ユニットバスの耐用年数は何年?交換を検討すべき劣化のサインやユニットバス交換の費用相場を解説

耐用年数を大幅に超えたユニットバスは「汚れが落ちにくい」「カビの臭いが取れない」といった不満やストレスを感じやすくなるでしょう。また老朽化が進むと水漏れのリスクも高くなり、建物に被害が及ぶ可能性があります。そのため耐用年数が近付いたら、リフォームや修繕を検討するのがおすすめです。

本記事ではユニットバスの耐用年数や、交換を検討すべきサイン、交換時の注意点などについてご紹介します。自宅のお風呂の老朽化が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事で分かること】

  • ユニットバスの耐用年数は15〜20年が目安。ただしパーツごとの劣化は早く始まる可能性がある
  • 部材のヒビや落とせないカビ、排水口からの悪臭などのサインがある場合は、交換を検討するのがおすすめ
  • ユニットバス交換の際は、マンションの管理規約や工事の許可申請に注意
この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

ユニットバスの耐用年数の目安はどのくらい?

耐用年数とは、その資産が「価値を保ちつつ使用できる」と見なされる期間のことです。税務処理上では、固定資産の減価償却計算に用いる法定耐用年数を指しますが、一般的にはその資産がどのくらい保つかを示す基準と考えておけばよいでしょう。

では、ユニットバスの法定耐用年数はどのくらいなのでしょうか。ユニットバスは建物と分離できない設備であるため、税務上の勘定科目は建物に分類されます。

国税庁が公表している法定耐用年数では、木造建築(住宅用)なら22年、鉄骨鉄筋コンクリート造あるいは鉄筋コンクリート造のものは47年と定められています。(※)

マンションの場合は後者に分類されますが、同じユニットバスを47年間使い続けられるかというと、そういうわけではありません。

具体的な耐用年数はユニットバスのグレードや使い方などによっても異なりますが、15~20年が一つの目安と考えられています。なお、ユニットバスに使われている部材によっては、さらに短い期間で劣化が進むこともあるため、注意が必要です。

※参考:国税庁.「主な減価償却資産の耐用年数表」.”P1”.2100_01.pdf

ユニットバスの部材ごとの耐用年数の目安

ユニットバスにはさまざまな部材が使われていますが、耐用年数はそれぞれ異なります。以下では、ユニットバスの主要な部材と、それぞれの耐用年数の目安をまとめました。

部材耐用年数の目安
コーキング材 ドアドア枠のパッキンシャワーホース浴槽排水の栓5年
換気扇の本体 浴室暖房乾燥機の本体水栓金具本体照明器具の本体10年
浴槽本体15~20年

部材同士の隙間を埋めるコーキング材は、浴槽や内窓、天井や壁、床、タイル間などさまざまな部分に使われています。コーキング材が劣化すると水漏れの原因となるため、5年ほど経過したら補修や交換をするのがおすすめです。

他にも、浴室のドアやドア枠のパッキン、シャワーホース、排水のゴム栓などの汚れや劣化が進んでくる時期でもあるため、必要に応じて交換を検討しましょう。なお、コーキング材の補修・交換以外は、パーツを手に入れれば自分で簡単に交換することができます。

一方、10年が経過すると換気扇や水栓金具、照明などの本体そのものの劣化が目立ち始めます。水が漏れている、ヒビが入っているなどの不具合が出始めたら、交換を検討した方がよいでしょう。

なお、換気扇や浴室暖房乾燥機については、標準使用期間を超えて使用し続けると発火などの原因になることがあります。見た目に問題がなくても、内部で劣化が進んでいる可能性があるため、一度専門の業者に点検してもらうことをおすすめします。

見逃さない! ユニットバス交換のサインとポイント

ユニットバスで以下のようなサインが現れた場合は、耐用年数にかかわらず交換を検討しましょう。

  • 部材のヒビ、剥がれ
  • 落とせないカビ・サビ
  • 排水口からの悪臭
  • 設備の不具合・故障
  • 設備のがたつき、緩み

ここからはそれぞれのサインについて詳しく解説します。

部材のヒビ、剥がれ

浴槽にヒビが入っている、タイルが剥がれているなど、部材の劣化が目に見えている場合は交換を検討するのがおすすめです。

ヒビや剥がれはコーキング材の交換やタイルの部分張替えなどで対応することもできますが、ユニットバスの耐用年数が近い、あるいは超えている場合は、あちこちで劣化が進んでいる可能性が高いです。

部分的な補修で一時しのぎをしても、他の部位から不具合が生じることもあるため、思い切ってユニットバス全体の交換を検討した方がよいでしょう。

落とせないカビ・サビ

掃除やお手入れをしてもなかなか落とせないカビ・サビがある場合は、ユニットバスの交換タイミングと考えてよいでしょう。ユニットバス全体にカビ菌が広がっている場合、目に見える黒ずみだけ対処しても、再び繁殖してしまいます。

またお風呂場のサビは、他の金属製品から移ったもらいサビと、壁や床などの腐食から起こるサビの2種類があります。

前者の場合は掃除をすれば対処できますが、後者の場合は壁や床自体が劣化している恐れがあるため、ダメージが進む前に交換した方がよいでしょう。

排水口からの悪臭

排水口から悪臭がする場合は、排水トラップや排水管に不具合が生じている可能性があります。排水トラップは取り出して洗浄できるため、お手入れ後に悪臭が解消されれば問題ありません。

しかし、掃除をしても悪臭が立ちのぼってくる場合は、下水からの臭いを防ぎ止める排水トラップが故障しているか、排水管そのものに不具合や汚れが発生しているケースが考えられます。

排水トラップは自分で交換することもできますが、排水管の汚れや詰まりなどは自分だけで対処するのは難しいため、ユニットバスの交換を検討しましょう。

設備の不具合・故障

換気扇が回らない、水栓から水漏れしているなど、設備の不具合や故障が発生したらユニットバスの劣化が進んでいるサインです。

それぞれ単体で修理・交換することもできますが、換気扇や浴室暖房乾燥機、水栓金具などの耐用年数はいずれも10年が目安となっているため、一つずつ修理しても、短期間で他の設備が壊れてしまう可能性があります。

都度修理していると手間がかかる上にコストも割高になりやすいため、いずれか一つの設備が不具合や故障を起こしたら、ユニットバス全体の交換を考えた方がよいかもしれません。

設備のがたつき、緩み

ドアが開閉のたびにがたつく、手すりの取り付け部が緩んでいるなどの不具合が見られる場合は、設備そのものが寿命を迎えている可能性があります。ドアのがたつきを放っておくと、やがて開閉ができなくなってお風呂が使えない、閉じ込められるといったトラブルの原因になるかもしれません。

また手すりの緩みは部材の破損・落下につながる恐れがあり、大変危険です。もし体重をかけたときに手すりが折れたり外れたりした場合、転倒して大けがを負う恐れもあります。

「まだ使えるから」「少しぐらついているだけ」と放置していると、思わぬ事故につながる可能性があるため早めに交換しましょう。

マンションでユニットバスを交換する際の注意点

マンションでユニットバスを交換する際に注意したいポイントは主に4つあります。

  • ユニットバスのサイズを確認する
  • マンション管理規約を確認する
  • リフォーム工事の申請を忘れない
  • 状況によって費用が変動する可能性がある

ここからは、それぞれの注意点について詳しく解説します。

ユニットバスのサイズを確認する

ユニットバスには複数のサイズ(規格)があり、通常は既存の浴室の規格と同じものを選択します。

ただし、築年数が古いマンションの中には浴室面積が狭く、一般的なユニットバスが収まらない物件もあります。壁の位置を移動する、または壁内部の配管の位置を動かすなどの工夫をこらせば浴室を拡張できる可能性もありますが、物件によっては配管の移動を禁じているところもあるため注意が必要です。

なお浴室を拡張できない場合は、ハーフユニットバスを選択するという方法もあります。ハーフユニットバスとは、浴槽と洗い場、壁の下部がセットになっているタイプのものです。上半分は現場で造作するため、在来工法とユニットバスの特徴を併せ持ったお風呂といえます。

ハーフユニットバスなら、ユニットバスよりもサイズに関する自由度が高いため、通常のユニットバスが収まらないケースでもリフォームできる可能性があるでしょう。

マンション管理規約を確認する

マンションでユニットバスを交換する際は、事前にマンションの管理規約を確認しておきましょう。

ユニットバスは専有部分に当たるため、問題なく交換できるケースも多いです。ただし、配管や浴室の位置の変更が禁止されているケースもあります。管理規約を違反しないように、計画を立てる前にきちんと確認しておきましょう。

またユニットバス自体は専有部分でも、外に面している窓は勝手にリフォームできない共用部分である点にも注意が必要です。断熱や防犯など住宅性能を高めることを目的としたリフォームの場合、例外として認められる可能性は高いですが、管理組合が行う計画修繕と重複していることも考えられます。その場合、勝手にリフォームできない可能性もあるため、事前に問い合わせておきましょう。

リフォーム工事の申請を忘れない

マンションの場合、リフォームを行うときは事前に管理組合に許可を得る必要があります。許可申請には、設計図やリフォームの仕様書、工程表などの書類を用意しなければならないため、早めに準備をしておきましょう。

なお、申請前にリフォーム工事を勝手に行うと管理規約違反となり、工事の差し止めや原状回復を求められる可能性があります。

状況によって費用が変動する可能性がある

ユニットバスの交換費用はグレードやサイズによっても異なります。また立地や状況によっても、コストが変動する可能性があります。

例えば、マンション前の道路が狭くて近くまで業者の車を寄せられない、ユニットバスが収まるエレベーターがない、マンションのエントランスから住戸までの距離が長いといったケースです。このような場合は、通常よりユニットバスの搬入・搬出に手間がかかるため、コストが割高になる傾向にあります。

具体的な費用を知りたい場合は、リフォーム会社に詳しい状況を伝えた上で見積もりを取り寄せましょう。

ユニットバスの交換にかかる費用相場

ユニットバスの交換にかかる費用は、製品のグレードやオプションの有無によって異なります。基本的な仕様のローグレードタイプなら40万~60万円、高断熱浴槽や多機能シャワーなどを取り付けたミドルグレードは70万~90万円、こだわりデザインや高性能なオプションを付加したハイグレードなら、100万円以上がおおよその相場とされています。

ただし、前述したようにマンションの構造や状況によってはさらにコストがかさむ可能性もある他、傷みがひどい場合は大がかりな補修が必要になるかもしれません。

そのため、上記はあくまで一つの目安とし、具体的な費用を知りたい場合はリフォーム業者から詳細な見積もりを取るようにしましょう。複数のリフォーム業者から相見積もりを取れば、適正な相場を調べることもできます。

補助金・助成金を活用すれば節約に

交換するユニットバスの性能によっては、国や地方自治体が設けている補助金や助成金の交付を受けられる場合があります。

特に、高断熱浴槽や壁・天井の断熱工事などは補助金・助成金の対象になりやすいため、あらかじめ制度の適用条件や補助率などを確かめておきましょう。補助金・助成金に詳しいリフォーム業者なら、どのような制度が使えるかアドバイスをくれる他、手続きの代行も請け負ってくれる場合があります。

ユニットバスの劣化が気になったら交換を検討しよう

ユニットバスの耐用年数は15〜20年が一つの目安とされています。ただし、コーキング材やドア枠のパッキンなどは5年ほどで劣化が始まるケースも多いため、適宜修理やメンテナンスが必要です。

10年が経過すると、換気扇や水栓金具、照明器具などに不具合が起こりやすくなる他、15年を超えると浴槽自体の劣化が目立つようになります。老朽化が激しい場合は部分的な修理ではなく、ユニットバスそのものを交換した方が手間を省ける他、トータルコストも節約できるでしょう。

神奈川県住宅設備協同組合は、部分リフォームを含めて年間で1,000件以上の施工実績があり、豊富な知識と経験のもと、お客様のニーズに合ったリフォームプランをご提案いたします。リフォーム工事には10年の長期保証や2年ごとの点検などのアフターケアも付いているのも特長です。

また国や地方自治体からの補助金や助成金の案内や手続きの代行なども行っています。「どのユニットバスを選べばよいか分からない」「リフォームしたいけれど、補助金や助成金は利用できるのか」といった方は、ぜひお気軽に神奈川県住宅設備協同組合までご相談ください。

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