
マンションで水回りのリフォームをする際の費用相場は、キッチン・浴室・洗面所・トイレの4か所合わせて、100万~300万円程度です。トイレや洗面所など、個別にリフォームする場合は、対象範囲や工事方法によって費用差が大きくなります。
本記事では、マンションで水回りをリフォームする際の費用相場を解説します。またセットリフォームする際の費用やリフォーム時の注意点についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【この記事で分かること】
- マンションで水回りのリフォームする際の費用は、場所によって異なり、個別にするよりまとめて工事した方が安く済みやすい
- 水回りの場所の移動は、マンションの構造や利用規約によっては難しいこともある
- リフォーム費用を抑えたいなら、助成金や補助金を活用する他、複数のリフォーム業者に相見積もりを取ることが大切

住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
マンションで水回りをリフォームする際に対象となる場所
マンションで水回りをリフォームする際に対象となる場所は、キッチン・浴室・洗面所・トイレの4か所を指すことが一般的です。
水回りは湿気の影響を受けやすく、汚れや劣化が進みやすい場所です。適切にリフォームすれば、炊事や掃除が楽になる、節約につながる、見た目も一新できるなど、さまざまなメリットが生まれます。状態を見極めながら、適切な時期にリフォームを検討しましょう。
マンションの水回りリフォームのタイミング

水回りの設備の耐久年数は、10~15年といわれています。そのため耐久年数を迎える前、使い始めて10年ほど経過したタイミングでリフォームを検討するのがおすすめです。
中には、10年以上経過しても問題なく使用できる設備もあるかもしれません。しかし、表面上は分からなくても、設備内部や配管で老朽化が進んでいることがあります。そのまま放置していると、突然設備が使えなくなったり、水漏れが発生したりする可能性もゼロではありません。
目に見えない不具合が進行している場合、漏水で腐食した床の交換など追加の工事費用が発生する恐れもあります。また劣化が進むほどリフォーム費用が高額になりやすいため、問題なく使用できていたとしても耐久年数を目安にリフォームを検討するのがおすすめです。
【場所別】マンションの水回りリフォームの費用相場・工期目安

マンションの水回りは、リフォームする場所やリフォーム内容により費用や工期が大きく異なります。ここでは、水回り別に一般的な費用相場や工期の目安をご紹介します。なおここでご紹介する費用や工期は、あくまで目安です。ご自身の水回りをリフォームする際は、業者に費用や工期の詳細について確認しましょう。
キッチン
マンションのキッチンをリフォームする際の費用相場は30万~200万円、工期の目安は1~2週間です。キッチンリフォームは工事内容により、価格の変動が大きい点に注意しましょう。
コンロやシンクの取り換えのような部分的なリフォームであれば50万円以下、小型のシステムキッチンの交換なら100万円以下でできることが多いです。
一方、キッチンのレイアウトを壁付けから対面式に変更する、場所を移動するなど、大がかりなリフォームでは100万~200万円ほどかかることもあります。さらに、キッチンのグレードを上げればその分リフォーム費用も高額になります。
浴室
マンションの浴室をリフォームする際の費用相場は50万~150万円、工期の目安は3日~1週間です。マンションの場合、浴槽・壁・床・天井が一体となったユニットバスであるケースが多いですが、ユニットバスの交換であれば、費用は60万~120万円、工期は4日程度が目安です。
なお浴室が「在来工法」で造られている場合、リフォーム費用が変動しやすいため注意しましょう。在来工法からユニットバスに変更するときの費用は60万~250万円となり、工事規模やユニットバスのグレードによっては高額になるケースもあります。工期は1週間程度かかることが多いです。
洗面所
マンションの洗面所をリフォームする際の費用相場は10万~70万円、工期の目安は1~4日です。洗面所のリフォームは工事範囲が狭いため、洗面台をハイグレードのものにしないのであれば、大幅に費用が上がることは少ないです。
洗面台の交換のみであれば10万~20万円程度で、他に内装の変更や棚の増設などのリフォームを行うのであれば、追加で7万~15万円かかります。
トイレ
マンションのトイレをリフォームする際の費用相場は10万~60万円、工期は1~2日です。洋式トイレは種類により工事費用が異なります。独立したパーツを組み合わせる「組み合わせタイプ」と、便器とタンクなどが一体になった「一体型タイプ」の場合の交換費用は7万~20万円が目安です。一方、タンクのない「タンクレスタイプ」は交換に15万~40万円程度かかります。
壁紙や床などの内装リフォームなら5万~10万円、手洗いの設置は10万~20万円が目安です。
マンションの水回りはセットリフォームの方がお得?
水回りのセットリフォームとは、キッチンと浴室、トイレといった複数の場所をまとめてリフォームする方法です。
リフォーム業者によってはセットリフォームプランを用意しているケースがあり、1か所ずつリフォームするよりも費用や期間を抑えられる可能性があります。リフォーム業者によっても異なりますが、費用は商品価格と工事費用込みで、セット内容は3点または4点が主流です。
ここからは水回りにおける3点セットリフォームと4点セットリフォームの費用相場をご紹介します。
水回り3点セットリフォームの費用相場
水回りの3点セットリフォームの費用相場は、以下の通りです。
| リフォーム場所 | 費用相場 |
| 浴室・トイレ・洗面 | 90万~135万円 |
| キッチン・浴室・トイレ | 70万~180万円 |
| キッチン・浴室・洗面 | 80万~185万円 |
3点セットは組み合わせにより費用が大きく異なり、リフォーム範囲の広いキッチンが含まれると高額になりがちです。
水回り4点セットリフォームの費用相場
水回りの4点セットリフォームの費用相場は、以下の通りです。
| リフォーム場所 | 費用相場 |
| 浴室・トイレ・洗面・キッチン | 100万~300万円 |
なお、セットプランに「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3つのグレードを設けているリフォーム業者もあります。プランの選び方によっては、単品でリフォームするよりも費用を下げられる可能性があります。
マンションの水回りセットリフォームのメリット・デメリット
ここからはマンションの水回りをセットでリフォームする場合のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
マンションの水回りをセットでリフォームする際の主なメリットは、以下の通りです。
- 費用を抑えやすい
- 工期を削減しやすい
- 水回りに統一感を出しやすい
- 選択の手間が省ける
水回りのリフォームをまとめることで、リフォーム業者は作業を効率的に進められます。単品で別々の日に作業をするよりも、人件費や資材費、交通費などを削減できるため、その分リフォーム費用を抑え、工期の短縮も可能です。
また複数の場所を同時に同じ業者がリフォームすれば、別々に工事をするよりもデザインの統一感を出しやすくなります。既に決められたセットの中から希望のものを選ぶだけなので、トイレや洗面台など、一から選ぶ必要がなく手間を省けるのもメリットです。
デメリット
マンションの水回りをセットでリフォームする際の主なデメリットは、以下の通りです。
- 工事内容が限定されやすい
- 自分で自由に設備を選べない
- 追加工事が発生することがある
セットリフォームでは、リフォーム業者があらかじめ決めたプランに基づき改修を進めます。トイレの場所移動やキッチンのレイアウト変更など、プランに組み込まれていない対応はできないことが多いです。
また追加できる設備やメーカーも事前に決まっているため、希望の設備を取り付けるなどが難しいこともあります。
さらに単体のリフォームでもいえることですが、マンションの構造によっては追加工事が発生する恐れがあることを認識しておきましょう。
マンションの水回りは移動できる?
マンションのリフォームやリノベーションでは、トイレやキッチンなど水回りの移動も不可能ではありません。ただし、全てのマンションでできるわけではない他、移動を伴う工事は通常のリフォーム以上に費用も日数もかかります。
ここからは、マンションで水回りの移動が可能かどうかを判断する、大まかな基準をご紹介します。
水回りの移動が困難なマンションの特徴
マンションでは利用規約や構造上の問題から、水回りの移動が制限されることがあります。例えば、以下に挙げるようなマンションの場合、水回りを移動できないケースが多いです。
- 管理規約で水回りの設備や配管の移動が禁止されている
- 配管が床スラブ貫通構造(直床構造)である
- 排水管の勾配が確保できない
- 換気ダクトが移動できない
トラブル防止のため管理規約で水回りの移動を禁止しているマンションの場合は、建物の構造上問題がなくても移動は困難となります。
特に築30~50年以上の古いマンションでは「床スラブ貫通配管」という構造が採用されていることがあります。床スラブ貫通配管構造では排水管が下階の天井部分に埋まっているため、水回りを移動させるには下階の天井に穴を開ける工事が必要となり、リフォームすることは難しいケースが多いでしょう。
さらに排水管自体は移動が可能でも、排水の勾配を確保できなかったり、排気ダクトを動かせなかったりする場合には、水回りの位置変更は難しくなります。
水回りを移動できるマンションの特徴
水回りを移動できるマンションの特徴は、以下の通りです。
- 管理規約で水回りの移動が許可されている
- 床スラブ上配管構造になっている
- 水回りの移動に伴って発生する工事を行える
マンションの管理規約で水回りの移動が禁止されていないのであれば、ルール上リフォームしても問題ありません。
床スラブ上配管構造とは、下の階の天井ではなく、その上のコンクリートの構造体(スラブ)の上に配管を通す方法なので、リフォームの自由度が高くなります。排水管の勾配の確保や換気ダクトの移動など、その他付随して発生する工事も可能であれば、移動を伴うリフォームも問題ないでしょう。
ただし、移動を伴う大規模な工事では、通常のリフォーム以上に費用がかかります。また表面上は移動できるように見えても、床下を確認した結果、別の工事が必要になる場合もあります。
まずはリフォーム業者に現場を確認してもらい、水回りを問題なく移動できるのか、費用や工期はどのくらいになるのかを細かく把握しましょう。
マンションで水回りをリフォームする際に費用を抑えるポイント
マンションで水回りをリフォームする際に、費用を抑えるためのポイントは以下の通りです。
- 設備やグレードを見直す
- 補助金や助成金を活用する
- 水回りのリフォーム実績が豊富な業者を選ぶ
- 複数のリフォーム業者に見積もりを依頼する
リフォーム費用は製品のグレードや設備によっても変動します。壁紙や床材など、グレードを妥協できる部分がないかを確認してみましょう。
またリフォームの内容によっては、国や地方自治体の補助金や助成金を活用できる可能性があります。例えば、浴室をバリアフリーにしたり、省エネタイプの給湯器に交換したりするリフォームであれば「子育てグリーン住宅支援事業」という補助金制度を活用できるかもしれません(※)。補助金制度のWebサイトなどを確認し、条件に当てはまるのかをチェックしてみましょう。
さらに一口にリフォーム業者といっても、得意とするリフォームは業者ごとに異なるため、マンションの水回りの改修実績が豊富な業者を選びましょう。その上で複数のリフォーム業者から見積もりを取り、詳細や合計金額を比較検討してください。その中で自身の希望に合う業者に依頼することで、費用を抑えられる可能性がある他、納得のいくリフォームにつながります。
※参考:国土交通省.「子育てグリーン住宅支援事業」.https://kosodate-green.mlit.go.jp/ ,(参照2025-12-25).
マンションの水回りリフォームの注意点
マンションの水回りをリフォームするときは、以下の点に注意しましょう。
- 事前に管理組合や管理会社へ申請が必要
- リフォーム中は水回りが使えない
- 騒音や振動などトラブルが発生しやすい
マンションでは、リフォーム前に管理組合や管理会社に申請が必要なことがあります。申請は「リフォームの〇週間前まで」など、期日が定められていることもあるため、事前に確認をしてから予定を組みましょう。
またリフォーム中は、キッチンやトイレ、浴室などが使えません。数日から数週間程度使えないケースが多いため、その間どのように過ごすか準備が必要です。
さらにリフォームでは工事に伴う振動や騒音がつきものです。事前に隣や上下階に住む住人に挨拶をするだけではなく、万が一、水漏れなどのトラブルが起きた場合の連絡先も伝えておくとよいでしょう。
マンションの水回りリフォームは実績が豊富な業者に依頼しよう
マンションの水回りは10年程度でリフォームを検討するのがおすすめです。また1か所ずつ行うより、3~4か所まとめてリフォームした方が費用を抑えられる可能性があるため、セットリフォームのメリットとデメリットを把握した上で検討してみてください。なお、納得のいくリフォームにするためには、実績の豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
神奈川県住宅設備協同組合は、年間1,000件以上のリフォーム・リノベーションの実績があります。リフォームの際に利用できる補助金や助成金などのご相談や申請手続きの代行も行っているので、なるべく費用を抑えたい方にも適しています。水回りのリフォームを検討している方は、お気軽にご相談ください。
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