ステンレスキッチンにリフォームするメリット・デメリット、他の素材との違いや費用相場をご紹介

キッチンリフォームでは、キッチンにどのような素材を使うか迷う人も多いでしょう。中でもステンレスはスタイリッシュで機能的、取り扱っているメーカーも多いことから候補になりやすい素材の一つです。サビにくい、掃除がしやすいなどのメリットがある一方で、デメリットもいくつかあるため事前に確認しましょう。

本記事では、ステンレスキッチンにリフォームするメリット・デメリット、費用相場を紹介します。

【この記事で分かること】

  • ステンレスには、サビにくく衛生的、耐熱・耐久性が高いなどの特徴がありキッチンに適している
  • しかし、傷つきやすい、凹みやすいといったデメリットもある。ステンレスキッチンにするなら表面加工などで短所をカバーすると良い
  • キッチンリフォームの費用相場は50~100万円。キッチン本体のグレードや工事内容によっても異なるため、見積もりでの確認が大切
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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

ステンレスキッチンとは? 他の素材との違いを確認!

ステンレスは、主成分の鉄に硬くて耐食性のあるクロムを添加した合金です。クロムが酸素と結合すると、ステンレスの表面に不動態皮膜という薄い膜が作られ、これにより鉄の欠点であるサビやすさを克服します。不動態皮膜は引っ掻くような単純な傷がついても、自然に再生し、ステンレスを保護する働きもあります。

また耐食性・耐熱性・耐水性・耐衝撃性に優れ、割れにくい一方で柔らかく、加工が容易です。流通量が多いことから価格も比較的安価でリフォーム時も候補に上げやすいでしょう。100%リサイクルができ、環境への負荷が少ない点も魅力です。

他のキッチン素材の特徴

キッチンではステンレス以外にも以下の素材がよく使われます。

素材特徴
人工大理石シンク樹脂を大理石のように着色した人工素材。おしゃれで水に強いが熱や衝撃に弱い。
ホーロー金属表面にガラス質の薬を焼き付けた素材。デザイン性・耐久性・耐熱性に優れるが割れやすい。
タイル粘土などを高温で焼成した素材。機能性に優れ色や形も豊富で組み合わせも自由。ただし、目地部分が劣化しやすい。
天然石大理石や御影石などの天然石。耐久性が高く高級感も演出できるが、費用が高額になりやすい。
メラミンプラスチックの一種。安価でデザインが豊富だが、木や金属に比べ質感が劣り、経年劣化しやすい。

それぞれの特徴を確認し、ぴったりの素材を見つけましょう。

リフォームでステンレスキッチンにするメリット

キッチンリフォームでステンレスキッチンを採用すれば、手入れがしやすい、衛生的、デザイン性にも優れるなど、さまざまなメリットが生まれます。

サビや腐食に強く耐久性が高い

ステンレスキッチンは、水と酸素が結び付くことで生じるサビだけでなく、酸性やアルカリ性の物質などと化学反応により生じる、腐食にも強いです。このため、塩素系漂白剤のような洗浄力の強い洗剤も、用法を守れば使用できます。

水・熱・衝撃にも強いため、調理が終わった後の熱い鍋をワークトップに置いたり、間違ってお皿を落としたりしても、変色や破損をしにくいです。

衛生的で手入れがしやすい

ステンレスは汚れや臭いがつきにくく、カビも生えにくい素材です。生魚や生肉などを調理した後も、洗剤を用いた簡単な手入れだけで清潔な状態を保てます。また醤油などをこぼしても素材に染み込まないため、台拭きなどで軽くふき取るだけでキレイになります。

天然石やタイルなどの素材と比べ手入れが楽なので、日々の掃除を効率的にしたい人にもぴったりです。

美しくデザイン性にもこだわれる

ステンレスは表面の研磨方法により、印象を大きく変えられます。

仕上げの種類雰囲気
鏡面仕上げ表面を鏡のように磨く方法。光沢が生まれ華やかな雰囲気になる。
バイブレーション仕上げランダムな円を描き研磨する方法。光沢を抑え落ち着いた雰囲気になる。
ヘアライン仕上げ一方向に研磨し細長い筋目を付ける方法。落ち着きと高級感が生まれる。
エンボス仕上げ表面に凸凹を作る方法。サビや傷に強く、滑りにくくなる。

他の素材とも組み合わせやすい

ステンレスは、木材や天然石、ホーローなど、他の素材とも組み合わせやすいです。例えば、シンクやワークトップはステンレス、収納は木材、ワークトップはホーローのように、素材がバラバラでも違和感がありません。

使用頻度が高い場所は手入れのしやすいステンレスにする、汚れにくい場所は木材を使いキッチンに温かみを出すなど、デザインにメリハリも付けられます。

キッチンの種類が豊富で希望に合わせやすい

ステンレスキッチンは多くの住宅設備機器メーカーが取り扱っており、種類も豊富です。価格帯も比較的安価なものから高級なものまであるため、希望に合わせて選べるでしょう。

クォーツや天然石などの珍しい素材のように「リフォームしたいけれど取り扱っている業者がない」といった問題も起きません。

リフォームでステンレスキッチンにするデメリット

一方でステンレスキッチンにはデメリットもあります。ステンレスは凹みや傷に弱く、光沢を失いやすいです。また、金属のため基本はシルバーのみで、タイルや人工大理石のように色や柄を選べません。

傷や凹みができやすい

ステンレスはホーローや天然石のように割れることはないものの、柔らかいので凹みや傷ができやすいです。掃除のときに研磨剤や金たわしでこすると、表面が傷つくため注意しましょう。

なお、エンボス加工のように傷や凹みを目立たせない研磨方法もあるので、仕上げ方である程度カバーはできます。

光沢が失せやすい

ステンレスキッチンは水垢や油汚れ、細かな傷などで徐々に光沢を失います。ただし、毎日汚れを洗い流し水気をふき取るなど、簡単な手入れで光沢を長続きさせることは可能です。

また清掃業者によっては、ステンレスの研磨サービスをしていることもあるため、気になるときは依頼もできます。

もらいサビができる

ステンレス自体はサビにくいものの、他の金属製品のサビが移るもらいサビができることがあります。特にキッチンでは、ワークトップやシンクに水に濡れたアルミ缶や鉄製のフライパンを放置するとできることが多いです。もらいサビを長期間放置するとステンレスが腐食する場合もあるため、早めに対処しましょう。

初期のもらいサビであれば、中性洗剤やステンレスクリーナーを使って落とせます。もし、自力では落とせないほどサビが広がったり、深くなったりしているときは、無理に対処せず専門業者に依頼しましょう。

色や柄は選べない

ステンレスは加工や研磨方法は選べるものの、色は基本的にシルバーのみで柄もありません。

タイルやホーロー、天然石などと比べるとバリエーションに欠けるため、全てステンレスにすると無機質な印象が強いと感じるかもしれません。

オールステンレスと一部ステンレスの違い

キッチンのパーツは大きく以下に分かれており、それぞれ一般的に使われる素材も異なります。

パーツ概要一般的な素材
ワークトップ調理をするカウンター面。ステンレス、人工大理石など。
シンク水栓から出た水を受ける水槽部分。ステンレス、ホーロー、人工大理石など。
コンロ電気やガスで加熱調理をする機器。強化ホーロー、ステンレスなど。
収納ワークトップ下や上部にある収納部分。ステンレス、ホーローなど。

このうち、全てのパーツにステンレスを用いたキッチンをオールステンレス、ワークトップやシンクなど部分的にステンレスを用いたキッチンを、一部ステンレスといいます。どちらが良いかは、キッチンに求める性能や雰囲気、用途、予算によっても異なります。

例えば、機能性と清潔感を重視した厨房のようなキッチンにしたいなら、オールステンレスの方が適しているでしょう。一方、機能性と温かみなど、雰囲気重視であれば一部ステンレスの方が希望をかなえやすいです。

ステンレスキッチンのリフォーム費用相場

ここでは、ステンレスキッチンの中でもシンク・ワークトップ・コンロが一体となった、システムキッチンにリフォームする場合の費用相場を紹介します。システムキッチン全体の交換費用の相場は50~150万円です。

なお、システムキッチンのリフォーム費用は大きく本体価格・工事費・付帯工事費の3つから構成されています。本体を高価なものにする、間取りを大きく変更するなどした場合、その分リフォーム費用も高額になります。

本体価格

本体価格とは、システムキッチン本体の価格です。本体価格はグレードにより、相場が以下のように異なります。

  • スタンダード:20~70万円
  • ミドルグレード:50~150万円
  • ハイグレード:100~150万円以上

スタンダードは、ステンレスのワークトップとシンクなどの一般的なシステムキッチンです。ミドルグレードになると、オプションや素材、カラーなどが充実し、天然石のワークトップを選ぶこともできるようになります。ハイグレードでは、高級素材やデザイン、最新の機能の追加など、凝ったカスタマイズができます。

なお、オールステンレスキッチンも本体価格には幅があるものの、通常のシステムキッチンと価格が大きく乖離するわけではありません。

工事費

キッチンリフォームの工事費用の相場は15~50万円です。工事内容は、既存キッチンの解体と撤去、新しいキッチンの組立、給排水や電気・ガスの接続工事です。

工事費用は内容による変動が大きく、配管の移動や床の補修など、追加工事が必要になると相場を上回ることも少なくありません。特に、キッチンのレイアウトを変更するときや、古い住宅でキッチンリフォームをするときなどは、現地調査と見積もりで費用をよく確認しましょう。

付帯工事費

付帯工事とは、電気や水道配線の調整、壁紙や床材の張り替えなどが当てはまります。費用は工事の規模により異なるため、一概には言いきれないものの、内装変更を伴うと高額になりやすいです。

できるだけステンレスキッチン本体に予算を充てたいときは、キッチンのレイアウトや内装を変えず、付帯工事費を抑えると良いでしょう。

ステンレスキッチンにリフォームするおすすめのタイミング

キッチンは設備が壊れてからではなく、耐用年数を目安にリフォームを検討するのがおすすめです。また、使い勝手の悪さを感じたり、ライフスタイルが変化したりしたタイミングもおすすめです。

新調してから10年を経過したとき

システムキッチンの寿命(耐用年数)は10~20年です。寿命限界まで使い続けることはできるものの、不具合が気になりはじめる10年を目安にステンレスキッチンにリフォームするのがおすすめです。

10年以上経過するとメーカーの修理用部品が廃版になることが多く、壊れてから修理しようと思っても時間がかかります。余裕を持ってリフォームプランを立てられるときに、リフォームするのがおすすめです。

使いにくさが目立ったとき

掃除がしにくい、料理が作りにくいなど、日ごろの家事で不便や不満が大きくなったときもリフォームにおすすめのタイミングです。

ステンレスキッチンなら、掃除や手入れが楽になり家事負担の軽減につながります。またリフォーム時に動線や収納を見直せば、キッチン全体を使いやすくもできます。

ライフスタイルが変化したとき

子どもが生まれた、趣味で料理教室を開いたなど、ライフスタイルが変化したときもキッチンリフォームに適したタイミングです。

壁付けから対面式にスタイルを変更すれば、子どもの様子を見ながら炊事ができます。また料理教室のように、本格的に調理をしたい場合は、厨房でも使われているオールステンレスキッチンにリフォームすると雰囲気も機能性も向上します。

スタイリッシュで機能的なステンレスキッチンにリフォームしよう

サビにくく掃除がしやすいステンレスキッチンは、機能性が高いだけでなく、シンプルでスタイリッシュな見た目も魅力です。今あるキッチンが使いにくかったり、購入から10年以上経過したりしているなら、ステンレスキッチンへリフォームしても良いでしょう。

神奈川県住宅設備協同組合では、ご予算に応じたキッチンリフォームをご提案しています。見積もりは無料、お電話またはWebサイトから承っています。また、補助金申請のサポートにも対応しているため、まずはお気軽に相談ください。

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