「部屋からラップ音がする」「家の異音が気になる」「床がミシミシ言ったり軋んだりする」等、原因不明のご自宅の異音に悩まされる方は少なくありません。
住宅内で聞こえる異音は一般的に「家鳴り」と呼ばれます。家鳴りの原因は、音の種類によって異なります。
今回は、家鳴りの対処法や住宅の「ピシッ」といった異音の原因、古い住宅で起こっている方へのおすすめの施策を解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
家鳴りの対処法
家の中からギシギシという音が聞こえる現象を一般的に「家鳴り」と呼んでいます。突然物音がすると、心霊現象と驚く人もいるかもしれませんが、家鳴りは不思議な現象ではありません。
ここでは、家や部屋で起こる異音である家鳴りの対処法についてご紹介していきます。
温度と湿度を調節する
部屋と外部の気温の差が大きいほど、家鳴りが起こりやすくなります。
エアコンを使って部屋の温度を調整すると、建物の伸縮が引き起こされます。エアコンを切ると、逆に外部の気温変動によって建物が冷えたり温まったりし、伸縮が生じます。
気温の変動とそれに伴う湿度の変化が、家鳴りの主な原因となります。
エアコンの使用においては、過度な使用を避け、湿度を60パーセント程度に保つことが推奨されます。
ただし、エアコンを使用しない場合には、体への負担を考慮しながら、我慢することは避けるべきです。適切な環境設定と快適性の確保が重要です。
専門家や業者に調査を依頼する
もしご自宅で家鳴りが起こる場合は、それは構造上の問題が原因かもしれません。
新築の建物であっても、欠陥がある場合は他人ごとではありませんし、我慢し続けることは精神衛生上よくありません。
特に古い家で家鳴りがひどい場合は注意が必要です。これは、構造上の負担がかかっている場所や重大な欠陥が存在する可能性があるためです。
したがって、家鳴りが頻繁に起こる場合には、専門家による点検や診断を受けることが重要です。
構造的な問題がある場合は早急な対策が必要です。我慢することではなく、適切な措置を講じるべきです。
こちらの記事では、戸建てやマンションのフルリフォームに関する情報を分かりやすく解説しています。
フルリフォームの費用は?戸建てマンションごとの工期やリフォーム時期は?耳栓をする
耳栓は有効な方法ですが、あくまでその場限りの対処でしかなく根本的な原因の解決になっていない部分と、以下の点に留意する必要があります。
- 長時間の使用に注意: 耳栓を長時間使用することは、耳の炎症や聴力への問題を引き起こす可能性があります。適切な時間や頻度で使用することが重要です。
- インターホンの聞き逃し:耳栓を使用していると、外部からの音が遮断されるため、インターホンのような重要な音を聞き逃す可能性があります。特に、安全やセキュリティ上の理由で外部の音を把握する必要がある場合には注意が必要です。
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家鳴りの原因
ここでは、家や部屋からでる「バキッ」「ギギギ」といった異音の原因を詳しく説明していきます。
気候の変化による異音
木造住宅の場合、湿度の変化によって木材が膨張したり収縮したりすることで、家鳴りが起こることがあります。
典型的な音としては「パキッ」「パシッ」という音が挙げられます。これらの音は、木材からの音と考えられます。
鉄筋コンクリート(RC)の場合、金属部分の伸縮によって家鳴りが発生することがあります。
気温が高いと金属は膨張し、低いと収縮します。
家鳴りが起こる可能性のある箇所としては、窓ガラスやサッシ回りの金属部分、鉄骨の柱の継ぎ目の釘やプレートなどがあります。これらの音は「パキパキ」「ピシピシ」といった小さな音が典型的です。これらの音は金属部分が原因と考えられます。
地震の影響による異音
地震が起こり、建物が揺れると、人が気づかないほど微弱な揺れでも建物には影響が及ぶことがあります。
家鳴りは、地震の揺れや地盤の変動により、建物内部の柱や壁などが微妙に動くことで発生します。
この際、建物が地盤に順応してバランスを取ろうとする過程で、「ギギギ」といった音が聞こえることがあります。
家の重心のずれによる異音
古い木造建物では、家具の配置によって家に負担がかかることがあります。例えば、本棚やピアノなどがあると、その場所に重みがかかってしまいます。
特に、備え付けの家具はきしむことが多く、音が出る可能性が高いです。
また、木造住宅では、重たいものを2階に配置すると床が抜ける可能性があるため、注意が必要です。そのため、重い家具の配置や床の耐久性に不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
古い木造建物では、家具の配置による負担やきしみ、床の強度について慎重に考慮する必要があります。
新築の住宅の異音
一般的に、「新築では家鳴りはつきもの」と考えられています。これは以下の理由によるものです。
- 部材の水分量が多い: 新築の建物では、木材や他の部材には水分が含まれています。この水分は築年数とともに乾燥が進みます。乾燥によって部材が縮むことで、家鳴りが発生する可能性があります。
- 部材同士がなじんでいない:新品の部材は角が立っていることがあります。しかし、時間の経過とともに部材同士が摩擦し、なじんでいくことで建物が安定します。このなじむ過程で、部材や建物そのものの乾燥や摩擦によって音が発生し、家鳴りとなるのです。
新築の建物では、部材の水分量が多く、部材同士がなじんでいないために家鳴りが起こると考えられています。
築年数が経過するにつれて、部材の乾燥や摩擦が進み、家鳴りの頻度や音量は減少する傾向があります。
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家鳴りが古い住宅で起こっている方へ
家鳴りが古い家で発生している場合、耐久性や耐震性の低下を疑う必要があります。生活の安全を守り、家鳴りを改善するためには、耐震診断を受けることも一つの対処法となります。
ここでは、耐震診断についてやそれに使える補助金についてを詳しくご説明します。
耐震診断とは
耐震診断では、建物の基礎から外壁、屋根など建物全体の耐久性や補強が必要な箇所を詳しく診断します。
診断結果には、各箇所に対して点数が付けられ、それを総合的に評価することで建物全体の耐震性を把握することができます。
耐震診断に使える補助金・助成金
多くの人が費用がかかるために耐震診断を見送ってしまうかもしれませんが、自治体が出している補助金を利用することも可能です。特に1981年5月31日以前に建てられた古い建物では、補助金の支給が多く行われています。
また、新しい建物でも、自治体の条件を満たす場合には補助金を利用することができます。ただし、自治体によって補助金の金額や条件は異なるため、利用する前には確認が必要です。
自治体によっては全額補助してくれる場合もありますので、興味がある方は一度確認してみることをおすすめします。
家鳴りまとめ
「パキッ」「ミシミシ」「ドンッ」といった家から出る異音は、心霊現象ではなく、「家鳴り」と呼ばれています。気候の変化や地震による影響、新築の住宅によく起こります。対処法としては、耳栓で自身を守る他、部屋の温度と湿度を調節したり、専門家に相談したりする方法が挙げられます。
快適な生活を送るために、異音である家鳴りは解決していきましょう。家に異音を感じたら、県知事認可法人の住宅設備協同組合まで!