スケルトンリフォームと建て替えの違いは?工事費用も違いがある?

「建て替え以外の全体のリフォームはある?」「今住んでいる自宅をスケルトンリフォームしたい」「費用はどれくらいかかるのだろう」などと考える人は多いのではないでしょうか?
「スケルトンリフォーム」には、現在のライフスタイルに合わせて間取りを変更できる・新築同様の内装に仕上げられるなどの魅力があります。

今回は、スケルトンリフォームについて、戸建て・マンションの工事費用やメリットデメリットなどを徹底解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

スケルトンリフォームとは

ここでは、スケルトンリフォームについてやマンションと戸建ての違いなど詳しく解説していきます。

スケルトンリフォームとは?

スケルトンリフォームとは、床、壁、天井を全て取り払って躯体のみの状態にし、間取りを一から作り直す大規模なリフォームのことです。

このリフォームでは、通常のリフォームでは難しい水回りの移動や変更も可能であり、排水管などにも手を加えることができます。

スケルトンという言葉は「骨組み」という意味があり、その通りに、建物の骨組みを再構築するイメージがあります。

戸建てとマンションの工事の違いは?

スケルトンリフォームは、マンションと戸建てではリフォームの範囲が異なります。

マンションのスケルトンリフォームでは、コンクリートの地肌が見えるまで住戸内を完全に解体・撤去し、新たな間取りを一から作ります。

一方、戸建てのスケルトンリフォームでは、基礎や梁、柱などの建物の基盤を残しつつ、屋根や外壁を含めた住戸全体を解体・撤去します。

スケルトンリフォームとフルリフォーム(建て替え)の違いは?

フルリフォーム(フルリノベーション)という言葉は、スケルトンリフォームに似たもので、対象範囲が広く、リフォーム会社によって工事内容が異なる場合があります。

したがって、スケルトンリフォームはフルリフォーム(フルリノベーション)の一形態と考えることができます。

また、間取りを変えずに、水回り設備の交換や壁紙全室の張り替え、床全室の張り替えなど、目に見える部分を新しくする「表層替えリフォーム」も、フルリフォームに含まれることがあります。
なお、フルリフォームとフルリノベーションはほぼ同じ意味で使用されることがあります。

スケルトンリフォームのメリットデメリット

ここでは、住宅のスケルトンリフォームによるメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット①:間取りの変更が容易にできる

スケルトンリフォームは、マンションの場合はコンクリートの躯体、戸建ての場合は基礎や梁、柱などの建物の基盤だけを残して、全体を刷新するため、複数の部屋を1つの広い部屋に統合したり、1つの部屋を複数に区切ったりと、自由に間取りを変更することが可能です

これにより、新しい家のように、一から暮らしを考えることができるというのが、スケルトンリフォームの大きな利点です。

メリット②:劣化した配管を新しく交換できる

部分的なリフォームは、目に見える一部分のみを新しくするが、配管の修理や交換などの作業には限定されます。

一方、スケルトンリフォームでは、劣化した配管の入れ替えや修理など、目に見えない箇所も刷新することができます

メリット③:耐震補強や断熱対策ができる

スケルトンリフォームの特徴の一つは、既存の物を改善するだけでなく、最新の機能や設備を追加できることです。

例えば、気密性の低い住宅の場合、壁や床下、天井裏に断熱材や気密シートを追加することで、断熱性や気密性を向上させることができます

また、地震への備えが不安な場合には、基礎にコンクリートを打ち込んだり、耐震性の高い金物で柱を補強することで、部分的なリフォームに比べて安心感のある耐震補強が可能です

メリット④:新築や建て替えに比べて費用を抑えることができる

スケルトンリフォームをすると、内装・外装ともに新築同様の状態に近づけることができますが、新築や建て替えに比べてコストを抑えることができます

ただし、機能を充実させたり、建物の劣化が進んでいる場合には、それに応じた費用がかかるため、注意が必要です。

デメリット①:部分的なリフォームに比べて費用がかかる

スケルトンリフォームは、建て替えや新築に比べて費用を削減できることが多いですが、部分リフォームに比べると高額になりがちです

スケルトンリフォームの範囲が広いため、さまざまなアイディアが浮かびやすく、予定外のコストが発生することも多いです。

デメリット②:工期が長い

スケルトンリフォームは部分リフォームに比べて工事の範囲が広く、大規模なため工期が長くなることがあります

工期は家の大きさや搬入・搬出口の広さによっても異なるため、他の物件との比較で工期を予想するのは危険です。
必ずリフォーム会社にスケルトンリフォームに必要な工期の目安を確認し、予定を組むようにしましょう。

 

ご自宅のスケルトンリフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ

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スケルトンリフォームにかかる費用の相場

ここでは、戸建てやマンションのスケルトンリフォームにかかる費用を解説します。

戸建てのスケルトンリフォームにかかる費用

一戸建てのスケルトンリフォームの総額は、一般的に450~2,500万円のケースが多いです。
ただし、工事範囲によっても変動します。

予算の目安としては、600~1,100万円ほどを想定することをおすすめします。

ただし、外壁や屋根などの外装の施工や、建物の劣化が激しい場合、意匠性を重視する場合などには、より高額になる可能性があり、施工事例では3,000万円近くになるパターンも見られます。

坪単価の目安は10~50万円程度ですが、施工規模やグレードによっては1坪あたり80万円近くなることもあります。

マンションのスケルトンリフォームにかかる費用

マンションのスケルトンリフォームの総額は一般的に300〜1,200万円程度が多いです。

ただし、施工範囲によっても変動しますので、500〜800万円程度の予算を見込むことをおすすめします。

ただし、グレードやデザイン性を重視する場合などには、1,500万円近くになることもあります。

坪単価の目安は10〜50万円程度です。

スケルトンリフォームまとめ

スケルトンリフォームは、間取りを一から作り直す大規模なリフォームのことで、マンションよ戸建てどちらも施工が可能です。また、スケルトンリフォームと建て替え(フルリフォーム)は、似たものですが対象範囲が広く、リフォーム会社によって工事内容が異なる場合があります。
スケルトンリフォームをして、ご家族全員が快適に暮らせる住まいづくりを実現しましょう。