リシン吹き付けとは?落ち着いたデザインの外壁に!

「外壁の塗装は何がおすすめ?」「外壁塗装の費用をできるだけ抑えたい」など、外壁塗装について悩んでいる方はいますか?リシン吹き付けは、モルタル外壁の仕上げ方法の一つであり、リーズナブルな価格と落ち着いたデザインが人気となっています。

今回は、外壁のリシン吹き付けについて、耐用年数や作業工程、メリットデメリットやメンテナンス方法を徹底解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

リシン吹き付けとは

ここでは、外壁のリシン吹き付けについてや耐用年数詳しい作業工程を解説していきます。

リシン吹き付けとは?

リシン吹き付けは、モルタル外壁の塗装仕上げ法の一つであり、上塗り塗装材に骨材(小さな石や砂)を混ぜ、スプレーガンを用いて塗装する方法です。

この手法により、外壁にザラザラとした感触の細かいデコボコがある仕上がりとなります。

リシン吹き付けと同じく、吹き付け工法を使ったスタッコ仕上げというものがあります。
こちらの記事では、スタッコ仕上げについて詳しく解説しています。

スタッコ仕上げとは?起こりやすい症状とは?

リシン吹き付けの耐用年数

リシン吹き付けの耐用年数は約8年程度です。

他の外壁塗装に比べて耐用年数が短くなる要因として、塗膜が薄いためひび割れしやすいこと、そして表面に汚れが付きやすいことが挙げられます。

リシン吹き付けの作業工程

リシン吹き付けの工程は、以下のような流れになります。

  1. 外壁の高圧洗浄
    塗料が下地としっかり密着するために、外壁を高圧洗浄しカビなどの汚れを取り除きます。
  2. 下地補修
    外壁に傷やヒビがあれば、シーリング材を充填して補修します。シーリング材は隙間を埋めるための粘性のある充填材です。
  3. 養生
    塗装しない箇所を保護するために、養生を行います。
  4. 吹き付け塗装
    下地補修が終わったら、吹き付け塗装を行います。この塗装も、一般的な外壁塗装と同じく「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程です。

高圧洗浄と下地補修は、塗料の耐用年数を延ばすだけでなく、住宅劣化を防ぐためにも非常に重要な作業です。

これらの工程をしっかり行うことで、リシン吹き付けの外壁塗装の効果を最大限に引き出すことができます。

リシン吹き付けのメリットデメリット

ここでは、外壁のリシン吹き付けのメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット①:リフォーム費用が抑えられる

リシン吹き付けは、一般的な手作業の塗装方法であるローラーを使う塗装とは異なり、スプレーガンを用いて塗料を吹き付けるため、作業時間が短縮され、工事費用が削減されるメリットがあります。

さらに、リシン材も比較的安価なため、素材のコストも抑えられます

このような利点があるため、リシン吹き付けは経済的な選択として広く採用されています。

メリット②:高級感のあるデザインになる

リシン吹き付けは、艶が控えめで高級感のある外壁に仕上がる塗装方法です。

落ち着いた外壁のデザインを望む方には特におすすめです。

メリット③:通気性に長けている

リシン吹き付けは通気性に優れているため、湿気を効果的に放出する外壁に仕上がります

これは日本の住宅に特におすすめの塗装仕上げ法です。

デメリット①:ひび割れ(クラック)が起こりやすい

リシン吹き付けは塗膜が薄いため、クラック(ひび割れ)が生じる可能性が高くなります

クラックを放置すると雨水が内部に浸透し、腐食を引き起こすリスクがあります。

リシン吹き付けは工事費用が安い一方で、クラックに注意が必要ですので、注意深く施工する必要があります。

こちらの記事では、ひび割れの対処法や補修費用について詳しく説明しています。

クラック補修の費用は?ひび割れの種類や対処法とは?

デメリット②:外壁に汚れが付着しやすい

リシン吹き付けは細かくデコボコとした突起がある外壁に仕上がりますが、そのため隙間に汚れが付きやすくなります

また、デコボコの突起の隙間に水が溜まり、カビやコケが発生する可能性もあります。

外壁の汚れは外観を損ねるだけでなく、劣化の原因にもなるため、定期的な塗装やメンテナンスが必要です。

 

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リシン吹き付けのメンテナンス方法

ここでは、外壁のリシン吹き付けのメンテナンス方法を詳しくご紹介します。

ひび割れ(クラック)の場合

クラック(ひび割れ)が生じた場合、専用の機械を使って傷口の断面をU字にカットし、シーリング材を充填して補修します。

ただし、クラックの発生は経年劣化のサインであるため、塗装をし直すことも同時に行うようにします

チョーキングの場合

もし手で触った際に白い粉が付着するチョーキングが発生した場合、それは塗料の耐久性が低下している兆候です。

このような場合は塗装をし直す必要があります。ただし、ひび割れなどの傷の補修が不要なため、塗装作業はすぐに行うことができます。

カビの場合

カビなどの汚れが目立ってきた場合は、ブラシを使ってこすって水で洗い流すか、高圧洗浄機を利用して掃除します。

洗剤は中性洗剤を使用し、リシン吹き付けは衝撃によって骨材が剥がれ落ちる可能性があるため、強い力でこすらないように注意します。

リシン吹き付けまとめ

外壁にリシン吹き付けを施行すると、ザラザラとした感触の細かいデコボコがある仕上がりになります。リフォーム費用が抑えれたり高級感あるデザインになったりと様々なメリットがありますが、ひび割れの危険性や汚れが付着しやすいというデメリットもあります。
しっかりと手順や注意すべきポイントは把握しながら外壁塗装を行い、綺麗な外壁を格安で塗装しましょう。