「歩くと床がふわふわする」「床が沈んでしまう」「フローリングに割れてしまった」などの症状が出た場合、ご自宅のフローリング床は沈んでいる可能性があります。怪我が起きる前に床の張り替えリフォームを行いましょう。
今回は、フローリング床の沈む原因や床の張り替え費用、床が沈む原因を知るための方法を徹底解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
フローリングが沈む原因とは
ここでは、フローリング床が沈む代表的な原因5つについて解説していきます。
床構造の基礎部分の劣化
床が沈む最も一般的な原因は、床構造の基礎部分の劣化です。
床下の構造には、根太や大引の劣化、床束の劣化、束石の劣化、接着剤の劣化などが関与しています。
特に直射日光や湿度の高い場所では問題が多く見られます。
床が浮いたり沈んだりする感覚があれば、緊急性が高いため、速やかに施工会社やリフォーム会社に相談することが重要です。
雨などの湿気による腐食
コンクリート造りの床は酸化に弱く、土壌や雨の影響で劣化する可能性があります。
住宅は通気性を考慮して設計されていますが、換気の行き届かない部屋の隅や日当たりの悪い場所では床が腐食しやすくなります。
長期間にわたって同じ場所に家具を置いたままにしたり、窓のない部屋を閉め切ったままにしたりすると、問題が生じやすくなります。
こうした場所では定期的に家具を移動させたり、換気をするなどの対策を行う必要があります。
また、腐食しやすい場所ではカビの発生も懸念されます。
カビは急速に増殖するため、早期の対処が重要です。
日常的に換気を心掛けたり、通気性の悪いスペースにはサーキュレーターや扇風機を使用して空気を循環させることが重要です。
シロアリによる被害
シロアリは湿度の高い環境を好み、床材や床下の木材に被害を与える可能性があります。
木材が食べられることによって床の基礎部分が空洞化し、耐久性が低下し沈下することがあります。
また、シロアリによって柱や梁などの基礎部分が被害を受けると、建物の倒壊の危険性もあります。
シロアリを発見した場合は、迅速に専門業者に駆除を依頼する必要があります。
地盤沈下による床の沈み
地盤沈下は、地震や人為的な要因によって引き起こされる現象です。
予測や予防は難しいですが、住宅を建てる際には土地の地盤調査を行うことが重要です。
地盤調査は必須であり、特に地盤が軟弱な場合は地盤改良工事が必要です。
地盤改良工事には費用がかかることを覚えておきましょう。
一般的には約40万円から200万円程度の費用がかかると考えられています。
地盤の状態を正確に把握し、必要な対策を講じることが、安全な住宅建築のために重要です。
本棚など重量のある家具などを長く設置している
一冊の本の平均重量は約300gです。100冊で30kg以上、500冊で150kg以上、1000冊では300kgにもなります。
長期間にわたって重い本棚を同じ場所に置いておくと、床が沈んでしまう原因となります。
この問題に対処する方法として、縦に収納するのではなく、横長の本棚を使用することが挙げられます。
これにより、重さが均等に分散され、床の沈みを軽減することができます。
また、多くの本を設置する場合は、最初から床の補強を行うこともおすすめです。
フローリングのリフォームにかかる費用
ここでは、フローリング床のリフォームにかかる費用をそれぞれ解説します。
フローリングの部分リフォーム
フローリング床の部分的な修理を行う「部分リフォーム」の費用相場は、約3万円です。
例えば、フローリングのわずかな隙間が原因であれば、補修剤を注入するだけで床鳴りを解消できます。
また、床板が浮いてフローリングとの間に隙間がある場合は、床をはがして再び打ち直すことで問題を解決できます。
この場合の費用相場も、約3万円程度であり、高額ではありません。
フローリングの全体リフォーム
床鳴りの原因がフローリング以外の場合、リフォーム費用は、劣化状況や建物の階数などによって大きく変わります。
全面リフォームの場合、目安としては約25万円程度です。
例えば、床下の木材が原因の場合は微調整で改善でき、費用も低く抑えられます。
一方、シロアリによって床板の腐食が進んでいる場合は、大幅なリフォームが必要であり、費用も高くなります。
具体的な費用を知りたい場合は、複数の業者に相見積もりを依頼して比較することがおすすめです。
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床が沈む原因を知るための方法
床が沈んでおり、修理を行いたい場合は、まず原因を特定する必要があります。
ここでは、床が沈む原因を知るための方法ご紹介します。
どのくらい沈むか範囲を調べる
床が沈んでいるかどうかを確認するために、踏んだ場所から半径30cmほどの範囲内で沈みが見られるかを確認しましょう。
もし踏んだ範囲内で沈みが起きている場合、それは床材の劣化の兆候となります。
ただし、もし踏んだ場所から半径50cm以上の範囲で沈みが見られる場合、床材以外の劣化が原因である可能性があります。
床下の基礎部分が腐食している可能性も考えられるため、耐震診断を急いで行うことをおすすめします。
住宅の耐震性への影響
床の沈みの原因は、主にシロアリや束石の劣化が考えられます。
シロアリは木材を食べて生活するため、床材が空洞化する可能性があります。
最悪の場合、建物の基礎部分からも空洞化が進むことがあります。
束石が劣化していなくても、腐食した箇所が床の沈みを引き起こすことがあります。
シロアリや束石の問題によって床が沈むと、建物の基礎部分が弱くなり耐震性にも悪影響を及ぼす可能性があります。
耐震性が低下すると、地震などの揺れに対してバランスが崩れ、建物が倒壊するリスクが高まります。
フローリング床の沈みまとめ
床が沈む原因は、床材や接着剤の劣化、シロアリ被害などが挙げられます。応急処置として広い範囲に板を敷くことが良いでしょう。ただし、放置しておくと家全体の耐久性が低下する可能性があるため、早急に信頼できる業者に点検や修理を依頼することが重要です。また、耐久性に不安な方は、耐震性診断を受けることをおすすめします。
長く持つ心地が良いフローリング床を実現しましょう。