畳カビの原因とは?カビ対策6選

畳は日本の伝統的な床材のひとつで、和室に欠かせない存在です。「畳にカビが生えてしまった」「畳にカビを出来るだけ生やさないようにするにはどうすればいい?」などと考える人は多いのではないでしょうか?

今回は、畳カビについて、発生の原因やカビ対策についてなどのポイントを厳選して徹底解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

畳カビの原因

ここでは、畳カビの原因や発生条件を詳しく解説していきます。

畳カビの原因は?

畳表には、自然素材のイ草が使用されています。イ草は優れた吸湿能力を持っており、空気中の湿気や埃を吸収して部屋を快適な状態に保つ役割を果たします。

ただし、湿度が高い環境が長く続くと、イ草はその湿度も吸収してしまうため、カビの発生リスクが高まります

また、イ草は新しいほど湿気を吸収しやすい性質があります。したがって、温度や湿度が同じであれば、新しい畳の方が古い畳よりもカビが発生しやすくなります。

畳を新しく張り替える際などには、カビの発生を防ぐための対策が必要となります。

畳カビの発生条件は?

畳カビの発生は、「温度」「湿度」「空気(酸素)」「養分」の4つが原因です。

部屋の風通しが悪く湿気が多い状況や、暖房によって室温が上昇し、畳の掃除が不十分で埃や汚れが蓄積しているなど、これらの要件が揃うことでカビが発生しやすくなります。

特に、「温度」と「湿度」は重要な要素です。室温が20~30度の範囲で、湿度が75%以上の状態が継続すると、カビの繁殖が促進されます

畳カビの対策6選

ここでは、畳にカビが生やさない対策6選をご紹介していきます。

定期的な換気をする

室内の湿度を下げて温度を調節するためには、窓を頻繁に開けて換気を行うことが重要です。換気扇を回して空気を入れ替えるか、窓を2つ開けて空気の通り道を作ることが効果的です。

空気を効率的に入れ替えるためには、扇風機やサーキュレーターを併用することもおすすめです。これらの装置を使用することで、室内の空気の循環を促進することができます。

防湿シートを使う

畳の湿気が気になるなら、防湿シートの力を借りてみましょう。

防湿シートは畳床の下、または畳床と畳表の間に敷き込みます。見えない場所に防湿シートを敷けば、和室としての見た目も損ないません
なお、畳床と畳表の間に防湿シートを敷きたい場合は、畳表を剥がす必要があるため、専門業者への依頼が必要となります。

畳の上にカーペットを敷く際にも、防湿シートを畳との間に敷いて、湿気を取り除きましょう。防湿シートを使用する場合は、防虫機能付きのシートを選ぶのがおすすめです

除湿剤を設置する

特に梅雨など湿度が高い時期には、除湿シートと一緒に除湿剤を使用することもおすすめです。

置き型の除湿剤を和室に配置するだけで効果があります。除湿剤は吸湿量が目に見えるため、交換時期にすぐに気付くことができます。

ただし、除湿剤は広いスペースには適していないことや、和室の雰囲気に合わないというデメリットがあります。また、除湿剤が満杯になると除湿効果がなくなるため、水がたまったら早めに処分する必要があります。

除湿機を置く

カビや湿気に対する対策として、除湿機を導入することも有益です。

除湿機には購入費用や電気代などのコストがかかりますが、除菌や消臭機能の付いたものもあり、便利に利用することができます。

除湿機を使用する際には、排水タンクの管理に注意が必要です。水がたまったままの状態が続くと、雑菌の繁殖やカビの発生の原因になります。定期的にフィルターを外して、付着した埃やゴミを取り除くことも重要です。

布団を敷きっぱなしにしない

人は睡眠中に多くの汗をかき、その汗は布団に吸収されます。布団をそのまま敷きっぱなしにしておくと、布団と畳の間に湿気がたまり、カビの発生を引き起こす原因となります

晴れた日は布団を外に干して、畳を乾燥させることが重要です。天気が悪い日でも、毎日布団を上げて畳を乾燥させることが必要です。

雨の日には、布団乾燥機を使用して乾燥させるのも有効です。

また、畳と布団の間にすのこを敷くことで風通しを良くする方法も効果的です。折りたたむことができるすのこを使用すれば、布団を敷いたまますのこを移動させるだけで簡単に室内で干すことができます。

部屋の掃除を行う

畳のカビ発生を抑制するためには、埃や皮脂、垢、食べこぼしなど、カビが養分とするものを取り除くことが重要です。

畳の上を頻繁に掃除し、カビが好む要素を徹底的に取り除くよう心がけましょう。

畳を掃除する際には、掃除機や箒、雑巾などを活用します。畳の表面に付着した細かい埃やゴミは、柔らかい素材の箒を使って取り除くことが適しています。

通常は畳の表面の掃除に重点を置きますが、大掃除の際には畳をめくって裏側も丁寧に掃除することが重要です。

 

畳のリフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合にお任せください

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畳のリフォームの費用相場

ここでは、畳のリフォームにかかる費用の相場を詳しく解説していきます。

畳のリフォームにかかる費用

畳は新調することで、畳表・畳床・畳縁の全てを新しくするため、見た目や感触、香りのすべてが一新されます。
畳が凹んできたり、カビやダニが気になる時などに新調するのをおすすめします。

畳の表替えにかかる費用は、1畳あたり10000〜35000円前後です。

畳を新調する場合は、業者が採寸して新しい畳を作るので、部屋に畳が無い状態にはなりません。

新調以外の畳リフォームにかかる費用

畳の張り替え方法には「新調」以外にも、「表替え」や「裏返し」があります。

こちらの記事では、畳のリフォームについてや費用を詳しく解説しています。

【素材別】畳の張り替えリフォームの費用と交換時期

畳カビまとめ

畳に使われるイ草が、空気中の湿度を吸収し、それが原因でカビが出来てしまいます。「温度」「湿度」「空気」「養分」が主な要因で、それぞれに対する対策を講じれば、畳カビを発生させずに長持ちさせることが出来ます。カビやダニが気になる方は、畳の新調をおすすめします。
ずっと快適で疲れを癒してくれる畳を維持するために、カビの対策をしましょう。