お風呂をリフォームする際、TOTOとLIXILのどちらを選ぶべきか迷うことがあるでしょう。両社とも幅広いユニットバスを取り扱い、床や浴槽、掃除に関わる機能にそれぞれ特徴があります。
もっとも、同じメーカーでもシリーズやタイプによって仕様は異なります。価格だけを比べても、必要な機能や工事費まで含めた違いは分かりません。本記事では、代表的なシリーズを紹介し、7つの項目で両社を比較します。同条件での比較方法や選ぶ際の注意点も解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3463号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
TOTOとLIXILのお風呂の特徴と違い
TOTOとLIXILは、どちらも戸建てやマンション向けのシステムバスを展開しています。まずは両社の代表的な機能を整理します。
TOTOのお風呂の特徴
TOTOは床の踏み心地や入浴姿勢、日々の掃除に配慮した機能を展開しています。代表的なのが、柔らかな感触を持つ「お掃除ラクラクほっカラリ床」です。冬場に足裏が冷たく感じにくい構造も特徴でしょう。
浴槽では、身体を支える形状の「ゆるリラ浴槽」や「魔法びん浴槽」などがあります。床を洗浄する「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」も特徴的です。もっとも、搭載される機能やオプションの設定は製品ごとに異なります。
LIXILのお風呂の特徴
LIXILは、浴槽の形状や清掃性、好みに合わせた空間づくりに配慮した製品を展開しています。例えば、「キレイサーモフロア」は足裏の冷たさを感じにくく、汚れの落としやすさにも配慮した床材です。
壁から取り外して洗える「まる洗いカウンター」や、髪の毛をまとめて捨てやすくする「パッとくるりんポイ排水口」もあります。浴槽の保温機能としては「サーモバスS」が代表例です。これらもシリーズや仕様によって採用状況が異なるため、選択するタイプごとに確認する必要があります。
TOTOとLIXILのお風呂の代表的なシリーズ
製品の比較では、戸建て向けとマンション向けを分けて考える必要があります。まずは主なシリーズの位置付けを押さえておきましょう。
TOTOのサザナ・シンラ・マンションリモデルバスルーム
「サザナ」は戸建て向けの代表的なシリーズです。タイプごとに標準仕様が異なり、Sタイプでは「お掃除ラクラクほっカラリ床」などを採用しています。一方、Nタイプは「カラリ床」を備える仕様で、サザナ全タイプの床が同じわけではありません。
上位シリーズの「シンラ」は、入浴時のくつろぎや自動洗浄など、多彩な機能を選べる製品です。マンション向けには「マンションリモデルバスルーム(WYシリーズなど)」があり、限られた設置スペースに対応するサイズが用意されています。シンラにもマンション向け製品があります。
LIXILのリデア・スパージュ・リノビオV
「リデア」は戸建て向けで、キレイサーモフロアや各種シャワー、取り外せるカウンターなどを選べるシリーズです。基本的な使いやすさを重視する際に比較対象となります。
「スパージュ」は上位シリーズで、浴槽の素材や入浴時の快適性にこだわる製品です。戸建て・マンション向けに展開されています。「リノビオV」はマンションのリフォームに対応したシリーズで、多様なサイズが用意されています。いずれも紹介された機能が全タイプに標準搭載されているわけではありません。
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TOTOとLIXILのお風呂を7つの項目で比較
比較では、同じ住宅種別・同程度のサイズとグレードを基準にします。ここでは価格から使い勝手まで、7つの観点を確認しましょう。
1. 価格帯・標準仕様
同じメーカーでも価格はシリーズやタイプによって変わります。例えば、公式サイト掲載の戸建て向け1616サイズでは、TOTO「サザナ」Sタイプのメーカー希望小売価格は112万6,000円(税抜)からです。LIXIL「リデア」は同サイズ112万5,000円(税抜)からと案内されています。
この2つの入り口の金額は近いものの、標準の床・浴槽・水栓・カウンターなどが同じとは限りません。TOTOサザナでもNタイプとSタイプでは床の仕様が異なります。実際の比較では、必要な仕様をそろえた見積もりが欠かせないでしょう。なお、上記は本体の公表価格であり、施工費は含みません。
2. 床の素材・踏み心地
TOTOの「お掃除ラクラクほっカラリ床」は、クッション性のある柔らかな踏み心地が特徴です。床の断熱構造により、浴室に入ったときの冷たさにも配慮されています。
LIXILの「キレイサーモフロア」は、独自の断熱構造で足裏の冷たさを軽減する床材です。表面には汚れの落としやすさを考慮した加工も用いられています。
両者は構造や足裏の感触が異なります。柔らかさを重視するか、表面の触り心地を重視するかで評価は変わるでしょう。床の硬さや滑りにくさは、展示品で実際に確かめる必要があります。
3. 浴槽の形状・入り心地
TOTOでは「ゆるリラ浴槽」など、首・背中を支える入浴姿勢に配慮した浴槽があります。上位のシンラでは、さらに多様なくつろぎ方を想定したタイプも選択肢です。
LIXILでは「ミナモ浴槽」など、入浴中の姿勢や出入りを考えた浴槽を用意しています。上位のスパージュでは、浴槽素材や入浴機能の選択肢も広がります。
同じ1616サイズでも浴槽の内寸や形状は製品によって異なります。特に足を伸ばせる長さ、またぎ高さ、出入りの際の手の置きやすさは比較したい項目です。
4. 断熱性・保温性能
TOTOの「魔法びん浴槽」とLIXILの「サーモバスS」は、いずれも浴槽とふたの断熱構造によって湯温の低下を抑える機能です。ただし、保温性能の数値を比較する場合は、試験条件や対象仕様が一致しているかを確認する必要があります。
床の冷たさについては「ほっカラリ床」「キレイサーモフロア」など、製品固有の構造に違いがあります。また、浴室全体の断熱性能には壁・天井の仕様だけでなく、住宅側の断熱や窓の状態も影響するでしょう。
高断熱浴槽はお湯の温度を保つ設備であり、浴室内の空気を暖める機能ではありません。寒さ対策を目的とするなら、浴室暖房や窓の断熱改修も含めて比較します。
5. 床・排水口・浴槽の清掃性
TOTOには、床を洗浄する「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」や、髪の毛をまとめて取り出す排水口の工夫などがあります。機能によって対象となる掃除箇所が違い、床ワイパー洗浄などは採用できるタイプ・仕様を確認する必要があります。
LIXILには、ゴミをまとめやすい「パッとくるりんポイ排水口」や、取り外して洗える「まる洗いカウンター」などがあります。掃除に負担を感じる場所によって、役立つ機能は変わるでしょう。
浴槽の表面材や排水口の部品構成も比べておくと、購入後の使い勝手を想像できます。どちらの製品でも清掃そのものが不要になるわけではありません。
6. シャワー・水栓・オプション機能
両社とも節水や浴び心地に配慮したシャワーを展開しています。TOTOはコンフォートウエーブ系のシャワーや、上位シリーズの「楽湯」などが比較候補です。LIXILには「エコアクアシャワーSPA」や、スパージュの「アクアフィール」などがあります。
肩まわりの心地よさを高める機能でも、吐水方法や使い方は異なります。浴室暖房乾燥機、自動洗浄機能などについても、対応シリーズを個別に確認しましょう。
欲しい機能が標準仕様かオプションかで総額は変わります。日常的に使う機能を先に決めてから比較すると、不要な追加を避けられます。
7. デザイン・カラー・収納
TOTOとLIXILは、壁パネルの色柄や浴槽のカラー、水栓・カウンターの意匠などを複数用意しています。ただし、選択できる組み合わせはシリーズやタイプによって異なります。
収納は棚の数だけではなく、掃除の際に取り外せるか、マグネット式アイテムを使えるかも確認したい点です。LIXILではマグネットアイテムなども提案されています。TOTOもタイプに応じた収納の選択肢があります。
色味は画面上の写真と実物で印象が変わるため、サンプルや展示品で確かめるとよいでしょう。
TOTOとLIXILの同価格帯の商品を比較するポイント
価格や機能の差を正確に把握するには、比較条件をそろえることが欠かせません。ここでは具体的な比較方法を4つ紹介します。
同じサイズのユニットバスで比較する
1216と1616など、異なる浴室サイズでは本体価格も浴槽の広さも変わります。まずは設置できる寸法を確認し、同じ呼び寸法の製品を候補にすることが基本です。
もっとも、同じ1616サイズでも浴槽の形状や実際に使える床の広さが同じとは限りません。浴室内の有効寸法や浴槽の内寸も含めて比較すると、完成後のイメージをつかめるでしょう。
標準仕様とオプションの違いを整理する
メーカーの紹介ページに掲載された機能が、そのまま全商品に付いてくるわけではありません。例えば、床材の種類や保温浴槽、収納、洗浄機能などはタイプによって標準・オプションの扱いが違います。
比較時は、選択する商品名とタイプを指定し、仕様表を見比べます。全ての機能を同じにする必要はありませんが、優先したい機能の費用はそろえて把握することが重要です。
必要な機能をそろえた総額で比較する
一方の製品では標準仕様の設備が、もう一方では追加費用の必要なオプションになることがあります。カタログに記載された最安価格だけでは、実際に希望する浴室の費用を比べられません。
同じサイズと同程度の仕様で見積もりを作成し、設備代と工事費を合算します。解体・撤去、配管・電気、出入口の仕上げなど、どこまで含む金額かも一致させておく必要があります。
戸建て用とマンション用を分けて比較する
戸建て向けとマンション向けの製品では、対応するサイズや設置条件が異なる場合があります。例えば、マンションでは梁や床下の配管スペースが製品選びを左右することがあるでしょう。
TOTOのサザナとマンションリモデルバスルーム、LIXILのリデアとリノビオVは、対象とする住宅が異なります。比較表を作る際も戸建て用とマンション用を分け、現地調査で設置できるシリーズを選びます。
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TOTOとLIXILのお風呂はどちらが向いている?
どちらのメーカーも複数の価格帯・機能を備えているため、一律の優劣は付けられません。重視する使い勝手から候補を絞りましょう。
TOTOが向いている人
柔らかな床の踏み心地を重視する人は、TOTOの「お掃除ラクラクほっカラリ床」を備えたタイプが比較対象になります。入浴姿勢にこだわる人なら「ゆるリラ浴槽」なども確認したいところです。
床の掃除を補助する「床ワイパー洗浄」を希望する場合も、対応するTOTO製品が選択肢になります。ただし、全シリーズに搭載できるわけではないため、希望するサイズ・グレードの仕様を確かめる必要があります。
LIXILが向いている人
床の冷たさへの配慮や掃除のしやすさを重視する人は、LIXILの「キレイサーモフロア」を採用した製品を比較するとよいでしょう。カウンターの掃除を負担に感じている場合は「まる洗いカウンター」も候補になります。
「ミナモ浴槽」などの形状や、壁パネル・収納の組み合わせに魅力を感じる人にも選択肢があります。機能と価格の組み合わせは製品ごとに異なるため、具体的なタイプを指定して比較することが大切です。
TOTOとLIXILのお風呂を選ぶ際の注意点
購入後の後悔を防ぐには、カタログ上の機能だけでなく設置条件や費用、保証も確認する必要があります。ここでは5つの注意点を紹介します。
シリーズやグレードによって搭載機能が異なる
シリーズ名が同じでもタイプによって標準装備が異なることがあります。例えば、サザナでもNタイプとSタイプでは床の種類が異なり、同じ価格条件で比べたつもりでも機能に差が出る場合があります。
検討中の見積書には、シリーズ名だけではなく、タイプやサイズ、選択したオプションまで明記してもらうとよいでしょう。カタログの代表写真と注文仕様が一致するとは限りません。
既存浴室の寸法や配管によって設置できる製品が異なる
既存浴室の広さに余裕があるように見えても、梁や柱、床下の空間などが設置を妨げる場合があります。排水管の位置や勾配によって工事範囲が変わることもあるでしょう。
特にマンションでは搬入経路や管理規約も確認が必要です。希望する製品を決める前に現地調査を受け、設置可能なサイズと必要な付帯工事を把握しておくことが重要です。
メーカー希望小売価格と実際の工事費込みの価格は異なる
メーカーが公表する価格は、本体の希望小売価格であることがあります。実際のリフォームでは、既存の浴室の解体・撤去、給排水工事、電気工事、設置作業、出入口の仕上げなども必要です。
販売店ごとの設備価格や施工条件も異なるため、メーカーの表示価格がそのまま支払額になるわけではありません。割引率だけではなく、工事内容を含む最終的な見積額を確認します。
ショールームで床の感触や浴槽の入り心地を確かめる
床の柔らかさや浴槽に入ったときの姿勢は、写真や説明だけでは判断が難しい部分です。ショールームでは床の感触、浴槽のまたぎ高さ、背中や首の支え方などを確かめられます。
収納の位置、カウンターの取り外しやすさ、水栓の操作方法なども確認したい項目です。展示品と希望する仕様が同一とは限らないため、展示されているタイプやオプションも確かめておきましょう。
保証内容や修理・メンテナンスの対応を確認する
製品のメーカー保証と、施工会社が提供する工事保証は対象範囲が異なる場合があります。保証期間だけでなく、水漏れや設備故障など、どのような事象が対象になるかを把握することが重要です。
有料の延長保証、故障時の連絡先、補修用部品の供給状況も確認事項になります。保証やサポート条件は契約によって異なるため、見積書・保証書などの資料で確認しておきましょう。
キッチン・お風呂リフォームに
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TOTOとLIXILのお風呂に関するよくある質問
最後に、両メーカーを比較する際によくある疑問を整理します。判断する際は、具体的な製品と仕様を基準にしてください。
TOTOとLIXILではどちらのお風呂が安い?
メーカー名だけで、どちらが安いとは判断できません。同じ1616サイズでもシリーズやタイプごとに価格が違い、標準仕様にも差があります。
必要な機能を指定した上で、両社の設備代と設置工事費を含めた金額を比べることが大切です。最安タイプ同士でも、機能まで同じとは限りません。
TOTOとLIXILではどちらのお風呂が掃除しやすい?
両社とも清掃性に配慮した製品を展開しており、一律の優劣は付けられません。TOTOには床ワイパー洗浄などがあり、LIXILにはまる洗いカウンターなどがあります。
床・排水口・浴槽のうち、負担を感じる場所を整理して機能を比べましょう。どの機能も、選択する製品への対応状況を確かめる必要があります。
TOTOとLIXILではどちらのお風呂が暖かい?
両社に保温浴槽や断熱性に配慮した床材があるため、メーカーだけで暖かさを比べることは難しいでしょう。TOTOの魔法びん浴槽とLIXILのサーモバスSは、いずれもお湯の温度低下を抑える設備です。
浴室の室温には建物側の断熱や窓、暖房設備も影響します。浴槽の保温性と浴室の寒さは分けて考える必要があります。
TOTOとLIXILのお風呂はどちらもマンションに設置できる?
両社ともマンション向けの製品を展開しています。TOTOにはマンションリモデルバスルーム、LIXILにはリノビオVなどがあります。
ただし、希望するシリーズが全てのマンションに設置できるわけではありません。梁・配管・搬入経路などの条件と、管理規約を確認した上で、適した製品を選ぶ必要があります。
TOTOとLIXILではどちらのお風呂が長持ちする?
メーカー名だけで耐用年数を比較することはできません。実際の使用期間は製品の仕様、掃除やメンテナンス、使用頻度などによって変わります。
長く使うことを重視するなら、部材のお手入れ方法や保証、修理対応も確認したいところです。どちらを選ぶ場合も、不具合を放置せず適切に維持管理することが基本になります。
まとめ
TOTOとLIXILは、どちらも豊富なユニットバスを展開しています。TOTOには柔らかな踏み心地の床や床の洗浄機能、LIXILには冷たさに配慮した床や取り外せるカウンターなど、特徴的な選択肢があります。
一方、価格や搭載機能はシリーズとタイプによって異なります。メーカー名だけで判断せず、同じサイズ・価格帯を基準に、必要な仕様をそろえて比較することが重要です。設備代だけでなく、工事費を含めた総額も把握しましょう。
住宅設備協同組合では、TOTO・LIXILを含む主要メーカーの浴室リフォームに対応しています。東京・神奈川・大阪・兵庫で浴室の改修をお考えの方は、無料相談や見積もりで設置条件と希望する機能について相談できます。









