部屋がパキパキ音がするときの対処法は?原因は?

「部屋からラップ音がする」「家の異音が気になる」「床がミシミシ言ったり軋んだりする」などと、ご自宅の異音が気になる方はいますか?住宅内で聞こえる異音は一般的に「家鳴り」と呼ばれます。家鳴りの原因は、音の種類によって異なります。

今回は、家鳴りについて、原因や音の種類、対処法を徹底解説します。

ここでは、家や部屋からでる「バキッ」「ピシピシ」といった異音の原因を詳しく説明していきます。

気候の変化による異音

木造住宅の場合、湿度の変化によって木材が膨張したり収縮したりすることで、家鳴りが起こることがあります。

典型的な音としては「パキッ」「パシッ」という音が挙げられます。これらの音は、木材からの音と考えられます。

鉄筋コンクリート(RC)の場合、金属部分の伸縮によって家鳴りが発生することがあります。

気温が高いと金属は膨張し、低いと収縮します。

家鳴りが起こる可能性のある箇所としては、窓ガラスやサッシ回りの金属部分、鉄骨の柱の継ぎ目の釘やプレートなどがあります。これらの音は「パキパキ」「ピシピシ」といった小さな音が典型的です。これらの音は金属部分が原因と考えられます。

地震の影響による異音

地震が起こり、建物が揺れると、人が気づかないほど微弱な揺れでも建物には影響が及ぶことがあります。

家鳴りは、地震の揺れや地盤の変動により、建物内部の柱や壁などが微妙に動くことで発生します。

この際、建物が地盤に順応してバランスを取ろうとする過程で、「ギギギ」といった音が聞こえることがあります。

家の重心のずれによる異音

古い木造建物では、家具の配置によって家に負担がかかることがあります。例えば、本棚やピアノなどがあると、その場所に重みがかかってしまいます。

特に、備え付けの家具はきしむことが多く、音が出る可能性が高いです。

また、木造住宅では、重たいものを2階に配置すると床が抜ける可能性があるため、注意が必要です。そのため、重い家具の配置や床の耐久性に不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

古い木造建物では、家具の配置による負担やきしみ、床の強度について慎重に考慮する必要があります。

新築の住宅の異音

一般的に、「新築では家鳴りはつきもの」と考えられています。これは以下の理由によるものです。

  1. 部材の水分量が多い: 新築の建物では、木材や他の部材には水分が含まれています。この水分は築年数とともに乾燥が進みます。乾燥によって部材が縮むことで、家鳴りが発生する可能性があります。
  2. 部材同士がなじんでいない:新品の部材は角が立っていることがあります。しかし、時間の経過とともに部材同士が摩擦し、なじんでいくことで建物が安定します。このなじむ過程で、部材や建物そのものの乾燥や摩擦によって音が発生し、家鳴りとなるのです。

新築の建物では、部材の水分量が多く、部材同士がなじんでいないために家鳴りが起こると考えられています。

築年数が経過するにつれて、部材の乾燥や摩擦が進み、家鳴りの頻度や音量は減少する傾向があります。

家鳴りの対処法

ここでは、家や部屋で起こる異音である家鳴りの対処法についてご紹介していきます。

耳栓をする

耳栓は有効な方法ですが、以下の点に留意する必要があります。

  1. 長時間の使用に注意: 耳栓を長時間使用することは、耳の炎症や聴力への問題を引き起こす可能性があります。適切な時間や頻度で使用することが重要です。
  2. インターホンの聞き逃し:耳栓を使用していると、外部からの音が遮断されるため、インターホンのような重要な音を聞き逃す可能性があります。特に、安全やセキュリティ上の理由で外部の音を把握する必要がある場合には注意が必要です。

温度と湿度を調節する

部屋と外部の気温の差が大きいほど、家鳴りが起こりやすくなります。

エアコンを使って部屋の温度を調整すると、建物の伸縮が引き起こされます。エアコンを切ると、逆に外部の気温変動によって建物が冷えたり温まったりし、伸縮が生じます。

気温の変動とそれに伴う湿度の変化が、家鳴りの主な原因となります。

エアコンの使用においては、過度な使用を避け、湿度を60パーセント程度に保つことが推奨されます

ただし、エアコンを使用しない場合には、体への負担を考慮しながら、我慢することは避けるべきです。適切な環境設定と快適性の確保が重要です。

専門家や業者に調査を依頼する

もし、ご自宅で家鳴りが起こる場合は、それは構造上の問題が原因かもしれません。

新築の建物であっても、欠陥がある場合は他人ごとではありませんし、我慢し続けることは精神衛生上よくありません。

特に古い家で家鳴りがひどい場合は注意が必要です。これは、構造上の負担がかかっている場所や重大な欠陥が存在する可能性があるためです。

したがって、家鳴りが頻繁に起こる場合には、専門家による点検や診断を受けることが重要です。

構造的な問題がある場合は早急な対策が必要です。我慢することではなく、適切な措置を講じるべきです。

 

家に異音を感じたら、県知事認可法人の住宅設備協同組合まで

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家鳴りまとめ

「パキッ」「ミシミシ」「ドンッ」といった家から出る異音は、心霊現象ではなく、「家鳴り」と呼ばれています。気候の変化や地震による影響、新築の住宅によく起こります。対処法としては、耳栓で自身を守る他、部屋の温度と湿度を調節したり、専門家に相談したりする方法が挙げられます。
快適な生活を送るために、異音である家鳴りは解決していきましょう。