琉球畳のデメリットとは?費用は?|畳の専門店が解説

「琉球畳のデメリットは?」「洋室に合う畳はどれ?」「置き畳との違いは?」などと、畳の種類である琉球畳について考えたことがある方はいますか?和室や洋室の一画に、一般的な畳の約5倍ほどの耐久性を持つ「琉球畳」のリフォームを検討してみませんか?

今回は、琉球畳のリフォームについて、メリットデメリットや費用、置き畳との違いなどを徹底解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

琉球畳のメリットデメリット

ここでは、琉球畳のメリットデメリットについてを、それぞれ詳しくご紹介していきます。

メリット①:洋室との相性がピッタリ

琉球畳は、縁がないためスッキリとした外観が特徴的です。

また、タイルマットのように敷き詰めることができるため、洋室にも馴染みやすく、違和感を感じさせません

例えば、フローリングの色に合わせてベージュやブラウンの市松模様にすることで、暖かみのある雰囲気の部屋に仕上げることもできます。

メリット②:カラーバリエーションが豊富

琉球畳や縁なし畳は和室インテリアの一部として人気が高まり、その人気に合わせてカラーバリエーションも増えています

落ち着いた雰囲気を演出するためには、ブラウンやグレーなどの色合いが適していますが、ピンクやブルー、オレンジなどの明るい色も選択肢のひとつとしてあります。

また、従来の畳と同様に緑色で統一した和室を作りたい場合でも、濃い緑と薄い緑を組み合わせることで、より現代的な雰囲気を出すことができます。

メリット③:縁(へり)がなく、部屋が広く感じる

琉球畳には縁(へり)がないため、1枚1枚の畳の仕切りが目立ちにくく、床一面に奥行きが出るため、部屋全体が広く見えます

洋室と続き間の和室に琉球畳を敷くことで、和室と洋室を自然に融合させ、すっきりとした印象を与えることができます

さらに、部屋をより広く見せたい場合は、畳の目の向きを揃えて1色の琉球畳を敷くことがおすすめです。

1枚1枚の畳の境界が曖昧になるため、市松模様に並べるよりも部屋を広く見せることができます。

デメリット①:費用がかかる

琉球畳のデメリットとしては、普通の畳よりも値段が高い点が挙げられます。

普通の畳1枚あたりの面積は琉球畳の半分程度ですが、価格に大きな差はありません。
同じ広さの部屋に敷く場合、琉球畳の費用は一般的には普通の畳の約2倍となります。

たとえば6畳の部屋に畳を敷く場合、普通の1畳サイズの畳は6枚必要ですが、琉球畳の場合は12枚必要となります。

さらに、琉球畳を作れる職人の少なさも、価格が高額になる理由のひとつです。

琉球畳の製作には高度な加工技術が必要であるため、6畳の琉球畳の価格は15~20万円程度が標準的とされています。

デメリット②:角が痛みやすい

琉球畳や縁なし畳には、畳の縁がないため角が傷みやすく、素材によって強度に差があります。

七島イやイ草などの自然素材は特に強度が低めです。頻繁に状態をチェックして、長く使うためのメンテナンスが必要です。

琉球風の縁なし畳の場合、樹脂製や和紙製の製品は自然素材に比べて強度が高い傾向にあります。
しかし、普通の畳よりは傷みやすいので、重い家具を置く場合には畳を保護する必要があります。

畳を保護するためには、防振マットや座卓敷、柔らかい布などを敷くことができます。
また、重い家具を移動させる場合には複数人で行い、家具を引きずらないようにすることも大切です。

琉球畳にかかる費用

ここでは、琉球畳にかかる費用を種類別に解説します。

琉球畳のリフォームにかかる費用の相

素材の種類表替えの価格新畳の価格
琉球畳(国産)2万5000円~3万円~
い草目積(国産)1万円1万3000円
和紙、化学素材、カラー1万円〜1万2000円~

畳の価格は、サイズ、厚さ、使用される素材によって異なります。
部屋の広さや用途に合わせて、適切な畳を選ぶことをおすすめします。

和室から洋室へのリフォームにかかる費用の相場

琉球畳へのリフォームに合わせて、和室から洋室へのリフォームを検討しませんか?
琉球畳は、洋室にとてもおすすめです。

こちらの記事では、和室から洋室へのリフォームのメリットや工事費用を詳しく解説しています。

和室から洋室のリフォーム費用や工期は?注意点は?

 

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琉球畳とは

ここでは、琉球畳についてやその特徴、置き畳との違いをそれぞれ詳しく解説していきます。

琉球畳とは

琉球畳に使用されるのは「七島イ草」と呼ばれる植物で、通常のイ草よりも強い特性があります。

この素材は柔道の畳としても使用されています。

七島イ草は現在、大分県でしか生産されておらず、江戸時代には鹿児島県と沖縄の間にあるトカラ列島から大分県の国東半島に伝わったとされています。

琉球畳の特徴

普通のイ草は断面が丸いのに対し、七島イ草は「三角形」の断面をしているため、編むのに手間がかかり、1農家につき1日2畳ほどしか作れない希少品です

しかし、その希少性にふさわしい質感があります
初めはケバ立ちが多く、ざらざらしていますが、使用することで徐々に柔らかくなります

琉球畳は縁がなく、88cm四方の正方形が一般的です。
東日本の「江戸間」が「88cm×176cm」なので、ちょうど半畳サイズにあたります。

取扱店によっては1畳サイズや820cm四方、850cm四方のサイズで販売されることもあります。
また、畳の厚さもオーダーメイドが可能です。

琉球畳と置き畳の違い

畳を洋室のリビングに敷く場合や、リビングの一部に畳を敷く場合がありますが、半畳サイズで縁のない畳をフローリングの上に置くことを「置き畳」と呼びます。

置き畳の畳表には、七島イやい草、和紙、ポリプロピレンなど、様々な素材が使われており、置き畳と琉球畳は同じものではありません。

琉球畳は高級なイメージがあり、縁のないデザインがスッキリしているため、「洋風住宅のフローリングのリビングの一部に合うデザイン性の高い畳」という意味で使用されることがあります。

琉球畳のリフォームまとめ

一般的な畳の約5倍の耐久性を持つ琉球畳は、他の種類に比べて費用がかかったり、角が痛みやすいなどのデメリットが存在します。しかし、洋室との相性が良いことや豊富なバリエーションから、部屋を素敵に見せることが出来ます。
業者に依頼する場合は、しっかりと計画を立てて、ご希望に合ったプランを提案してもらいましょう。
素敵なお部屋づくりのために、畳は琉球畳を選びましょう。