障子の張り替え方法は?綺麗に張り替えるポイントとは?

「障子に穴が空いてしまった」「紙製からプラスチック製に変えたい」「綺麗に張り替えるためには?」などと、障子について悩んでいる方はいらっしゃいますか?障子は、穴が空いたりするだけでなく、経年により日焼けによる黄ばみや汚れが生じることがあります。障子の見た目に悩みができたら、張り替えを検討しましょう。

今回は、障子の張り替え方法や障子紙の種類、綺麗に張り替えるポイントを徹底解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

障子紙の張り替え方法とは

以前は、障子紙の張り替えが1年に1度行われるのが一般的な習慣でしたが、現在は紙の品質が向上し、3年から5年程度を目安に張り替える人が増えています。

ここでは、障子紙の張り替え手順について詳しく解説します。

古い障子紙を剥がす

まず、古い障子紙を剥がす作業から始めましょう。
ただし、障子紙の種類によって剥がし方が異なるため、適切な方法を選択する必要があります。

障子紙の剥がし方には、以下の方法があります。

  • 水で接着部分を湿らせて剥がす
  • アイロンの熱を利用して剥がす
  • 剥がし材を塗って剥がす

最も一般的な方法は、糊で貼り付けられた障子紙をスプレーまたはスポンジを使って水で湿らせ、糊をふやかして剥がす方法です
全体を均等に湿らせておくと、綺麗に剥がせます。

ただし、プラスチック製の障子紙など、障子紙の種類によってはアイロンや剥がし材を使用する必要がある場合があります。
通常の障子紙でも、剥がれにくい場合は剥がし材を利用してみてください。

また、障子紙の枠に残った糊などは、湿ったタオルなどでしっかりと拭き取っておきます。
綺麗になった障子本体は、しばらく乾燥させておきましょう。

仮止めして糊をつける

新しい障子を張る際には、張り間違えを防ぐために先に仮止めをしましょう。

位置を決めたら、左右と中央にマスキングテープなどを貼っておくと、障子のずれを防ぐことができます
マスキングテープがない場合は、セロハンテープを代用することもできます。

また、糊の種類が水溶きタイプの場合は、糊を塗る前に水を加えて適度な硬さに薄めておきましょう
硬さの目安は、重湯くらいで、刷毛でスムーズに塗れる程度です。床を汚さないように、新聞紙やビニールを敷いておくと良いでしょう。

糊の準備ができたら、障子を仮止めした方に巻き上げて、桟(さん)に糊を均等に塗っていきます。

一度にすべての糊を塗るのではなく、「3分の2まで」「半分まで」と少しずつ塗っていくと、失敗を防ぐことができます。

障子紙を張る

糊を塗ったら、障子紙を乾かないうちに張りましょう。

障子紙がたるんでしまうと隙間ができてしまうため、端から障子紙を引っ張りながら張っていきます

ただし、力加減には注意が必要です。
強く引っ張りすぎると障子紙が破れてしまう可能性があるので、適度な力で引っ張るようにしましょう

初めての場合は、糊を少しずつ塗って障子紙を張る作業を繰り返すことで確実に仕上げることができます。

はみ出た余分な部分を切る

障子紙を端まで張り終えたら、最後の仕上げに入ります。
障子紙を張っただけの状態では、不要な部分が飛び出して見た目も悪くなっています。

不要な部分をカッターで切り落とし、見た目を美しく整えましょう。
糊が乾くと剥がしにくくなるので、糊が乾かないうちに早めに作業します。

切れ味の悪いカッターを使ったり、ゆっくりカットしたりすると、うまく切れずにシワや破れが生じる可能性があるので注意が必要です。
カッターは刃を折って新しい部分を出し、一気にカットして途中で止まらないようにしましょう。

不要な部分を剥がし終えたら、障子全体に霧吹きで水をかけて湿らせておきます。
湿った障子が乾くと、たわんだ部分がある程度改善されるでしょう。

障子紙を綺麗に張り替えるポイント

障子を美しい状態で長く保つためには、張り替え作業に工夫を加えることが重要です。

ここでは、障子紙を綺麗に張り替えるポイントを解説していきます。

プラスチック障子紙を採用する

プラスチック製の障子には、和紙の風合いを残した加工が施されているものも多くありますので、和室の雰囲気を損なう心配はありません。

また、プラスチック製の障子は丈夫で、張り替えも手軽です

貼ったり剥がしたりしても破れにくく、失敗してもやり直ししやすいので、子どもやペットがいる家庭には特におすすめです。

雨の多い時期に張り替えを行う

一般的に「紙を取り扱うからには、よく晴れた日や空気の乾燥した日が良い」と思われがちですが、実は障子の張り替えは雨の多い時期がおすすめです。

なぜなら、紙は湿気で膨張し、乾くときに張りが出る特徴があるため、湿気の多い日や時期のほうが、障子がピンと張ったきれいな状態に仕上がります

そのため、よく晴れた日よりも雨の日や梅雨の時期に、障子の張り替えを検討してみることをおすすめします。

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地域ごとに施工事例を載せていますので、ご検討中の方はぜひご覧ください。

紙製とプラスチック製の障子紙

ここでは、紙製とプラスチック製の障子紙の特徴をご紹介します。

パルプ障子紙

パルプ障子紙は、さまざまな種類がある障子紙のなかで、最も多く使用されています。

以下がパルプ障子紙の特徴となります。

  1. 価格が低め: パルプ障子紙は手ごろな価格で購入することができる量産紙であり、最も取り入れやすい障子紙の一つです。
  2. 直射日光を遮り柔らかな光を取り入れる: パルプ障子紙は室内に入り込む直射日光を遮ることができ、柔らかな光を部屋に取り入れる効果があります。
  3. 室内の温度を調節する: パルプ障子紙は通気性や吸湿性があり、室内の急激な温度変化をおさえることができます。夏や冬の時期にも部屋の中を適度な温度に保ち、快適に過ごすことができます。

プラスチック障子紙

近年注目されている障子紙は、プラスチック製の障子紙です。

以下がプラスチック障子紙の特徴です。

  1. 耐久性に優れ手入れもできる: プラスチック障子紙は耐久性に優れており、破れにくく日光による日焼けもしにくい特徴があります。また、汚れてしまった場合には水拭きができるため、簡単な手入れが可能です。さらに燃えにくい性質も持ち合わせており、安全性にも優れています。
  2. 頻繁に張り替える必要がない: プラスチック障子紙は耐久性に優れているため、破れたり劣化しにくく、頻繁に障子紙を張り替える必要がありません。障子紙を張り替える作業が減ることで、手間を省けるため大きなメリットとなります。
  3. 冷暖房効果がアップする: プラスチック障子紙は気密性が高く、冷暖房の効果が期待できます。また、光熱費の節約も期待できます。冬は暖かさを保ち、夏は熱を遮ることで、快適な室内環境を維持することができます。

障子紙の張り替えまとめ

障子紙は3〜5年を目安に交換をおすすめします。今回ご紹介した手順を参考にしながら、障子紙の張り替えを行なってください。また、綺麗に張り替えるポイントも考慮すると、さらに良い仕上がりになるでしょう。
自分で張り替えることが不安に思う方は、信頼できる業者を選び、和室のリフォームなどと一緒に行ってもらうと良いでしょう。
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