浴室・洗面所はまとめてリフォームするのがお得!セットリフォームのメリットや費用相場を解説

浴室・洗面所はまとめてリフォームするのがお得! セットリフォームのメリットや費用相場を解説

浴室や洗面所のリフォームにはそれぞれ安くない費用がかかるため「時期を空けて単体でメンテナンスする方が気軽」と考える方は多いでしょう。

確かにどちらか単体で施工した場合、都度の出費は抑えられますが、トータルで考えるとかえって費用がかさむことがあります。また工期や今後のメンテナンスの面においてもメリットが大きいため、できるだけセットリフォームを検討することがおすすめです。

本記事では、浴室と洗面所のリフォームをセットで実施するメリットや、セットで工事する際の費用相場、リフォームの工事期間と基本的な流れ、リフォームの注意点などを紹介します。

【この記事で分かること】

  • 浴室と洗面所はセットでリフォームすると施工費の節約や工期の短縮につながる
  • より費用を節約したい場合は相見積もりを取り、数社で条件を比較したり、グレードやオプションの見直しを行ったりするのがおすすめ
  • マンションリフォームの場合は管理規約や申請手続き、搬入・搬出経路の確認などが必要

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

まとめた方がお得! 浴室と洗面所のリフォームをセットで行うメリット

まとめた方がお得! 浴室と洗面所のリフォームをセットで行うメリット

浴室と洗面所のリフォームをセットで行う場合に、期待できるメリットを5つご紹介します。

1. 費用を節約できる

浴室と洗面所をセットでリフォームするメリットの一つは、トータルでかかる費用を節約できるところです。

浴室や洗面所をリフォームする場合、人件費、材料の搬入費、廃材の排出費や処理費、養生費などの費用はどちらのリフォームでも共通して必要になります。浴室と洗面所を別々でリフォームすると、それぞれに人件費や搬入費などの共通費用が発生するため、全体のコストが高くなりやすいです。

セットでリフォームを行うことで、上記の共通費用をまとめられるため、コストを削減できる可能性が高くなります。またリフォーム業者によっては、2つ以上のリフォームを同時に依頼することでセット割引が適用される場合もあります。

2. 工期を短縮できる

浴室と洗面所はどちらも水回りの設備であるため、同時にリフォーム工事を行うと全体の工期を短縮可能です。

特に給排水工事はお風呂場と洗面所の両方で必要となるため、これらを同時に工事することで手間を省けます。リフォーム中は基本的に工事対象の水回りが使えなくなるため、工期を2回に分けてしまうと日常生活への影響も大きくなりがちです。セットリフォームを行い工期を短縮すれば、イレギュラーに対応する手間を減らせるでしょう。

3. デザインに統一感を出せる

浴室や洗面所のリフォームでデザインを一新する際は、全体をまとめてコーディネートすると、統一感のある空間に仕上げられます。

例えば、お風呂場の壁と洗面所の収納の色や材質を統一すると、空間に一体感が生まれます。それぞれを別々のタイミングで施工した場合、パーツが販売中止になることも考えられ、色合いや材質を合わせるのが難しくなるでしょう。

統一感のある空間を目指す場合は、浴室と洗面所を同時に施工するのがおすすめです。

4. 機能性の高いレイアウト

浴室と洗面所を同時にリフォームすると、この2つの空間のつながりを作ることができ、使い勝手の良い動線に変更することが可能です。

例えば、洗面所からお風呂場までの動線に収納を増やしてタオルや着替えを取り出しやすくしたり、動線全体をバリアフリー化したりするなどの工夫が考えられます。おのおのの生活に合わせたレイアウトにすることで、より便利で快適な空間を実現できるでしょう。

5. 将来のメンテナンスの手間が省ける

浴室と洗面所の寿命はどちらも15~25年といわれています。そのため、これらを同時にリフォームしておくことで、今後のメンテナンス時期もそろえやすくなります。

それぞれを個別にメンテナンス管理する必要がなくなるため「前回お風呂をリフォームしたのはいつだったっけ」「次に洗面所のメンテナンスをするのはいつだろう」といったことで悩まずに済むでしょう。

特にマンションでは、リフォームを行う際は管理組合への申請が必要です。そのため、浴室と洗面所をまとめてリフォームすれば申請手続きの回数が減り、手間を減らせるメリットがあります。

浴室・洗面所リフォームの費用相場と内訳

浴室・洗面所リフォームの費用相場と内訳

浴室や洗面所のリフォーム費用は、工事の内容や使用する製品、オプションの有無によって大きく変わります。一般的には、34~250万円になることが多いようです。

国土交通省が公開している資料によると、部位別のリフォーム費用は以下の通りです(※)。

リフォーム内容費用相場
洗面台の交換20~50万円
バスタブの交換14~20万円
ガス給湯器の交換20~50万円
高効率給湯システムの設置55~100万円
洗面所の改装20~100万円
システムバスの交換50~150万円

※参考:国土交通省.「部位別リフォーム費用一覧

例えば、洗面台とバスタブの交換を同時に行う場合の費用相場は、34~70万円が一つの目安となるでしょう。

なお、システムバスの交換費用は、マンションと戸建てで差があります。マンションの場合は50~100万円、戸建ての場合は60~150万円です。一般的にはマンションの方がやや安価になる傾向にあります。

もちろん、上記の金額はあくまで目安です。実際の費用は、状況や要望によって変わることがあります。具体的な費用を知りたい場合は、リフォーム会社に相談して、見積もりを依頼すると良いでしょう。

浴室と洗面所のリフォーム費用を抑える方法

浴室と洗面所のリフォーム費用をできるだけ抑えたい場合は、セットリフォームの依頼に加えて、以下の方法を試してみましょう。

複数の業者から相見積もりを取る

リフォーム業者を選ぶときは、複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。同じ条件で見積もりを依頼しても、提示される金額やサービス内容は業者ごとに異なります。そのため、複数社を比較することで、自分にとってより良い条件でリフォームを依頼できる可能性が高まります。

また複数社から相見積もりを取ることで、全体の大まかな価格相場が把握できるため、提示された金額が適切かどうかを判断しやすくなるでしょう。

なお、見積もりをチェックする際は価格だけでなく、施工内容にもしっかり目を通すことが大切です。必要な工事が含まれているか、使用する設備や材料について細かい内訳が記載されているか、保証内容についての説明はあるか、などを確認します。

リフォーム工事一式など、内訳が詳細に記載されていない見積もりの場合、必要な工事が行われなかったり、後から追加料金を請求されたりする可能性があるため注意が必要です。

設備のグレードを見直す

浴室や洗面所の設備は、素材やデザインなどのグレードが高いほど価格も高くなります。そのため、コストを抑えたい場合は、設備のグレードを見直すのも一つの方法です。例えば浴槽の場合、ホーローや木材製よりもFRP(繊維強化プラスチック)製のものを選択すると、費用を抑えられます。

ただし、コストを重視するあまり全てのグレードを下げると、機能性や耐久性、快適さに不満を感じる場合があります。そのため、設備のグレードを見直す際には「ここだけは譲れない」と思うポイントを明確にし、設計やデザインにメリハリを付けることが大切です。

リフォーム業者にあらかじめ予算や重視したいポイントを伝えておくことで、その範囲内で適切な設備や製品を提案してもらいやすくなります。これにより、コストを抑えつつ希望をかなえられるでしょう。

不要なオプションを付けない

浴室や洗面所のリフォームでは、任意で追加できるオプションが多数あります。しかし、これらのオプションは標準料金とは別にオプション料金がかかるため、当然ながら多く選ぶと予算を超える原因になります。

「これだけは付けたい」と思うオプションは追加しても問題ありません。ただし、使うかどうか分からない機能や設備は、省いた方が節約につながります。特に、お手入れが難しいものや、自分のライフスタイルに合わないものを追加すると、後悔する可能性が高くなります。

事前にシミュレーションをしっかり行い、慎重に検討しましょう。

補助金や助成金の活用

国や自治体では、一定の条件を満たしたリフォームについて、補助金や助成金を支給する制度を設けています。

制度を活用すれば、補助金や助成金をリフォーム資金の一部に充てられるため、コストを大幅に抑えられます。ただし、補助金や助成金の利用条件や補助率は制度によって異なるため注意が必要です。

特に自治体が行う制度には、独自のルールが設けられている場合が多いです。そのため、リフォームを考える前に制度の有無や利用の条件などをしっかりと確認しておきましょう。

もし不明な点があれば、補助金や助成金に詳しいリフォーム業者に相談すると、制度の要件や手続きについて丁寧に説明してもらえるでしょう。

浴室・洗面所リフォームの工事期間と流れ

浴室と洗面所のリフォームにかかる期間は、工事の内容によって異なります。両方を一緒にリフォームする場合は、4日~2週間が大まかな目安です。

ユニットバスやシステム洗面台の交換だけであれば、工事は短期間で完了します。しかし、在来工法の浴室や造作洗面台の場合は、工事期間が長くなる傾向があります。

特に在来工法で作られたタイル張りの浴室では、床の隙間から水が染み込み、土台が腐食していることも少なくありません。このような場合は修復作業が必要になるため、さらに工事期間が延びることもあります。

リフォーム期間中は、原則としてお風呂や洗面台が使えません。事前に業者へ工期の詳細を確認し、その期間中の入浴方法をあらかじめ考えておきましょう。

ここからは、比較的短期間で完了するユニットバスとシステム洗面台の交換リフォームについて、基本的な流れを説明します。

養生

まず初めに、新しいユニットバスやシステム洗面台の搬入および古い浴室や洗面台の搬出時に家や家財を傷つけないよう、専用の材料を使って壁や床などを養生します。

通り道や作業場所は全面的に養生しますが、養生が足りない場合はその場で作業員に指摘しましょう。

古い浴室・洗面所の解体

次に、既存の浴室や洗面所の壁および浴槽、洗面台を解体し、撤去します。

解体は作業員や車の出入りが多くなるため、リフォームをする際は近隣にお住まいの方へ挨拶に行くのがおすすめです。

給排水管の設置・電気工事

次に、給排水管を設置する工事を行います。給排水管が古くなっている場合は配管を交換し、設備の寿命を延ばすことも可能です。

リフォームに伴ってコンセントを移設または増設する場合は、電気工事も併せて実施する必要があるでしょう。

ユニットバスの組み立て

新しいユニットバスの材料を搬入し、組み立てます。オプションを付けた場合は同じタイミングで設備を取り付けます。

一見すると大がかりな作業に思えますが、ユニットバスの場合は組み立て方がマニュアル化されているため、在来工法に比べるとさほど期間はかかりません。

給排水管の接続

ユニットバスを組み立てたら、新しい給排水管の接続を行い、正常に通水されるかどうか確認します。

洗面所の内装工事

洗面所の壁を解体した後は、新しい下地を作り直し、補修作業や仕上げ工事を終えた段階で、設計通りにクロスや床材を張り替えるなどの内装工事を進めていきます。

洗面台の設置・後片付け

内装工事が終わった後、新しい洗面台を搬入して設置します。次に、給排水管を接続し、動作を確認して問題がなければ作業は完了です。

最後に養生材や廃材を全て撤去し、これでリフォームが完了します。

マンションで浴室・洗面所をリフォームする際の注意点

マンションで浴室や洗面所をリフォームする際は、以下の点に注意しましょう。

  • マンションの管理規約の確認および申請手続き
  • 搬入・搬出経路の確認
  • マンションの水回りリフォームに適した業者の選定

マンションでは、リフォームを行う際に所定の申請手続きが必要な場合がほとんどです。そのため、事前にマンションの管理規約を確認し、申請時期や手続きの方法を調べておくことが重要です。

またユニットバスや洗面台を交換する際は、搬入や搬出が問題なく行える経路が確保されているかどうかも確認しておきましょう。場合によっては、ユニットバスのサイズ変更が必要になることもあるため、事前に業者としっかり打ち合わせを行うことが大切です。

なお、リフォームの実績や技術は業者ごとに大きな違いがあります。例えば、同じ水回りリフォームでも戸建てとマンションでは必要となる作業や対応が異なるため、マンションの浴室や洗面所のリフォーム実績が豊富な業者を選ぶと良いでしょう。

浴室・洗面所のリフォームはセットで行うと手間とコストの節約になる

浴室や洗面所のリフォームは、別々で行うよりもセットで行った方が工事の手間やコストを節約できます。また同時にメンテナンスを行うことで、今後のお手入れや管理もしやすくなります。そのため、浴室と洗面所のリフォームは、できるだけセットで行うのがおすすめです。

住宅設備協同組合では、部分リフォームを含むリフォーム・リノベーションの年間施工実績が1,000件以上に及び、県内では圧倒的な実績を持っています。

リフォームの際には、お客さまから丁寧にヒアリングを行い、要望やニーズを押さえたリフォーム工事を適正な価格で提供しています。また施工の品質にこだわるだけでなく、施工後も2年ごとの無料点検や10年間の工事保証を通して、長期的なサポートが可能です。

また国や県、市区町村が実施している補助金制度のご案内や、手続きのサポート・代行も行っています。浴室や洗面所のリフォームを考えている方は、ぜひお気軽に住宅設備協同組合までご相談ください。

東京・神奈川・大阪・兵庫でトイレのリフォームを検討している方は、住宅設備協同組合にご相談ください。当組合は、年間500件近いリフォーム・リノベーションを手がけており、豊富な経験を生かしてご家庭に合ったリフォームをご提案します。また、各補助金のご案内や手続きの無料代行も行っています。

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