嵌め殺しの窓の費用は?おすすめのリフォーム方法は?

「開閉できない窓を設置したい」「部屋に日の光を入れたい」などと考える人は多いのではないでしょうか?
気密性や断熱性を保ちつつ、防音性や採光性を発揮させたい方には、普通の窓ではなく嵌め殺し窓のリフォームをおすすめします。

今回は、嵌め殺し(はめごろし)窓の設置費用についてやメリット・デメリット、3種類のリフォームについてを徹底解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

嵌め殺し窓のリフォームにかかる費用

ここでは、嵌め殺し窓のリフォームにかかる費用の相場を解説していきます。

嵌め殺し窓をカバー工法で設置する際の費用相場

カバー工法とは、既存の窓の内側に新しい窓を取り付ける方法で、価格は8万円~12万円程度です。

壁の工事や足場の設置が不要で、室内側から施工できるため、施工にかかる時間は比較的短く済みます。

デメリットとしては、取り替え前の窓よりも数センチ小さくなってしまうことがあります

嵌め殺し窓を窓枠ごと取り替えて設置する際の費用

窓の枠ごと取り替える方法は、はつり工法とも言われ、費用は10万~50万円とカバー工法よりも高額です。

FIX窓を他のFIX窓に交換する際には、窓周りの工事が必要になる場合に採用されます。

嵌め殺し窓のガラスを他の窓ガラスに交換する際の費用

「FIX窓のガラスが破損している」「断熱性や遮熱性の高いガラスに交換をしたい」「防音や防犯性のあるガラスに変更したい」といった要望がある場合は、FIX窓のガラスを交換することが必要になります。

嵌め殺しの窓のガラス交換にかかる費用は、ガラス代を含めて2.5万~5万円程度です。

ガラス交換を依頼する際には、業者の選定がコスパに影響するため、FIX窓の交換に慣れており、様々な種類のガラスに対応している業者を選ぶことがお勧めです。

嵌め殺し窓とは

「嵌め殺し窓」という用語は一般的にはあまり馴染みのないかもしれません。

ここでは、嵌め殺し窓についてやメリットデメリットをご紹介します。

嵌め殺し窓とは

嵌め殺し窓とは、壁などに直接はめ込まれ、窓枠とサッシが完全に固定されていて開閉ができない窓のことを指します。

また、壁などに直接はめ込まれた窓のことで、英語での”fix”(固定する)に由来してFIX窓とも呼ばれることがあります。

主な目的は換気ではなく採光であり、暗くなりがちな場所や開閉が危険な場所などで使用されることが一般的です。

嵌め殺し窓のメリット

気密性や断熱性、防音性、採光性が高い

嵌め殺し窓は、開閉ができないため気密性や断熱性、防音性が非常に高く、断熱ガラスなどを組み合わせることで、さらに効果的な空調管理が可能です。

また、一般的な窓と比較してガラス面積が大きく取れるため、優れた採光性を持っています。

安全対策になる

特に小さな子どものいる家庭では、窓からの誤転落事故が心配されます。

しかし、開閉できない嵌め殺し窓は安全対策として有効です。

さらに、開閉ができないため鍵も必要ないため、鍵の締め忘れの心配もありません

嵌め殺し窓のデメリット

窓の外側が掃除しづらい

一般的な開閉式の窓とは異なり、嵌め殺し窓は外側の掃除が難しいことがあります

また、家の中に高い位置や吹き抜けにある場合は、モップなどを使用しての掃除が必要になることがあります。

換気ができない

嵌め殺し窓はもともと換気を目的として設計されていないため、開閉ができないために換気ができないという制約があります

外側からの視界を遮りにくい

嵌め殺し窓は、一般的に吹き抜けなどの高い位置に設置されることが多く、住宅密集地では近隣の家からの視線が気になることがあります

目隠しフィルムのような対策をする場合も、高い位置にあるため自力での施工が難しいという難点があります。

 

嵌め殺し窓のリフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ

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嵌め殺し窓のリフォームの種類

ここでは、3つの嵌め殺し窓のリフォームの種類について解説していきます。

カバー工法

外壁に傷をつけずに、コストを抑えながら交換する方法として、室内側から既存の窓枠に取り付ける方法があります。

足場を組む必要もないため、高い場所でも比較的容易に作業ができます。
工事期間も約2時間~半日と短時間で済みます。

しかしながら、内側から窓枠を取り付けるため、もともとの窓よりも間口が狭くなるというデメリットがあります。

ビート交換

ビートとは、ガラスとサッシを固定するために使用されるゴムのことであり、長期間使用されたままだと掃除が難しくなることがあります。

特に嵌め殺し窓のような掃除が難しい場所にあると、汚れも蓄積されるでしょう。

ビート交換とは、窓ガラスを取り外し、新しいビートを巻き付けて元の窓枠に嵌め込む作業のことです。

熱線吸収ガラスを嵌め込む

太陽の光によるまぶしさや暑さを解決するためには、熱線吸収ガラスを嵌め込む方法がおすすめです。

このタイプのガラスは太陽光を吸収し、まぶしさや暑さを軽減する効果がありますが、採光性はしっかりと確保されています。

嵌め殺し窓まとめ

嵌め殺し窓は、FIX窓とも呼ばれ、窓枠とサッシが完全に固定されていて開閉ができない窓のことです。窓の開閉ができないため気密性や断熱性、防音性が非常に優れています。嵌め殺し窓のリフォームには、様々な工法やリフォームがあります。それぞれ自宅に合うものを選びましょう。
快適に暮らすために、嵌め殺し窓のリフォームを実現をしましょう。