「和室の砂壁はリフォームできる?」「砂壁がぼろぼろになってしまった」「砂壁の交換タイミングは?」などと考える人には和室の砂壁のリフォームをおすすめします。
今回は、和室の砂壁のリフォームの費用や工事期間、砂壁のメリットデメリットなどの特徴について詳しく解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
和室の砂壁とは
和室には砂壁という伝統的な壁があります。砂壁は、石灰と砂と水を混ぜたものを、竹や木の枠組みに詰め込んで作られます。
最近は、和室の内壁に見られる伝統的な砂壁の代わりに、壁紙や漆喰・ペンキなど、異なる素材を使用するリフォームが増加しています。
ただ砂壁はその独特な風合いが特徴的で手入れが難しく強度も低いという欠点があるため、新素材を使用したハイブリッド畳や多様な素材へのニーズが高まっていると言えます。
ここでは、和室に使われる砂壁についてや土壁との違いを解説していきます。
和室の砂壁とは
和室の砂壁は、和風の内装において一般的に使われる壁材で、砂、粘土、水、そして植物性の繊維素材を混ぜた、自然素材でできた壁のことを指します。
砂壁は、その独特な風合いが特徴的で、手触りが柔らかく、調湿効果や断熱効果があるとされています。
砂壁は、一般的には灰色や黄色がかった色合いをしており、日本の伝統的な建築や和室の内装に使用されてきました。
ただし、湿気や水に弱いため、定期的なメンテナンスやお手入れをする必要があります。
砂壁と土壁の特徴の違いは?
砂壁は、下地には石膏ボードや土壁、モルタルなどが使われ、表面に砂が塗られており、使用する砂の種類によって名称が異なる点が挙げられます。また、手触りが柔らかく、独特の風合いが特徴です。
土壁は下地から表面まで土を使った壁材で、原料には土のほかに藁などが用いられます。
藁などの繊維質はつなぎの役割を果たし、強度を持たせるとともに、調湿作用を高めます。
また、時間が経つにつれて、藁が発酵して繊維が細かくなり、壁の強度が増していくのが特徴です。
土壁には、独特の風合いがあり、砂壁と同じく調湿効果や断熱効果が高いとされています。
和室の砂壁のリフォーム費用相場や工期
ここでは、和室の砂壁のリフォームにかかる費用の相場や、工事にかかる期間の目安をご紹介します。
和室の砂壁のリフォームの費用相場
6畳の和室の砂壁のリフォームにかかる費用の相場は、4〜18万円です。
コスト面を考慮して砂壁のままリフォーム後も維持したい場合には、塗り直しをすることをおすすめします。
ただし、既存の状態によっては、剥がしてから塗り直す必要がある場合と、上から塗り直すことができる場合があります。
砂壁の現状が悪い場合や、高品質の資材を使用する必要がある場合など、リフォーム工事の内容によっては費用が高額になることがあるので注意しましょう。
和室の砂壁のリフォームの工期
砂壁を塗り直す場合は、壁の状態にもよりますが、2~4日程度かかります。
砂壁の上から壁紙を貼る方法では、1〜2日程度で終わるため、短期間でのリフォームにも最適な方法です。
また、費用を抑えるために、砂壁の凹凸をDIYで修正することは、初心者にとって非常に難しいため、リフォーム業者に依頼することが賢明です。
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和室の砂壁のメリットデメリット
ここでは、和室の壁の使われる砂壁のメリットとデメリットについて厳選して解説します。
メリット①:防火性と耐火性に優れている
砂壁の主原料は、土・砂といった無機質の不燃性物質です。
燃えにくい素材の砂壁は、防火性や耐火性に長けています。
メリット②:部屋の湿度を調節してくれる
砂壁は、高温多湿な日本の気候に適した調湿性の高さが魅力的です。
砂壁は湿度が高いときには吸湿し、湿度が低いときには放湿するため、部屋の中の湿度が一定に保つ効果を持っています。
この性質により、夏や冬でも過ごしやすく、カビやダニの発生を抑えることができます。
メリット③:シックハウス症候群の対策になる
近年、住宅の高断熱化・高気密化や化学物質の多用化により、シックハウス症候群が問題となっています。
シックハウス症候群の症状は、目のチカチカや鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など、人によってさまざまです。
砂壁は有害物質の吸収によって、アンモニアやホルムアルデヒドなどが原因となるアレルギー対策に効果的であるとされています。
デメリット①:砂などの掃除が大変
砂壁が硬いものにぶつかったり、経年劣化が進むと、壁面が削れて砂が落ちることがあります。
そのため、カーテンにも砂が付着しやすく、掃除や洗濯の手間が増えます。
さらに、一度砂が落ちてしまうと、見た目も損なわれてしまいます。
デメリット②:リフォーム費用が高くなりやすい
砂壁の工事は高度な技術が必要であり、工期や手間もかかるため、砂壁補修を行うためには熟練の職人に依頼する必要があります。
壁紙(クロス)のリフォームに比べ、人件費や手間賃が高くつくため、施工費用が高額になることが多いといえます。
和室の砂壁リフォームまとめ
和室に使われる砂壁は、調湿効果や断熱効果があり、良い雰囲気を演出する素晴らしい素材です。多くのメリットやデメリットを考慮してリフォームを行いましょう。また、費用や工期に合わせてリフォーム内容を決めることをおすすめします。
信頼できる業者に相談して、ご希望に合ったプランを提案してもらうのも一つの手段になります。
和室の雰囲気を壊さずに、快適に暮らすための砂壁を実現しましょう。和室の砂壁リフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ