
トイレをリフォームするに当たって「工期はどのくらいなのか」「工事中にトイレを利用したい場合はどうするのか」と疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
トイレのリフォームにかかる時間・日数は、工事内容によって大きく異なります。工期の目安を把握することで、業者依頼から完了までの見通しが立てやすくなるでしょう。
本記事では、トイレのリフォーム内容ごとの所要時間や工事中の過ごし方、完了するまでの流れを紹介します。
【この記事で分かること】
- トイレのリフォームは、小規模であれば数時間、大規模の場合は数日間かかるのが一般的
- 施工中にトイレを使用したい場合、短期間の工事なら近隣施設のトイレ、長期間の工事なら仮設トイレの設置を検討する
- 業者選びでは、トイレのリフォーム実績が豊富な業者に依頼する
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
【工事内容別】トイレのリフォームにかかる時間と日数

トイレのリフォームにかかる時間と日数は、工事内容によって異なります。
工事内容別の施工期間の目安は、以下の通りです。
| 工事内容 | 工事期間の目安 |
| 便座の交換のみ | 30分~2時間 |
| トイレの本体交換 | 2~3時間 |
| 本体交換 + 内装リフォーム | 3時間~2日 |
| 和式トイレから洋式トイレへの変更 | 2~5日 |
| トイレの増設・移設 | 3日~1週間 |
このように、小規模なリフォームなら数時間で完了するケースが多いです。一方で、内装リフォームやトイレの増設などの大規模な工事は、別の業者が日をまたいで行うこともあるため、数日間から1週間程度かかる場合があります。
ここでは、トイレのリフォームにかかる時間・日数を工事別に解説します。
便座の交換のみ|30分~2時間
便座の交換のみであれば、30分~2時間で完了するのが一般的です。便座交換は、大規模リフォームと違って床材や壁材を剥がしたり、物を動かしたりする必要がありません。そのため、比較的短時間で工事が完了します。
ただし、現在の便座の種類によって工期に差が出ます。例えば、普通便座を交換するだけであれば30分程度ですが、普通便座から温水洗浄便座に交換する場合、1時間程度かかるのが目安です。温水洗浄便座への交換に伴い、コンセントの設置工事が必要であれば、2時間程度になる可能性があります。
トイレの本体交換|2~3時間
トイレ本体の交換にかかる時間は、2~3時間が目安です。便座のみの交換よりも時間はかかるものの、そこまで複雑な工事ではないため、丸1日かかるケースは少ないでしょう。ただし、システムトイレの交換の場合は、半日~1日かかる場合もあります。
具体的には、既存トイレの撤去に30分~1時間、新しいトイレの設置に1~2時間、最終確認で30分程度かかるのが目安です。
ただし、既存の排水位置と新しいトイレの仕様が合わない場合、位置調整のための作業が必要になります。配管作業が伴うと工期が伸びやすいため、事前に工事の必要性を確認しておきましょう。
本体交換 + 内装リフォーム|3時間~2日
本体交換と内装リフォームを同時に実施する場合、短くて3時間、長くて2日程度かかる可能性があります。ただし、日数はリフォーム箇所や範囲によって異なるため、一概には言えません。
以下に、代表的なリフォームのパターンごとの工事日数をまとめました。
| 床材の張り替えのみ | 3~4時間 |
| 床材・壁材の張り替え | 半日~1日 |
| 手すりの設置 | 2~4時間 |
| 手洗い場の設置 | 1~3日 |
本体交換とセットで床材・壁材を張り替える場合、数時間から数日間かかるケースが多いです。
また手洗い場の設置のみなら1~3日で完了するケースがありますが、本体交換と併せて実施する場合、1週間程度かかることもあります。日数は業者によって異なるため、見積もり時に確認しておきましょう。
和式トイレから洋式トイレへの変更|2~5日
和式トイレから洋式トイレに変更する場合、2~5日かかるケースが一般的です。床の解体や段差の撤去、排水位置の調整などの工事が必要になるため、本体交換と比べて工数が長くなります。
また壁や床がタイル仕上げになっている和式トイレのリフォームでは、既存のタイルを撤去した上で、新しい床材・壁材を張り替える必要があります。基本的には内装工事と併せて施工するため、数日間かかるのが一般的です。
なお、くみ取り式の和式トイレを洋式トイレへ変更する場合、水洗式にするために下水道に接続する工事や浄化槽を設置する工事が必要です。そのため、工期が2週間程度に伸びる可能性があります。
トイレの増設・移設|3日~1週間
トイレの増設・移設工事を実施する場合、3日~1週間かかる可能性があります。既存のトイレを交換する工事とは異なり、新たに給排水管を伸ばしたり、電源を確保したりする必要があるためです。大規模リフォームで工期が長くなるため、あらかじめ業者とスケジュールを調整しておきましょう。
またトイレの増築・移設は完了するまでに手間と時間がかかるため、費用が高額になる傾向があります。工期だけでなく、資金計画も立てておきましょう。
トイレのリフォーム中にトイレを使いたいときはどうする?

トイレのリフォームには数時間から数週間程度かかりますが「工事中にトイレを使いたいときはどうすれば」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
結論、工事中は基本的に自宅のトイレを使用できません。そのため、自宅に一つしかトイレがない場合は、当日トイレを使いたいときの対処法を考えておく必要があります。
ここでは、リフォーム中のトイレ利用について、具体的な選択肢を紹介します。
短期間の工事なら近隣施設のトイレを利用する
便座や本体交換などの短期間で完了する工事であれば、近隣施設のトイレを利用しましょう。主に自宅周辺のスーパーやコンビニ、公園、商業施設などのトイレを利用します。事前に利用しやすい場所をピックアップし、併せて営業時間も確認しておくと良いでしょう。
長期間の工事なら仮設トイレの設置を検討する
内装リフォームや給排水管工事など日数を要する工事を行う場合は、仮設トイレの設置を検討しましょう。
長期間トイレが使用できない場合、生活に支障を来たします。しかし、毎回近隣の施設までトイレを利用しに行くのは手間も時間もかかるため、現実的な対応とはいえません。
一方で、敷地内に仮設トイレを設置しておけば、移動の負担が少なく便利です。仮設トイレは業者が標準で設置してくれることもありますが、追加オプションとして費用がかかることも珍しくありません。リフォーム会社に手配の可否を事前に相談しておきましょう。
必要に応じてポータブルトイレを用意しておく
仮設トイレを設置できない場合は、必要に応じてポータブルトイレを用意しておくと良いでしょう。
例えば、集合住宅では共用部に仮設トイレを置けず、近隣施設まで移動が必要な場合があります。工事が数日にわたる場合、室内で使えるポータブルトイレがあると困りません。
ポータブルトイレは、高齢者や子どもがいる家庭でも使いやすく、移動の負担を軽減できます。簡易バケツ式・カセット式・電動分解式と種類が分かれているため、リフォーム前に購入しておくと良いでしょう。
【補足】工事中の立ち会いは基本的に不要
トイレのリフォーム中は、基本的に立ち会いの必要はありません。数時間の工事であれば、外出せず自宅で過ごしながら待つ形でも問題ないのが一般的です。
ただし、工事の開始時と完了時には説明や仕上がり確認で立ち会うのが基本です。業者から設備の使い方や注意点などを案内されるため、その時間は事前に確保しておきましょう。
工事中は基本的に立ち会い不要ですが、プライバシーの管理や盗難のリスクが心配な方は、自宅での待機をおすすめします。
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トイレのリフォームが完了するまでの流れ【5ステップ】
トイレのリフォームが完了するまでの流れは、以下の5ステップです。
- リフォーム業者を何社か選定する
- 現地調査でトイレの広さや状態などを確認する
- 複数業者の見積もりを比較した上で1社と契約する
- 工事を開始する
- 設備の動作確認・引き渡しを行う
1. リフォーム業者を何社か選定する
まずは、依頼候補となるリフォーム業者を複数ピックアップしましょう。トイレのリフォームは設備や素材選びも重要ですが、業者の施工品質によっても仕上がりが左右します。そのため、業者のWebサイトで過去の施工事例を確認し、イメージに近い施工例があるかどうかをチェックしましょう。
またトイレのリフォーム実績が豊富な自社施工業者を選ぶことも重要です。外壁や屋根塗装業者が水回り工事に対応しているケースもありますが、中には下請け施工で中間マージンがかかる可能性があります。
自社施工は打ち合わせから施工まで全て自社が一貫して対応するため、費用を抑えやすい点が大きなメリットです。要望の伝達もスムーズなため、価格重視の方だけでなく、品質重視の方にもおすすめの選択肢です。
トイレのリフォームは、地元の工務店やリフォーム業者、ホームセンターなどに依頼できます。理想の仕上がりを実現するためにも、最初から1社に絞らずに複数の業者をピックアップしましょう。
2. 現地調査でトイレの広さや状態などを確認する
ピックアップした業者に見積もりを依頼した後は、担当者が自宅に訪問して現地調査を行います。現地調査では、トイレの広さや現在の状況、排水芯や給水栓などの構造部分を確認します。
実際の空間を見ずに聞き取りだけでプランを提案する場合、後から想定外の工事が必要となり、追加費用が発生する可能性が高いです。ヒアリングだけでなく、現地調査を実施した上でリフォーム内容を提示してくれるかどうかも、業者選びの大切なポイントです。
3. 複数業者の見積もりを比較した上で1社と契約する
次のステップは、ピックアップした業者の見積もりを比較し、依頼する1社を決める段階です。業者によって、価格や使用する設備、デザインのバリエーション、アフターサービスの充実度などが大きく異なります。
相見積もりを取ることで、提示された価格が妥当かどうか判断しやすくなります。価格交渉の材料にもなるため、少しでもお得にリフォームを依頼するためにも複数業者のプランを比較しましょう。
ただし、価格だけで1社に絞るのではなく、リフォームの目的をしっかり実現できるのかどうかも見極める必要があります。例えば、将来的に介護を視野に入れてバリアフリー仕様にしたい場合、低価格を優先するあまり必要な広さが確保できない可能性があります。
「安くできたものの、結局別の工事が必要になった」といった状況を避けるためにも、価格と施工品質のバランスを意識しましょう。
4. 工事を開始する
業者と契約したら、リフォーム内容や使用する設備、工事日程を最終確認します。契約内容に問題がなければ、実際に工事がスタートします。
打ち合わせでは「どのような仕上がりにしたいか」「どこを改善したいか」を具体的に伝えることが大切です。伝え方が曖昧だと、業者との認識にずれが生じ、完成後に「思っていたイメージと違う」と感じる可能性があります。疑問点や不安な点は工事前に確認し、納得した状態で工事を開始しましょう。
工事の進め方は、リフォームの規模や範囲などによって異なります。以下は、トイレの本体交換と内装リフォームを実施する場合の基本的な流れです。
- 作業スペースを養生する(傷や汚れが付かないように)
- 既存便器を取り外す
- 給排水工事を実施する(必要な場合)
- 床材・壁材の張り替え工事を実施する
- 新しい便器を取り付ける
- 動作確認・仕上がり確認が完了したらお客さまに引き渡す
工期や工程を事前に確認し、納得のいくリフォームにつなげましょう。
5. 設備の動作確認・引き渡しを行う
工事が完了したら、設備の動作確認を行います。ここで気になる点があれば遠慮せず伝え、必要に応じて調整を依頼しましょう。
引き渡し時には、設備の操作方法や注意点を説明してくれます。特に不明点がなければリフォーム完了です。
トイレのリフォームにかかる時間を把握して計画的に進めよう
トイレのリフォームにかかる時間は、工事内容や住まいの状態によって異なります。便座や本体交換、簡易的な内装工事は数時間で終わる一方、大規模なリフォームを実施する場合は数日間~数週間かかる可能性があります。
リフォームをスムーズに進めるには、スケジュールや工事内容を業者としっかり共有することが大切です。希望する仕上がりや予算に合うプランを検討しながら、信頼できる業者に施工を依頼しましょう。
トイレのリフォームを検討している方は、住宅設備協同組合にご相談ください。水回りのリフォームはもちろん、住宅設備のさまざまなお悩みに対応しています。戸建て・マンション問わず対応しており、価格だけでなく機能面にも配慮したリフォームが可能です。補助金を活用したリフォームも可能な場合があります。まずはお気軽にご相談ください。
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