サンルームを後付けするときに気をつけることは?

「サンルームを作りたい」「メリットやデメリットは?」「サンルームの後付けリフォームで気をつけることは?」などと感じた方は多いのではないでしょうか?
サンルームは、温かい太陽光を屋内に取り入れることができる、リラックスや生活の質を向上させる快適な空間です。

今回は、サンルームの特徴や後付けできるか、メリットデメリットやリフォーム時の注意点を解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

サンルームについて

ここでは、サンルームは後付けできるかやDIYでの設置が可能かどうかを詳しく解説していきます。

サンルームとは

「サンルーム」という言葉は、ガラスで覆われたスペースで、庭に突き出ているものを指します。

サンルームは全面がガラスで覆われており、太陽光をたっぷり取り入れることができるため、温室として植物を育てる場所として始まり、後に住宅の一部として取り入れられるようになりました。日本では「サンルーム」や「ガーデンルーム」、「ガーデンスペース」と呼ばれ、自然光を取り入れながら内外を結ぶスタイリッシュな空間として人気があります。

サンルームは建築基準法に従ってコンクリートで基礎を築いて設置され、水密性や気密性を確保しているため、取り付けるというよりも「増築」に近い工事が必要です。

こちらの記事では、サンルームに似たランドリールームについてを紹介しています。

ランドリールームで失敗したことは?メリットや活かし方も解説

サンルームは後付けリフォームできる?

サンルームの後付けはできますが、法的な建築基準である「建ぺい率」に注意を払う必要があります。

建ぺい率とは、土地に建てられる建物の面積が土地の面積に対して占める割合を示す指標です。建ぺい率は建設計画において非常に重要で、地域によって異なる基準が設定されています。

建ぺい率は「建物の面積 ÷ 土地の面積 × 100%」という計算式で求められます。例えば、土地が100平方メートルで、建物が50平方メートルの場合、建ぺい率は50%になります。一般的に、建ぺい率を超える建設は許可されていません。建ぺい率は地方自治体ごとに異なります。

しかし、建ぺい率を正確に計算するのは難しいため、専門家に依頼してサンルームの後付けに伴う建ぺい率の確認を行うことが重要です。

サンルームをDIYで後付け設置できる?

DIYでサンルームを作成することは一般的にアルミニウムや木材などの材料を使用します。この方法では人件費などの費用を削減でき、プロと同じ品質で施工できれば、業者に頼むよりもコストを抑えることができます。

ただし、設計・加工・設置などすべてを自分で行う必要があるため、DIYに慣れていない場合は難しいことがあります。ビニールハウスを庭に建てるのとは異なり、家の間取り変更を伴うリフォームですので、業者に依頼することをお勧めします。

サンルームの増築を検討している場合は、経験豊富な業者に相談することが確実です。

サンルームのメリットとデメリット

ここでは、サンルームのメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット①:明るく開放感がある空間になる

家の内部には十分な自然光が差し込んでおり、他の部屋とは照明の明るさが異なります。陽光が差し込む中で、贅沢な時間を楽しむことができ、ティータイムを過ごすのはもちろん、夜空を眺めたりすることもできます。

メリット②:断熱性が上がる

サンルームにより、内部の部屋(リビングなど)が二重構造になり、断熱性が向上し、冷暖房の効率が向上します。その結果、光熱費を節約することができます。

メリット③:天候を気にせず外に干せる

雨が降る予報の日や花粉が飛散する季節、またPM2.5や黄砂が気になるときでも、洗濯物を安心して干すことができます。

デメリット①:夏は暑く冬は寒い

サンルームは断熱性が向上する利点がある一方で、夏季にはサンルーム内が非常に暑くなることもあります。ガラスで覆われたほとんどの壁面が外気にさらされるため、外部の気候に大きく左右されます。

また、冬季には寒く、晴れない日には暖房を使用してもなかなか温まりにくい傾向があります。

デメリット②:定期的なお手入れが必要

全面がガラス張りの部屋は汚れが目につきやすく、定期的な清掃が必要です。汚れがつきにくいサンルームも存在しますが、壁や天井の手入れは予想以上に手間がかかります。

定期的な清掃で汚れを落とす際は、高圧洗浄を使用したメンテナンスをおすすめします。

 

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サンルームの後付けリフォームの注意点

ここでは、サンルームの後付けリフォーム時の注意点をいくつかご紹介します。

住宅の保証がなくなる可能性がある

サンルームの設置の際には、外壁に穴を開ける必要があることがあります。外壁の種類によっては、断熱性能に悪影響を及ぼす可能性があるため、家の保証が無効になるリスクがあることに注意が必要です。

リフォームを検討する際には、元々家を建てたハウスメーカーや専門家に相談し、詳細な情報を確認することをおすすめします。

固定資産税の増加や確認申請が必要

サンルームの後付けリフォームは、通常の部屋と同じ扱いになり、建物の床面積を増やすことになります。これにより、増築として固定資産税が増加する場合があり、6畳の増築で約15,000円かかると言われています。自治体によっては、建築確認申請が必要な場合もあります。

特に、防火・準防火地域に住んでいる場合は、確認申請が必須です。防火・準防火地域でない場合でも、10平方メートルを超える増築については確認申請が必要です。

さらに、地域ごとに建物の建ぺい率や容積率が制限されているため、確認申請が認められない場合も考えられます。確認申請には手続き費用と時間がかかるため、計画時に予算とスケジュールを慎重に考慮することが重要です。

温度・湿度の管理をする

サンルームの設置において、「過度な暑さや寒さ」「湿度が高く結露が発生する」といった問題がよく見られます。

サンルームで過ごす時間に応じて、空調システム、エアコン、床暖房などの設備を導入し、遮熱ガラスや網戸などの工夫を行うことが重要です。

設置するものを考えて広さや素材を考える

サンルームの広さを決める際には、建築基準法の規定を考慮すると共に、サンルームでどのような物を置くかを事前に決めておきましょう。

たとえば、洗濯物を干すために必要な最小の奥行きや幅、テーブルや椅子を配置するためのスペースなど、必要なサイズを確認することが大切です。サンルーム内には専用の物干しスペースを設けることもできますので、不明点があれば施工会社に相談することをお勧めします。

また、素材の選択も重要です。例えば、鉢やプランターを置く場合、一部の床にコンクリートやタイルを敷くと便利です。ペットがくつろぐためのスペースにする場合は、気温の変化に強い床材を選ぶことをおすすめします。

サンルームの後付けリフォームまとめ

サンルームは、自然光によって明るく開放的な空間になり、断熱性が上がったりしますが、汚れがつきやすいため定期的な掃除が必要になります。また、サンルームは後付けリフォームが可能ですが、法的な建築基準である「建ぺい率」に注意する必要があります。
これらを考慮しながら、施工経験が豊富な業者に相談して、自分に合ったプランを提案してもらうとよいでしょう。
快適で便利に使えるサンルームを実現しましょう。