「外壁のコーキングとは?」「シーリングはどの素材がおすすめ?」「費用はどれくらいかかる?」などと考えた方はいますか?
外壁材の目地を埋めるために使用されている「コーキング(シーリング)」は、劣化が始まることがあります。ひび割れや縮みなどが目で確認できるようになった場合は、リフォームを検討するべきです。
今回は、外壁のコーキング補修にかかる費用だけでなく、コーキングの種類や寿命などを徹底解説します。
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東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
外壁のコーキング補修にかかる費用
外壁コーキングの補修を業者に依頼すると、通常は打ち替えまたは増し打ちという2つの方法が使われて、コーキングの補修が行われます。
ここでは、外壁のコーキングの補修リフォームにかかる費用の相場をご紹介します。
打ち替えによる外壁のコーキング補修にかかる費用
打ち替えとは、既存の外壁コーキングを完全に剥がし、新しいコーキング材を充填する作業のことです。
一般的な費用相場は、1mあたり700円~1,200円程度です。
例えば、30坪の家の場合には、約14万円~24万円が補修費用の目安となります。
増し打ちによる外壁のコーキング補修にかかる費用
増し打ちとは、既存の外壁コーキングをそのままの状態で、新しいコーキング材を上から充填する作業のことです。
一般的な費用相場は、1mあたり500円~1,000円程度です。
例えば、30坪の家の場合には、約10万円~20万円が補修費用の目安となります。
外壁のコーキング補修は足場が必要
外壁全体のコーキング補修を行う際、足場が必要です。
一部の業者は、はしごやロープを使用して足場なしで作業する場合もありますが、足場は基本的にはスタッフの安全と作業効率を確保するために設置されます。
足場の費用は、1平方メートルあたり800円から1,100円が一般的な相場です。典型的な2階建て住宅の場合、おおよそ12万円から20万円程度と考えておくと良いでしょう。
コーキング補修を出来るだけ費用を抑えて行いたい場合は、足場を使う外壁塗装や屋根のリフォームを一緒に行うことをおすすめします。
外壁塗装にかかる費用
外壁そのもののチョーキングやサビによる汚れがひどい場合は、外壁塗装を専門の業者に依頼することがおすすめです。
外壁塗装の工事内容には高圧洗浄が含まれているので、別途費用はかかりません。
ただし、外壁塗装にかかる工事費用は塗料や外壁の面積によっても異なりますが、一般的には60万円から180万円程度の範囲になります。
こちらの記事では、外壁塗装だけでなく張り替えやカバー工法の費用も、誰でも分かるように詳しく解説しています。
外壁塗装の工事費用と塗料ごとの価格を比較|2023年版外壁のコーキングとは
ここでは、外壁のコーキングについてや目的、寿命などを中心に徹底解説していきます。
外壁のコーキングとは?
外壁や他の建築物に使用されるコーキングは、外見がゴムのような素材であり、外壁材同士の隙間を埋めるために充填材を指します。
このコーキングは外壁材だけでなく、浴槽と壁の隙間やキッチンと壁の隙間など、水回りの箇所でも使用されることがあります。
外壁のコーキングの目的は?
- 水の侵入を防ぐ
外壁をコーキングする目的は、外壁材同士の隙間を埋めることで、雨水の侵入を防ぐことです。
サイディングやタイルなどの外壁材では、複数のボードやパネルを貼り付けて仕上げるため、必然的に隙間が生じてしまいます。
もし外壁をコーキングしなければ、わずかな隙間からでも雨水が侵入し、建物内部に水が入ってしまう可能性があります。 - 外壁の負担を減らす
外壁コーキングのもう一つの目的は、外壁材にかかる負担や衝撃を吸収することです。
外壁材は地震の揺れや気温の変化などにより伸縮し、様々な影響を受けますが、コーキングのように柔らかい素材が緩衝材のような役割を果たしています。
このため、コーキングが存在することにより、外壁材のひび割れや損傷を防ぐことができます。
外壁のコーキングの寿命(耐用年数)は?
一般的に、外壁のコーキングの寿命は5年~10年程度と言われています。
ただし、外壁塗装が施されている場合は、通常よりも寿命が少し延びることもありますし、気候や立地などの条件によっては、寿命よりも早く劣化が進むこともあります。
そのため、外壁のコーキングの現状を確認しながら、補修のタイミングを検討することが重要です。
コーキングとシーリングの違いは?
コーキングとシーリングは異なる呼び名がありますが、実際には同じ意味で使用されることがあります。
また、それぞれの用途に応じて使用される充填剤は、コーキング材やシーリング材と呼ばれます。
建築現場や個人によって呼び方が異なることもありますが、一般的にどちらの用語を使っても理解されることが多いです。
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外壁のコーキングの種類
外壁のコーキングは、種類によって異なる特徴を持つため、自分の状況に合ったコーキング材を選ぶことが重要です。事前に情報を把握し、適切なコーキング材を選ぶように心掛けましょう。
ここでは、外壁のコーキングの種類についてを解説していきます。
アクリル系コーキング
アクリル系コーキングは、水性のコーキング材であり、高湿度の場所で効果を発揮します。
しかし、耐久性が低いため、外壁には適していません。
また、アクリル系コーキングは硬化する際に水分を飛ばしてしまうため、注入直後は見た目上量が多く見えても、時間とともにコーキング材の厚みが減ってしまう現象があります。これを肉やせと呼びます。
ウレタン系コーキング
ウレタン系コーキングは、コンクリート部分のひび割れ修復などで一般的に使用されます。
特徴として、耐久性が高く、硬化後も弾力性を持ち、建物の動きに柔軟に対応できることが挙げられます。
ただし、後述する変性シリコン系コーキングに比べて価格が安いものの、外壁など露出部分では紫外線に弱いため、必ず塗装でカバーする必要があります。
シリコン系コーキング
シリコン系コーキングは、内部にシリコンを含んでおり、耐水性や耐熱性に優れています。
その特性を活かして、浴槽や水回り、外壁の窓のガラス周りなどでよく使用されています。
一方で、シリコン系コーキングの上に塗料を塗ると、シリコンが塗料をはじいてしまい、塗装ができません。
しかし、最近ではコーキングの上から塗装が可能なプライマーが登場しており、それを使うことで塗装ができる場合もあります。
変性シリコン系コーキング
変性シリコン系コーキングは、シリコン系コーキングとは異なり、コーキングの上からの塗装が可能な特性を持ち、外壁などでよく使用されています。
変性シリコン系コーキングは、目地の汚れにも強く、柔軟性の高いコーキング材です。
しかし、紫外線にはあまり耐性がないため、上から塗装をすることで耐久性を高めることが推奨されます。
外壁のコーキング補修まとめ
外壁のコーキングは、外壁材同士の隙間を埋めるために充填材を指します。コーキングは、種類によって異なる特徴を持つため、自分の状況に合ったコーキング材を選ぶことが重要です。ご自宅にあったコーキング材を選びましょう。
また、外壁の施工経験が豊富な業者に相談して、 費用や工期などのご希望に合うプランを提案してもらいましょう。
見た目だけでなく効果が高い外壁を実現しましょう。