「50万円でどこまでリフォームできる?」「100万円あればユニットバスを交換できる?」など、お風呂のリフォームでは予算によってできる工事が気になるものです。部分的な設備交換から浴室全体の改修まで、工事内容には幅があります。
必要な金額は、設備のグレードだけではなく、既存浴室の構造や工事範囲でも変わります。本記事では、50万円以下から200万円以上まで予算別にできるお風呂リフォームを紹介します。予算の決め方や費用を抑える方法も解説するので、具体的な工事を考える際の参考にしてください。

住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3463号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
お風呂リフォームの予算はいくら必要?
お風呂リフォームに必要な予算は、浴室全体を交換するか、傷んだ部分だけを改修するかで大きく異なります。ここでは、全体改修と部分改修の費用感、金額が変わる主な理由を整理します。
浴室全体のリフォームは60万~150万円程度が目安
既存のユニットバスを新しいユニットバスに交換する場合、工事費込みで60万~150万円程度が一つの目安です。浴槽や壁・床などの設備本体代に加え、既存設備の解体・撤去、組み立て、給排水・電気工事などの費用がかかります。
タイル張りの在来工法の浴室からユニットバスに変更する場合は、80万~200万円程度が目安です。タイルや下地の解体、土間の調整などが加わるため、同じユニットバスを選んでも工事費が変わります。高級グレードの採用や間取り変更を伴う場合は、さらに費用がかかることもあるでしょう。
部分的なリフォームなら50万円以下でも可能
浴室全体を交換せず、必要な設備だけを新しくする方法なら、50万円以下でも実施できる工事があります。例えば、浴室ドアやシャワー水栓の交換、手すりの設置、床・壁の一部の改修などです。
浴室暖房乾燥機を後付けする工事も、条件によっては50万円以内で収まります。一方、浴槽の交換は設置方法によって金額の差が大きく、周辺の床・壁の解体が必要であれば予算を超える場合があります。改善したい部分に工事範囲を絞れるかがポイントです。
設備のグレードや工事範囲によって必要な予算は変わる
同じ広さの浴室でも、選ぶユニットバスのシリーズや浴槽・床・壁の仕様、オプションによって本体価格が変わります。保温性の高い浴槽や浴室暖房乾燥機を追加すると、標準仕様より費用が上がる場合があります。
工事範囲の違いも重要です。既存の浴室と同じ大きさで交換する場合に比べ、浴室を拡張したり配管を移設したりする場合は関連工事が増えます。予算を考える際は製品価格だけではなく、工事費と廃材処分費などを含む総額で判断しましょう。
予算50万円以下でできるお風呂リフォーム
50万円以下では、浴室全体の交換よりも設備の部分交換や機能の追加が中心となります。工事内容によっては複数箇所を改修できますが、浴槽や下地の状態によっては予算を超える場合もあるでしょう。ここでは代表的な3つの方法を紹介します。
浴室ドア・水栓などの部分交換
浴室ドアの開閉が悪い、シャワー水栓から水が漏れるといった不具合がある場合は、対象の設備だけを交換する方法があります。例えば、ドア交換は5万~16万円程度、シャワー水栓・ヘッドの交換は1万~5万円程度が目安です。
鏡や換気扇なども部分交換できる場合があります。ただし、既存の製品と交換部品の適合性や周辺の補修の有無によって費用は変わります。複数箇所を改修するときは、一つずつの価格ではなく工事費込みの合計額を見ておきましょう。
浴槽の交換や床・壁の部分改修
浴槽の交換や床・壁の一部の改修も、施工方法によっては50万円以下で実施できます。据え置き型の浴槽を交換する場合や、浴室用の床材・壁パネルを使って既存面を改修する工事などが候補です。
一方、浴槽が床や壁に埋め込まれていると、周辺の解体や防水・内装の復旧が必要になることがあります。タイルの浮きや下地の腐食がある場合も工事範囲が広がるため、単純な製品代だけで予算を判断することはできません。
手すりや浴室暖房乾燥機などの設置
浴室の安全性や快適性を改善するために、設備を後付けする方法もあります。手すりは出入り口や浴槽の近くなどに設置でき、浴室暖房乾燥機は冬場の寒さ対策や洗濯物の乾燥に利用できます。
手すりは壁の強度によって補強が必要です。浴室暖房乾燥機も、天井や壁に設置できる空間があるか、電源や換気ダクトを利用できるかで工事費が変わります。
50万円以下でできる工事は、以下の記事でも詳しく紹介しています。
お風呂リフォームは50万円でどこまでできる?
予算50万~100万円でできるお風呂リフォーム
予算が50万~100万円あれば、部分改修に加えて標準グレードのユニットバスへの交換も選択肢に入ります。ただし、既存の浴室の構造や下地の状態によっては100万円を超えることもあります。ここでは設備交換と機能改善の例を紹介します。
標準グレードのユニットバスへの交換
既存のユニットバスを同程度のサイズの製品に交換する場合は、50万~100万円の予算で標準グレードを採用できることがあります。大きさや配管の位置を変えずに施工できると、関連工事を抑えられる場合があるためです。
標準グレードでも浴槽・床・壁・シャワーなど入浴に必要な設備がそろっています。ただし、在来工法の浴室から変更する場合や下地の補修が必要な場合は、100万円以内に収まるとは限りません。製品の表示価格ではなく工事費込みの見積もりで判断します。
浴室の断熱性や清掃性を高めるリフォーム
寒さや掃除の負担を改善したい場合は、保温性能に配慮した浴槽や、汚れを落としやすい床・壁の仕様を選ぶ方法があります。製品や工事条件によっては、50万~100万円の予算内で浴室全体の交換と併せて採用できるでしょう。
浴室を全面交換しない場合でも、対応する浴室用床材や壁パネルを使って部分的に改修できることがあります。断熱性能や掃除のしやすさは製品ごとに違うため、何を改善したいかを明確にして設備を選ぶことが大切です。
必要な機能に絞った設備・オプションの追加
ユニットバスの交換に併せて、浴室暖房乾燥機や手すり、節水型のシャワーなどを追加できる場合があります。ただし、オプションを増やすほど設備代や関連工事費がかかるため、50万~100万円では優先順位を付ける必要があります。
例えば、浴室の寒さが大きな悩みなら断熱性能や暖房設備、将来の安全性を重視するなら手すりや滑りにくい床を優先する方法が考えられます。標準仕様に含まれる機能と追加料金が必要な機能を分けて確認しましょう。
予算100万~150万円でできるお風呂リフォーム
100万~150万円の予算では、ユニットバスのグレードや機能の選択肢が広がります。既存の浴室の状態が合えば、タイル張りの浴室からユニットバスへの変更も可能です。ここでは代表的な3つのリフォームを紹介します。
中~上位グレードのユニットバスへの交換
100万~150万円では、標準グレードに加えて、機能やデザインの選択肢が多い中~上位グレードのユニットバスも候補になります。浴槽の材質や保温性能、床や壁の仕様、シャワー設備などを好みに合わせて選べる場合があります。
なお「上位グレード」の位置付けはメーカーごとに異なります。同じシリーズでもサイズやオプションによって総額が変わるため、名称だけではなく具体的な機能を比較することが重要です。工事費を含めて150万円を超えないかも確認しましょう。
タイル張りの浴室からユニットバスへの変更
既存の浴室がタイル張りの在来工法の場合、100万~150万円でユニットバスに変更できるケースがあります。タイルや下地を解体して新しい設備を設置するため、既存のユニットバスを交換するより工事範囲が大きくなりがちです。
下地の状態が良く、配管の移設などを抑えられれば予算内で施工できる可能性があります。一方、解体後に土台や柱の腐食が見つかると追加の補修費がかかることもあります。見積もりでは、解体・補修費の扱いを確認しておきましょう。
浴室暖房乾燥機や高機能な浴槽などの導入
100万~150万円の予算では、浴室暖房乾燥機や保温性能の高い浴槽、多機能なシャワーなどを採用できる場合があります。冬場の寒さ対策を重視する家庭なら浴室の断熱性や暖房、掃除の負担を減らしたい家庭なら床や壁の仕様を優先するといった選び方が考えられます。
ただし、全ての高機能設備を組み合わせられるとは限りません。製品の標準機能とオプションを確認し、日常的に使う機能を中心に予算を配分することが大切です。
予算150万~200万円でできるお風呂リフォーム
150万~200万円では、設備そのもののグレードを上げるだけではなく、浴室周辺まで工事範囲を広げる選択肢もあります。設備を充実させるか、洗面所などを併せて改修するかによって予算の配分が変わります。ここでは3つの例を紹介します。
上位グレードのユニットバスへの交換
150万~200万円の予算があれば、上位グレードのユニットバスを中心に、機能や内装にこだわった改修を検討できます。保温性能の高い浴槽、掃除の負担を軽減する床材、意匠性の高い壁パネルなどが選択肢です。
浴室暖房乾燥機やシャワー設備などのオプションを追加できる場合もあります。ただし、サイズの大きい製品や高価な機能を選ぶと、工事費込みで200万円を超える可能性があります。本体価格と施工費の配分を確認しましょう。
浴室と洗面所をまとめてリフォーム
浴室の交換と一緒に、洗面所のクロス・床材の張り替えや洗面化粧台の交換を行う方法があります。浴室入口の補修に伴って洗面所の内装を触る場合は、関連する工事をまとめて計画できることもあります。
ただし、ユニットバスのグレードを高くすると洗面所の改修まで予算が回らないことがあります。浴室本体にどの程度費用をかけるか、洗面所でどの設備を変更するかを整理して、合計額を見積もる必要があります。
浴室の拡張や間取り変更を伴うリフォーム
浴室を少し広げたり、浴室と洗面所の間仕切り壁を変更したりする工事も、条件によっては150万~200万円で検討できます。例えば、隣接するスペースを利用して浴室を広げるなど、比較的小規模な変更が候補になります。
ただし、壁の構造や配管経路によって施工できない場合があります。配管の大幅な移設や増築を伴う場合は、200万円を超えることも珍しくありません。希望する広さを実現できるか、現地調査で確認した上で判断しましょう。
予算200万円以上でできるお風呂リフォーム
予算200万円以上では、高級グレードの設備や浴室のレイアウト変更など、改修内容の選択肢が広がります。もっとも、200万円以上あればどのような工事もできるわけではありません。住宅の構造と工事範囲を踏まえ、実現できる内容を見極める必要があります。
高級グレードの浴室設備を導入する
デザイン性や快適性にこだわり、高級グレードのユニットバスなどを選ぶ方法があります。浴槽の材質、肩湯などの入浴機能、多機能なシャワー、照明や壁材など、製品によってさまざまな仕様が用意されています。
例えば、LIXILの施工事例では、200万円以上の予算帯に高級仕様の浴室リフォームが紹介されています。ただし、機能の種類や標準搭載の範囲はメーカーやシリーズごとに異なります。使う機会の少ない設備を増やすのではなく、日常的な使い方に合う機能を中心に選びましょう。
浴室の広さやレイアウトを大きく変更する
浴室の設置場所を移したり、周囲の間取りを見直して広さを確保したりする工事も、200万円以上の予算で検討できる内容です。浴室の移動では、壁・床の解体や復旧に加え、給排水管や換気設備の移設などが必要になる場合があります。
建物の構造や配管の勾配、マンションの管理規約などによっては、希望通りの工事ができないケースもあります。設備本体代の他に建築工事や設備工事の費用がかかるため、住宅全体への影響も踏まえて計画することが重要です。
浴室・洗面所・給湯設備をまとめて改修する
浴室の交換に加えて洗面所の内装・洗面化粧台や給湯器を更新するなど、水回りの複数箇所をまとめて改修する方法もあります。給湯器が老朽化している場合は、浴室の機能変更に合わせて更新を検討することもできるでしょう。
ただし、200万円はあくまで一つの予算区分です。設備のグレードや改修箇所が増えるほど総額が高くなるため、200万円を大きく超える場合もあります。今すぐ必要な工事と、将来に回せる工事を整理して計画します。
お風呂リフォームの予算を決めるポイント
希望する予算帯が決まっても、設備やオプションの選び方によって金額は変わります。満足できるリフォームにするには、改善したい課題を整理し、工事費を含む総額を考えることが大切です。ここでは予算を決める4つのポイントを紹介します。
現在の浴室で改善したいことを整理する
予算を決める前に、現在の浴室でどのような不満があるかを整理します。冬場に寒い、掃除が大変、浴槽が狭い、段差が気になるなど、具体的な問題を挙げてみましょう。
改善したい内容によって、必要な工事は異なります。例えば、水栓の不具合だけなら部分交換で対応できることがありますが、浴室全体の劣化が進んでいれば交換が必要になる場合もあります。目的が明確になると、必要な工事に予算を配分できます。
希望する設備や機能に優先順位を付ける
断熱性能、掃除のしやすさ、浴室暖房乾燥機、手すり、収納など、ユニットバスには多くの機能やオプションがあります。全てを採用すると予算を超える場合があるため「必ず必要なもの」と「予算に余裕があれば採用したいもの」を分けておきましょう。
例えば、冬場の寒さを解消したいなら断熱性や暖房設備を優先し、デザインに関するオプションは費用との兼ね合いで決める方法が考えられます。優先順位があれば、見積もり後に仕様を調整する際にも判断しやすくなります。
設備本体代だけではなく工事費も含めて考える
浴槽やユニットバスの製品価格だけを予算の基準にすると、工事費を加えたときに想定より高くなる場合があります。浴室の交換には既存設備の解体・撤去費、廃材処分費、組み立て費、給排水・電気工事費などもかかるためです。
販売価格が安い製品でも、住宅の状態によって工事費が増えることがあります。予算は本体価格ではなく、必要な工事を含めた見積総額で判断します。
追加工事に備えて予算に余裕を持たせる
お風呂リフォームでは、既存の設備を解体して初めて、土台や柱の腐食、配管の劣化などが分かる場合があります。必要な補修を追加すると費用が増えることがあるため、見積金額で予算を使い切らず、一定の余裕を確保しておくことが重要です。
追加費用が必ず発生するわけではありません。現地調査の結果を踏まえ、想定される追加工事と費用について施工業者に聞いておきましょう。
お風呂リフォームを予算内に収める方法
リフォーム費用を抑えるには、必要な機能を優先し、工事範囲や設備の仕様を調整する方法があります。また既存設備の活用や補助金の利用が可能な場合もあります。ここでは、予算内に収めるための4つの方法を紹介します。
標準仕様を基本に必要なオプションだけを選ぶ
ユニットバスは、シリーズやグレード、追加するオプションによって価格が変わります。標準仕様を基本に、必要な設備だけを追加することで費用を抑えられる場合があります。
例えば、浴室テレビやジェットバス、収納棚などは、使用頻度を考えて採用するか判断します。一方、浴槽の保温性能や床の掃除のしやすさなど、毎日の使い勝手に関わる機能は優先する価値があります。標準仕様で十分か、追加費用をかける必要があるかを整理しましょう。
浴室のサイズや設備の配置をできるだけ変えない
浴室の広さや設備の位置を変えると、壁・床の解体、給排水管の移設、電気工事などが必要になり、費用が増える場合があります。既存の浴室と同程度のサイズの製品を選び、入口や配管の位置を大きく変えずに済めば、工事範囲を抑えられることがあります。
一方、今の浴室が狭い、入浴しにくいといった問題がある場合は、費用だけで判断しないことも大切です。工事の目的を踏まえ、現在の構造をどこまで活用できるか施工業者に相談します。
既存の設備や内装を活用する
状態の良い設備や周辺の内装を残すことで、撤去・処分費や新しい設備の購入費を減らせる場合があります。例えば、浴室本体を交換しても給湯器はそのまま使う、洗面所の内装は必要な部分だけ補修するといった方法です。
一方、配管や下地材が劣化している場合は適切な補修・交換が必要です。費用を抑えるために必要な工事まで省くと、後から不具合につながる恐れがあります。再利用できる範囲は現地調査の結果を踏まえて判断しましょう。
補助金の対象となる工事がないか確認する
浴室リフォームでは、断熱性能を高める工事や省エネ設備の導入、バリアフリー改修などが、国や自治体の補助金の対象になる場合があります。高断熱浴槽の設置や段差の解消などが対象となる制度もあります。
ただし、浴室を交換すれば必ず補助金を受けられるわけではありません。対象となる設備や工事、申請時期、施工業者の登録要件などは制度ごとに異なります。制度は年度によって変更されるため、工事前に最新の公式情報を確認しておくことが大切です。
まとめ
お風呂リフォームは、50万円以下で行える設備の部分交換から、200万円以上かかる大規模な改修まで、予算によって工事内容が異なります。50万~100万円では標準的なユニットバス交換、100万~150万円では中~上位グレードや在来浴室からの変更、150万円以上では設備の充実や洗面所を含む改修などが候補となります。
実際にできる工事は住宅の状態や設備の仕様によって変わります。必要な機能に優先順位を付け、解体・設置工事や追加工事の可能性も含めた見積総額で判断することが重要です。
住宅設備協同組合では、東京・神奈川・大阪・兵庫を中心にお風呂リフォームの無料相談・見積もりに対応しています。予算に合わせてどのような工事ができるか知りたい方は、電話・LINE・メールでご相談いただけます。









