「アイランドキッチンにリフォームしたい」「キッチンの周りに何人か通れるスペースを作りたい」などアイランドキッチンへの変更を考えている人は少なくないのではないでしょうか?
いま使っているキッチンが便利と思っていても、暮らしているうちに不便さを感じたら、アイランドキッチンへのリフォームを検討しましょう。
今回は、アイランドキッチンへのリフォームについて、メリットや工事費用、施工期間などのポイントを徹底解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
アイランドキッチンの失敗事例4選
ここでは、アイランドキッチンのリフォーム後、失敗した経験の事例を4選解説します。
後悔①:リフォーム前より家が狭くなってしまった
アイランドキッチンは、キッチン本体のスペースとキッチン周りの通路の幅を確保する必要があるため、部屋の間取りによっては設置の制限が出てくる可能性があります。
「引越し前はあんなに広く感じたのに、家具をいれたら意外と狭く感じる」といったことが起きるのと同じように、「アイランドキッチンに変えると予想より遥かに部屋が狭くなってしまった」ということがあります。
アイランドキッチンは存在感があるため、設置後のスペースを想定しながらきちんと意識しておきましょう。
後悔②:油はね、汚れを想定していなかった
アイランドキッチンを使っている方の日々の悩みとして、揚げ物や炒め物を調理している場合に、油や汚れがはねてしまい床やカウンターが汚れてしまうケースがあげられます。
アイランドキッチン周りが汚れないように油はねガードの設置さえ設置しまえば、アイランドキッチンでも油はねや汚れを気にすることなく料理することができます。
後悔③:料理の匂いが家具につきやすい
壁に面していないアイランドキッチンは、調理している際に発生した煙や臭いが部屋中に拡散しやすいというデメリットがあります。
IHクッキングヒーターの場合は、ガスコンロに比べて上昇気流が弱いため、換気扇を回していても煙や臭いをうまく吸い取ってくれません。
アイランドキッチンには防火の観点からIHクッキングヒーターを取り入れていることが多いため、これらのデメリットに注意しましょう。
後悔④:リフォーム費用が思ったより高かった
アイランドキッチンは、壁付けキッチンより価格が高い傾向があります。
理由として挙げられるのは、キッチンの4面全てに化粧パネルが必要で、通常より多くの部材が必要だからです。
そのため、決められた予算内でリフォームする場合には注意しましょう。
アイランドキッチンとは
一般的な家庭で使われているキッチンは、コンロからシンクまでが横一直線に並んでいる「I型キッチン」や横のどちらかが壁に付いている「ペニンシュラキッチン」が多いです。
上記の2つに比べると、キッチンと壁と接する部分がなく島のような「アイランドキッチン」は部屋のスペースを取ってしまいますが、とても開放感があり、人とのコミュニケーションを取るのには最も適しています。
アイランドキッチンのリフォームの費用
従来の「I型キッチン」や「ペニンシュラキッチン」などの壁付けタイプから、「アイランドキッチン」に変更する際の費用の相場の解説です。
【費用の目安】
・一般的なアイランドキッチン:150~200万円
・ハイグレードの機器・大容量の収納が付いたアイランドキッチン:200~350万円
・解体・撤去費用:4~13万円
リフォーム費用の総額は150~200万円くらいが一般的ですが、よりハイグレードな機器や大容量の収納を設置するなど工事の規模が大きくなる場合は、かかる費用が大きく変動します。
アイランドキッチンのリフォームの工期
「アイランドキッチン」に変更する工事にかかる期間の解説です。
【工期の目安】
・キッチンの変更:約1~2週間
・下地補修・給排水工事:約2~4日
キッチンのみの交換だと1~2日間で終わりますが、「I型キッチン」や「ペニンシュラキッチン」など違うタイプのキッチンから変更するためには、解体や撤去も含めて約1~2週間ほどかかります。
また、キッチンリフォームの他に、下地の補修や給排水・電気の工事を行うと工期が約2~4日伸びます。
他のタイプのキッチンリフォームの費用
アイランドキッチン以外にも、I型やL型など様々なタイプのキッチンがあります。また、キッチンの費用は、素材や機能性、デザインなどによっても異なります。
キッチンリフォーム施工名 | 費用 |
---|---|
システムキッチン一式 | 680,000円〜 |
キッチンシンク交換 | 95,000円〜 |
キッチン吊戸棚交換 | 158,000円〜 |
レンジフード交換 | 80,000円〜 |
ビルドイン食洗機交換 | 60,000円〜 |
ガスコンロ交換 | 80,000円〜 |
IHクッキングヒーター交換 | 120,000円〜 |
キッチン水栓交換 | 35,000円〜 |
キッチンパネル仕上げ | 28,000円〜 |
レイアウト変更(アイランドキッチンの新設等) | 要相談 |
また、システムキッチンには、食洗器やIHクッキングヒーターなどの追加機能がいくつか付けることができるため、機能によっても費用が異なります。
一般的なシステムキッチンの場合、50~70万円が相場となります。
対面型やアイランドキッチンは、70~100万円で施工出来ます。
100万円以上のハイグレードクラスのシステムキッチンには、大きなオーブンの搭載やより良い素材を使うことができます。
こちらの記事では、キッチンの交換リフォームの費用を分かりやすく解説しています。
【2024年8月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説キッチン・お風呂リフォームに
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アイランドキッチンリフォームで失敗しない方法
失敗例やデメリットを参考にすれば、失敗を未然に防ぐこともできるようになります。ここでは、アイランドキッチンを快適に使うために、アイランドキッチンのリフォームで失敗しない方法について解説します。
換気の動線を確保する
換気システムをしっかり確保しておけば家具に匂いがついてしまいがちなアイランドキッチンのデメリットを軽減することができます。換気できる窓が近くにない場合は換気システムをつけることを徹底しましょう。
上昇気流の弱いIHクッキングヒーターであっても、換気システムをキッチンのすぐ上に導入することで、料理中の臭いが家具に近くのを防ぐことができます。
油ハネを防ぐパネルを設置する
油はねを防ぐパネル等を設置すると、楽に掃除ができ、熱された油が周囲に飛ぶことも少なくなります。
透明のガラス製やすりガラス製などがあるので、キッチン周りの雰囲気に合う油はねガードの設置を徹底しましょう。
アイランドキッチンのメリット
壁付けタイプの「I型キッチン」や「ペニンシュラキッチン」と違い、部屋の中で完全に独立しているアイランドキッチンは、ほかのキッチンにないメリットがたくさんあります。ここでは、具体的にどんなメリットがあるのか一つずつ解説していきます。
開放的なキッチンを作れる
壁も仕切りもないアイランドキッチンは、周囲にスペースが出来るため自由で広々とした空間が生まれます。そのため、たとえ一人で料理をしていてもキッチンにこもるような形にはならず、広い視野の中で家事や料理を楽しむことができます。
このような開放的なスペースを自由に使える点は、アイランドキッチンの大きなメリットのひとつです。
家族と料理中もコミュニケーションがとりやすい
従来のキッチンは動線が一本しかない場合が多く、複数人で料理や作業をしようとすると、キッチンの中で渋滞を起こしてしまうことも多くありません。しかし、広いスペースが確保されているアイランドキッチンは、子供との料理やホームパーティーでの料理など、複数人で作業する場合に窮屈な思いをすることがほとんどありません。
配膳や補助も円滑に行うことができるので、料理の際に家族の助けを得やすいというメリットもあります。
自由な空間デザインがしやすい
壁側になくていい分、自由な場所に設置でき、自分の好きなスタイルにデザインしやすいというメリットもあります。また、メーカー各社も力を入れている商品のため、それぞれ特徴的なデザインのキッチンが多く販売されています。
リノベーションによって、お子様が生まれることを見越してどこでも目が届きやすい住空間に変更したり、家事導線が悪いキッチンを使いやすいようにつくり変えたりと、利便性の高いデザインにすることも可能です。
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アイランドキッチンリフォーム工事まとめ
壁付けのキッチンからアイランドキッチンへのリフォームは、コミュニケーションがとりやすく、自分好みのデザインにすることが出来るなど様々なメリットがたくさんあります。リフォーム・リノベーションをする際には、ご自宅のキッチン周りや間取りに注意しながら、デメリットも含めて事前に情報を収集することが大事です。また、工事を決意したとき、施工経験が豊富な業者に相談し、費用や工期などご希望に合ったプランを提案してもらうとよいでしょう。
理想的で快適に暮らせるアイランドキッチンへのリフォームを、実現しましょう。