ガルバリウム鋼板を外壁に採用したときの後悔とは?

「外壁の素材では何がおすすめ?」「ガルバリウム鋼板とは?」「外壁に金属系を使うメリットは?」などと、外壁の素材について悩んでいる方はいますか?
ガルバリウム鋼板は、シンプルなデザインやはっきりとした色味が好きな方におすすめの素材です。メリットや後悔ポイントを考慮しながらリフォームを検討しましょう。

今回は、ガルバリウム鋼板を使った外壁リフォームについて、後悔しそうなポイントやメリット、施工費用などを徹底解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

ガルバリウム鋼板の後悔した点

ここでは、外壁にガルバリウム鋼板を採用して、後悔した点を厳選してご紹介します。

傷がつきやすい

ガルバリウム鋼板は薄い金属であるため、キズがつきやすく、キズがつくと表面のメッキが剥がれ、外気や雨水などが触れることで錆びる可能性があります

子供がおもちゃを投げてガルバリウム鋼板にキズがついたり、自転車が倒れて外壁にぶつかりキズがついたりするなどの些細な出来事でも、後悔する方が多いとされています。

ガルバリウム鋼板の外壁にキズが目立ちやすい箇所には、他の外壁材との組み合わせや工夫が必要です

特に建物の正面の下部は目立ちやすく、物がぶつかってキズがつきやすい場所として知られています。
そのような箇所には、タイルやサイディングなどのアクセントを採用してキズがつかないように工夫することがおすすめです。

断熱性が低い

ガルバリウム鋼板は金属素材のため、熱を伝えやすい性質があります

外壁材が熱を伝えやすいと、建物の構造体にも熱が伝わり、室内まで外気の影響を受けやすい建物になってしまう可能性があります。

外壁材の断熱性能についても考慮しておかなかった場合、住んでから後悔する人もいるようです。

近年、ガルバリウム鋼板の外壁材としては、断熱材が一体型になっているものが多く採用されています
これにより、ガルバリウム鋼板の裏面には断熱材が施工されており、構造体や室内に熱を伝えにくくなり、断熱性が高まります。

したがって、ガルバリウム鋼板の外壁材を採用する際には、断熱性を高める工夫がされているかを確認することが重要です。

デザインのバリエーションが豊富でない

ガルバリウム鋼板の外壁材には、窯業系サイディングやタイルと比べてカラーバリエーションが限られているため、お気に入りの色を見つけるのが難しい場合があります

また、希望している色に近いものを選んだとしても、実際に施工してみるとイメージと異なっていたために後悔することがあるという声もあります。

夏場などは外壁が高温になってしまう

ガルバリウム鋼板の外壁材は、夏場に表面温度が非常に高くなることがあります

これは金属が熱を吸収しやすい性質によるものです。
例えば、車の上に卵を割っておいたら夏場には目玉焼きになるように、金属は高温になりやすいのです。

また、黒や濃紺などの暗めの色は光を吸収しやすく、夏場には表面温度がかなり上昇しやすい傾向があります。

ガルバリウム鋼板の特徴

ここでは、ガルバリウム鋼板の耐用年数やメリットなどを解説していきます。

ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板は、金属鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンをめっきしたものであり、「アルミ亜鉛合金めっき鋼板」とも呼ばれます。

この建材は、耐用年数が長く、金属素材ながらサビにくく、耐震性が高いなどの魅力を持ち、他の建材に比べても優れた性能を持つことが知られています。

ガルバリウム鋼板の耐用年数は?

ガルバリウム鋼板を外壁に使用した場合、一般的には20~25年程度の耐用年数があります。
耐用年数とは、ガルバリウム鋼板を交換する目安となる期間のことです。

ただし、ガルバリウム鋼板の外壁は基本的には10~15年ごとに塗装メンテナンスが必要とされています。
定期的なメンテナンスを怠ると、耐用年数は短くなる可能性があります。

ガルバリウム鋼板のメリットは?

錆(さび)に強い

ガルバリウム鋼板の建材は、金属素材のデメリットであるサビの発生を抑制する特性があります

完全にサビが発生しないわけではありませんが、トタンやアルミなどの金属素材の建材と比較して、ガルバリウム鋼板は顕著にサビにくい性質を持っています。

 

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他の素材と比べて耐用年数が長い

ガルバリウム鋼板を用いた建材は、非常に長い耐用年数(耐久年数)を持ち、長期間にわたって使用することができます

特に、トタンに比べて数倍の耐用年数を誇ります。
また、窯業系サイディング(外壁材)と比較しても、ガルバリウム鋼板の建材(外壁材)の方が一般的に耐用年数が長い傾向があります。

耐震性に長けている

ガルバリウム鋼板の建材は軽量であり、そのため耐震性に優れています

この軽量性を活かして、屋根の重ね葺きや外壁の重ね張りなどのリフォーム工事にも広く使用されています。

ガルバリウム鋼板での外壁リフォームにかかる費用

ここでは、ガルバリウム鋼板での外壁リフォームにかかる費用の相場をご紹介します。

ガルバリウム鋼板での外壁塗装にかかる費用

外壁塗装に使用するガルバリウム鋼板の材料費は、おおよそ1㎡あたり4,300~5,300円程度です。

また、30坪の住宅の場合、ガルバリウム鋼板の外壁に交換する費用はおおよそ120~270万円が目安となります。
一方、メンテナンスの場合は同じく30坪の住宅で60~260万円程度がかかるでしょう。

その他の工法での外壁リフォームにかかる費用

外壁リフォームの費用は、素材や工法によって大きく異なります。
地域やリフォーム業者によっても価格が左右されるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

カバー工法:130〜220万円
張り替え工法:150〜300万円

こちらの記事では、外壁塗装だけでなく張り替えやカバー工法の費用も、誰でも分かるように詳しく解説しています。

外壁塗装の工事費用と塗料ごとの価格を比較|2023年版

ガルバリウム鋼板の外壁リフォームまとめ

ガルバリウム鋼板は、耐久性や耐震性に強く、錆にも強い特徴があります。しかし、断熱性やカラーバリエーションが豊富でない点などのデメリットも存在します。それらを考慮しながらご自宅に合うように外壁をリフォームしましょう。
施工経験が豊富な業者に相談し、 リフォーム費用や工期などのご希望に合うプランを提案してもらいましょう。
理想的な良いデザインの外壁を実現しましょう。