鳴りを解消したい場合は、専門業者に相談することもできます。

フローリングと土台が剥がれている

フローリングと土台が剥がれると、床がたわんで床鳴りが発生することがあります。

たとえ1mm未満の小さな凹凸でも、隙間があると床鳴りが起こりやすくなります。

この問題を解決するためには、樹脂などを隙間に注入して床を平らにする必要があります

しかし、このような問題は施工の不具合によるものであり、自己修理が難しい場合があります。
専門の業者に相談して、適切な修理方法を見つけましょう。

固定している釘が擦れている

フローリングを固定するための釘が、床と下地の木材の間でこすれることによって床鳴りが発生することがあります。

また、床暖房の場合、床材と暖房パネルの間に隙間が生じ、釘が動いて音が鳴ることもあります

このような問題には、穴を開けて釘を再固定する技術や、床暖房に関する知識が必要です。
そのため、専門の業者に相談することが必要です。

フローリング以外に原因がある場合

シロアリの発生の可能性

水回りのキッチンや洗面所、トイレなどで床鳴りが発生し、床がたわんだり、季節の変わり目や梅雨時に鳴る場合は、シロアリ被害の可能性があることが考えられます。

水回りの木材は腐食しやすく、シロアリが被害を与えることが多いため、早めに専門業者に相談することが重要です。

床下の土台から音が鳴っている

フローリングではなく、床下の土台の木材などがこすれて鳴る場合があります。

この状況は、気温や湿度の変化によって木材が伸縮し、音が発生している可能性があります。

この問題は、時間の経過とともに自然に解消されることがあるため、まずは様子を見ることができます
ただし、長期間鳴り続けている場合は、専門業者に相談することが必要です。

フローリング床のリフォームにかかる費用

ここでは、フローリング床のリフォームにかかる費用をそれぞれ解説します。

フローリングの部分リフォーム

フローリング床の部分的な修理を行う「部分リフォーム」の費用相場は、約3万円です。

例えば、フローリングのわずかな隙間が原因であれば、補修剤を注入するだけで床鳴りを解消できます。

また、床板が浮いてフローリングとの間に隙間がある場合は、床をはがして再び打ち直すことで問題を解決できます

この場合の費用相場も、約3万円程度であり、高額ではありません。

フローリングの全体リフォーム

床鳴りの原因がフローリング以外の場合、リフォーム費用は、劣化状況や建物の階数などによって大きく変わります。
全面リフォームの場合、目安としては約25万円程度です。

例えば、床下の木材が原因の場合は微調整で改善でき、費用も低く抑えられます
一方、シロアリによって床板の腐食が進んでいる場合は、大幅なリフォームが必要であり、費用も高くなります。

具体的な費用を知りたい場合は、複数の業者に相見積もりを依頼して比較することがおすすめです。

 

フローリングのリフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ

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その他の床鳴りの原因

ここでは、フローリング以外のカーペット・クッションフロア・畳での床鳴りの原因について解説していきます。

洋室カーペットの床鳴りの原因

洋室のカーペットの床鳴りの原因は大きく分けて2つあります。

捨て張りベニヤをとめるステープルが原因

カーペット下地のベニヤ捨て張りには、9mmや12mmのスクリュー釘が使われますが、5.5mmの場合はステープルが使われています。

ステープルは引き抜き強度が弱く、施工者によっては床鳴りが発生することがあります。また、二重床のレベル調整不足により、ステープルが鳴ることもあります。

床鳴りを解消するには、ステープルを引き抜いて接着剤を注入することが必要です。

捨て張りベニヤの継ぎ目が原因

カーペット下地の捨て張りベニヤの継ぎ目がピッタリ付き過ぎていることによって床鳴りが起きている場合もあります。

ベニヤ同士が擦れてミシミシと床鳴りが発生するため、湿度の高い季節により頻繁に鳴ります。

クッションフロアの床鳴りの原因

洋室やダイニングのクッションフロアの床鳴りは、カーペットの床鳴りと同様に、釘やベニヤの継ぎ目が原因であることが多いです。

一方、キッチンや洗面所、トイレのクッションフロア下で鳴っている床鳴りは、水による影響が考えられるため、下地の腐食も考慮する必要があります

下地の腐食を表面的に判断するには、築年数やたわみの程度、カビの臭いなどを専門家が診断する必要があります。

畳の床鳴りの原因

和室の畳自体が床鳴りする性質はなく、下地が原因であることが確実です。

戸建ての場合は大引きや根太、束の痩せなどが原因で、マンションの場合は二重床下地や際根太が原因となります。

畳の場合は比較的簡単に剥がして下地を検査できますので、フローリングの床鳴りを直すよりも修理が容易です。

自分で畳を剥がして、床鳴り箇所を特定できる場合は、長いビスを使用してDIYで修理することも可能です。

フローリングの床鳴りまとめ

フローリングの床鳴りは、フローリング自体に原因があるか、それ以外に原因があるか見分ける必要があります。それぞれに応じてリフォーム内容を考えましょう。コストの問題で全体的なリフォームが厳しい場合は、部分的なリフォームを検討することをおすすめします。
DIYでなく、業者に依頼する場合は、しっかりと計画を立てて、ご希望に合ったプランを提案してもらいましょう。
毎日使うフローリング床から音が鳴る場合は、リフォームを行いましょう。