断熱リフォームなら補助金を!工事費用やメリットは?

「部屋の中がとても寒い」「電気代を節約したい」「断熱リフォームのメリットは?」などと思ったり感じたりした方は多いのではないでしょうか?住宅の断熱性能を向上させるために、壁や屋根、床や窓の断熱リフォームを検討しませんか?

今回は、断熱リフォームについて、工事費用や補助金情報を厳選して解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

断熱リフォームとは

断熱リフォームを行うことで、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができ、光熱費の節約にもつながります。

ここでは、断熱リフォームについてや改善できること、メリットなどをご紹介します。

断熱リフォームとは

断熱リフォームとは、建物の断熱性能を向上させるために行われるリフォームのことです。

断熱リフォームによって、建物内の温度を保ちやすくなり、外部の騒音を軽減することもできます。
また、断熱材は防火性能を持っている場合もあり、建物の耐火性能を向上させることもできます

断熱リフォームで改善できること

エアコンの電気代が気になる

断熱材を壁や窓に導入すると、暖気・冷気が室内外へ漏れてしまうことを防ぎ、エアコンの冷暖房を使いすぎることがなくなります
これにより、節電対策になり光熱費を削減し、最近問題になっている電気事情にも貢献することができます

部屋中が寒い

断熱リフォームをすることで、部屋の寒暖対策になります。
冬には室内の暖気が外へ漏れることを防ぎ、夏は暑い外気が室内に侵入しないようにできるのが、断熱リフォームの基本です。

壁や窓のカビ・結露の発生

窓の断熱リフォームは、室内外の極端な温度差がなくなり、結露やカビの発生を抑制できます

リフォーム内容によっては防音効果が、建材によっては耐震性にも期待できます。

断熱リフォームのメリット

断熱リフォームの最大のメリットは、光熱費の大幅な削減です。
断熱リフォームを行うことで、室内の温度を保つために必要なエネルギーが減り、光熱費が抑えられます。

また、断熱リフォームによって室内の快適性が向上します。
冬場は室内が暖かく、夏場は涼しく過ごすことができるため、家族の健康維持にもつながります。

断熱リフォームにかかる費用

断熱リフォームの費用相場は、施工する箇所によって差があります。

ここでは、箇所ごとの断熱リフォームにかかる費用の相場をご紹介します。

外壁の断熱リフォームにかかる費用

外壁の断熱化リフォームでは、断熱材を利用する場合の費用は1㎡あたり約4000~30000円です。

施工方法や面積によって変動しますが、外壁全体を断熱化した場合は総額80~300万円になることが多いです。

外側から施工するか、内側に断熱材を敷き詰めるかといった施工方法の違いや、施工範囲によって価格が大幅に変動します。
外側からリフォームする場合、天候によって工期が長くなる可能性もあるため、リフォーム会社に工期の目安を聞いておくとよいでしょう。

天井の断熱リフォームにかかる費用

天井から暑さを感じたり、冷たい風を感じたりするようでしたら、天井裏の断熱リフォームをおすすめします。
工事期間も短く、天井裏に断熱材を隙間なく敷き込むだけで、室内温度を適切に保てるようになることが期待できます。

天井の断熱リフォームにかかる費用は、1㎡あたり約4000~8000円なので、例えば一戸建てで20㎡位の天井なら、8~16万円程度でリフォームできます。

床下の断熱リフォームにかかる費用

畳やフローリングなどの床下からの冷えが気になる方には、床下断熱リフォームがおすすめです。

床下の断熱リフォームの費用相場は、1㎡あたり4000~8000円程度です。

床下の断熱リフォームは、一戸建ての場合には床材を剥がすことなく、床の裏から断熱材を入れることが可能な事例が多いです。床材が劣化している場合には、張り替え工事を依頼することもできます。

床下に断熱材を追加する際に、床暖房の新設と合わせてリフォーム行うのも良策です。

内窓(インナーサッシ)の断熱リフォームにかかる費用

空気は窓の隙間から外へ逃げていきやすい性質を持っています。

断熱リフォームである、内窓(インナーサッシ)の設置によって気密性を高めることにより、断熱効果が上がります。

内窓を設置する断熱リフォームは、1ヶ所につき8~15万円前後で施工が可能です。

種類によって窓ガラスの価格が異なり、断熱複層ガラス・複層ガラス・単層ガラスの順に高額になります。
ご自宅のライフスタイルに合わせて、業者と相談しながら窓ガラスや工事内容を選びましょう。

 

ご自宅の断熱リフォームなら、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ

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断熱リフォームで使える補助金

断熱リフォームを行う際に、国や自治体が補助金を出している可能性があります。

ここでは、断念リフォームの補助金について解説します。

【全国】こどもエコすまい支援事業

2023年度に使える補助金で使いやすく全ての方におすすめな補助金が「こどもエコ住まい支援事業」です。ビルトイン食器洗機、浴室乾燥機、宅配ボックス、防音ドア、防音ガラス交換などのリフォームを行うと最大45万円、若者や子育て世代の場合は60万円補助金をもらうことができます。なお補助金の申請は、住宅のリフォーム工事を行う事業者が行うため、住宅設備協同組合で該当リフォームを行う場合には、全ての手続きを丸投げすることが可能です。

担当課:国土交通省 こどもエコすまい支援事業事務局
公式サイト:こどもエコ住まい支援事業

こどもエコすまい支援事業とは?国の補助金制度について解説

【自治体】既存住宅における断熱リフォーム支援事業

国や自治体が断熱リフォームを支援しています。
ご自身が住んでいる地域の補助金情報を、ぜひ事前に調べておきましょう。

東京都 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業

補助内容:①高断熱窓 3分の1、②高断熱ドア 3分の1、③蓄電池システム 2分の1 ④賃貸住宅向け断熱改修 5分の4
補助金限度額:①100万円/戸、②16万円/戸 ③施工内容によって異なる ④施工によって異なる。

蓄電池、V2H(自動車の電気活用)、太陽熱、地中熱利用システム及び太陽光発電設備の設機器費・工事を東京都が負担してくれる補助金制度です。予算額337億円と、補助金予算としてはかなり大きい方に分類され、東京都の本気がかなり伺えます。

担当課:東京都環境局気候変動対策部家庭エネルギー対策課
公式サイト:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業

東京都荒川区 地球温暖化防止及びヒートアイランド対策助成金交付制度

補助内容:高断熱窓への改修20%、それ以外50%
補助対象:水洗トイレ改修、省エネ設備の設置、高断熱窓への改修

荒川区が地球温暖化防止及びヒートアイランド対策として助成金を交付してくれます。高断熱窓への改修では、外側の窓の交換だけでなく、内窓の設置やガラス交換まで対応しています。また、便器の1回の洗浄水量が6.5リットルを超えるトイレは、節水トイレへの改修が推奨されているので、こちらの制度がおすすめです。

担当課:東京都荒川区環境課環境推進係
公式サイト: 令和4年度エコ助成について

東京都中野区 高断熱窓・ドア設置補助事業

利用者負担額:補助対象経費の総額の25%
補助金限度額:15万円

中野区は既存建物の断熱性能を向上させることを推進しており、既存の設備を高断熱窓(ドア)に改修することを支援しております。この事業は、中野区内の住宅などに高断熱窓・ドアを設置する際に要する費用の一部を補助してくれます。また、国や都が禁止していなければ、国や都の補助金と併用可能となっています。

担当課:東京都中野区環境部環境課環境・緑化推進係
公式サイト: 高断熱窓・ドア設置にかかる費用の一部を補助

大阪府堺市 住宅・建築物断熱改修等補助事業

補助内容:改修工事費用の3分の1
補助上限額:30万円

断熱性能の高い住宅は、室内の熱が外に逃げにくく、室温が屋外の温度に及ぼす影響を最低限に抑えることが出来ます。堺市が行う本制度では、床や天井、窓や壁などの断熱リフォーム工事の一部費用を補助してくれます。特に窓の断熱リフォームは、低価格で高い効果を得られることで知られており、寒い時期の窓の結露に悩んでいる方にもおすすめとなっています。

担当課:大阪府堺市建築防災推進課
公式サイト:住宅・建築物断熱改修等補助事業(外壁・屋根塗装は対象外です。)

断熱リフォームまとめ

ご自宅の断熱リフォームは、光熱費の削減につながる重要なリフォームです。住宅の構造や断熱材の種類、リフォームする箇所によって費用が異なるため、注意が必要です。
また、リフォーム工事を検討するときは、施工経験が豊富な業者に相談し、ライフスタイルにあった工事内容を提案してもらうと良いでしょう。
寒い冬や暑い夏でも快適に住める自宅を実現しましょう。