和室の床の間のリフォーム費用|2024年版

「床の間をリフォームしたい」「床の間がデッドスペースになってしまってる」「和室にスペースを作りたい」などと感じた方は多いのではないでしょうか?床の間は、和室の入口から最も奥に位置する、一段高くなったスペースのことを指します。また、和室の代表的な要素であり、その存在感によって和室の雰囲気や美しさを引き立てる役割を果たしています。

今回は、和室の床の間のリフォームについて、費用やメリットデメリットなどを詳しく解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

床の間のリフォーム費用

ここでは、床の間のリフォームにかかる工事費用の相場をそれぞれ解説していきます。

床の間を現代風へ

床の間を現代風へのリフォームにかかる費用の相場は、およそ20万円です。

和モダンなスタイルにリフォームする際、旧来の床の間を洋室との調和が取れるように作り替えることが人気のある方法です。

この場合、床の間に飾り棚を設けたり、黒竹や漆喰を使用して白との対比を演出するなど、工夫が必要です。

リフォーム会社の多くは、和室全体のデザインと共に床の間も含めた提案を行ってくれますので、希望するテイストなどを相談してみると良いでしょう。

床の間を収納スペースへ

床の間から収納スペースへのリフォームにかかる費用の相場は、およそ10〜50万円です。

床の間のスペースを有効活用する方法として、床柱と壁の間に扉を設置することで収納スペースとして利用することができます

和室の雰囲気を保ちながら利用する場合は、襖と中段・枕棚を組み合わせて押し入れとして使用することができます。

一方、洋室へのリフォームと組み合わせる場合は、引き戸や開戸を取り付けてクローゼットとして利用することも可能です。

床の間のスペースを上手に活用することで、収納スペースを確保しながらも和室や洋室のデザインを調和させることができます。

床の間をトイレへ

床の間からトイレへのリフォームにかかる費用の相場は、およそ40〜100万円です。

トイレの増設を検討している場合、床の間のスペースをトイレに改造するという方法もあります。

ただし、この場合は事前に配管工事や防水対策が可能かどうかを確認する必要があります。

床の間をトイレに変えることで、スペースの有効活用や利便性の向上を図ることができますが、設置には専門的な知識や工事が必要です。

床の間をデスクスペースへ

床の間からデスクスペースへのリフォームにかかる費用の相場は、およそ5万円です。

床の間の奥行きのあるスペースに、デスクを専用に造り付けることで、理想的なデスクスペースが完成します

さらに、この際にはコンセントの増設や壁紙の張り替えなどを行うことで、快適な働き環境を実現できます。

デスクの設置によって、床の間のスペースを効果的に活用し、仕事に集中できる理想的なワークスペースを作り上げることができます。

和室の床の間とは

ここでは、和室の床の間についてを解説していきます。

床の間とは

床の間は、日本建築における座敷の一部であり、美術品などを飾る場所です。

元々は権力者や高い身分の人々の権威を象徴するために作られました。

江戸後期から明治時代にかけて、床の間はお客様をお迎えするための最も格式の高い部屋として位置づけられるようになり、庶民の間にも広まりました。その経緯から、床の間は昔は「家の顔」とも称されていました。

床の間の建具について

床の間はいくつかの要素で構成されています。以下では、一般的な要素について紹介します。

床の間の床部分は、畳の上に少し高さのある板間が配置されていることが一般的です。この板間を「前板」と呼びます。

また、板間の上には高くなっている部分がありますが、これを「床框」と呼びます。

床框の上部は、板で覆われている場合は「床板」と呼ばれ、畳で覆われている場合は「床畳」と呼ばれます。

床の間を支える柱は「床柱」と呼ばれます。天井に近い手前側の壁は「小壁」と呼ばれ、小壁の上部には「廻縁」と呼ばれる縁があります。また、小壁の下部には「落とし掛け」と呼ばれる縁があります。

床の間のメリットとデメリット

ここでは、和室の床の間のメリットとデメリットをそれぞれ詳しくご紹介します。

床の間のメリット

床の間は、本来、絵画や花、壺などを美しく飾るために作られたスペースです。

特に、お客様を招く機会が多い方や美術品や骨とう品を飾りたい方、茶の湯を楽しむ方にとって、床の間は非常に重要な存在となります。

床の間に飾りを施すことで、和室全体のシンプルな雰囲気に華やかさを加えることができます。

床の間は、来客をもてなす場として活用したり、自分の好きなものを飾って眺めたりするための特別な空間となるでしょう。

さらに、床の間を設けることで、部屋全体に奥行きが生まれ、広がりを感じることができるという利点もあります。

床の間のデメリット

和室の床の間を有効活用できずにデッドスペースとしてしまう方もいらっしゃいます。特に、飾るものがない場合やお家の狭さを感じる場合は、床の間が使いこなせない状況になるかもしれません。

床の間は掛け軸や骨とう品など高価な装飾品を飾るイメージがありますが、実際には自由な使い方が可能です。

モダンなアレンジを施したり、自分の好きなものを飾ったり、ライフスタイルに合わせて使ってみましょう。床の間があまり活用されない場合は、収納スペースにリフォームするというアイデアも考えられます。

床の間は、使い方次第で様々な可能性が広がります。自分らしいアレンジや利用方法を見つけて、床の間を活かしてみましょう。

床の間リフォームまとめ

和室にある床の間は、和室の雰囲気や美しさを引き立てる役割を持っています。しかし、有効活用できずにデッドスペースとなってしまうケースもあります。そのような場合には、収納スペースへ変更したり、デスクを設置して活用したり、トイレの設置をしたりなどのリフォームをおすすめします。
床の間の施工経験が豊富な業者に相談して、工事費用や間取りなどのプランを提案してもらうとよいでしょう。
ご自宅の和室にあった床の間を実現しましょう。和室リフォームのことなら、県知事認可法人の住宅設備協同組合にお任せ!