オール電化の後悔した点を解説|昼と夜の光熱費はどうなる?

「オール電化でよくある失敗を知りたい」「オール電化はどういった人におすすめ?」などとオール電化の導入を考えている方はいますか?
オール電化は、家庭で使うエネルギーを全部電気に統一することで、光熱費を削減できるというメリットがありますが、導入費用が高く、設備の使い勝手が変わることがあるなどのデメリットもあります。

今回は、オール電化の後悔するポイントや、後悔しないためあらかじめ行いたいこと、どんな人におすすめかなどについてを解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

オール電化の後悔するポイント

ここでは、自宅をオール電化にして後悔しがちなポイントを解説します。

導入コストが高い

オール電化は簡単に導入できるものではなく、導入費用が必要です。

たとえば、エコキュートや蓄熱暖房機の場合は、本体費用と工事費が必要です。

また、基礎工事費用や水道関連の工事費用、電気工事費用なども発生するため、ある程度の予算を確保してから導入を検討する必要があります。

昼の光熱費が高くなる

オール電化の最大のデメリットは、光熱費が高くなることです。

一部の電気料金プランでは夜間の電気代が安くなるため、オール電化を導入した場合には夜間にお湯を沸かすようにすると光熱費を節約できるかもしれませんが、夜間の電気代が安い分、昼間の電気代が高くなりがちです。

このようなデメリットに気づかずに導入してしまうと、後悔することになるかもしれません。

停電の際に何も出来ない

オール電化を導入する場合は、停電に備えることも大切です。

オール電化では、多くの機器が電気で動いているため、もし停電が発生するとすべての機器が使用できなくなります

特に夏場には、エアコンが止まってしまうと暑さで生活が困難になる可能性があります。
また、給湯器も停電により使用できなくなるため、お湯の確保もできなくなります。

そのため、オール電化を導入する際には、停電に備えるための対策も考えておくことが重要です。

メンテナンス費用がかかる

オール電化機器は高精度であるため、導入後も定期的なメンテナンスが必要です。
また、何らかの理由で機器を買い替える必要がある場合、費用がかかることもあります。

しかし、メンテナンス費用がかかるために損するとは限りません。

特に太陽光発電システムの場合、電気代の節約につながる上に、余った電力を電気会社に売ることで収入を得られます。

そのため、オール電化は適切にメンテナンスし、長期的な視野で考えることでお得になる場合もあります。

IHクッキングヒーターが不便と感じる

IHクッキングヒーターは、調理器具によっては使用できない場合があり、また、ヒーターの表面や鍋底に付いた食材が焦げつきやすいという問題があるため、料理好きや特定の調理器具を使いたい人にとっては不便かもしれません。

こちらでは、ガスコンロからIHクッキングヒーターに変えるメリットや費用などを詳しく解説しています。

【2024年】ガスコンロとIHのリフォーム相場・費用を比較

お湯を使い切るとしばらく使えない

オール電化では、夜間の安い電気代を利用してお湯を沸かし、そのお湯を使って必要なときに給湯することが一般的です。

しかし、一度に大量のお湯を使用すると、お湯を使い切ってしまう可能性があります。
その場合、再度お湯を沸かすまでお湯を使えなくなるため、注意が必要です。

また、再度お湯を沸かす際には昼間の電気代が高いため、光熱費が上がってしまうこともあります

そのため、オール電化を利用する場合は、お湯の使い方について十分に理解し、無駄な使用を避けることが大切です。

エコキュートに悩まされる

エコキュートは便利ですが、騒音が気になる方もいるでしょう。

エコキュートは低周波音を発するため、夜に動く場合は睡眠に影響することがあります。

また、設置場所に注意が必要で、大型であるために設置場所の確保や補強に追加費用がかかることもあります。

こちらで詳しくエコキュートについてを解説しています。

オール電化を後悔しないためには

ここでは、オール電化を導入して後悔しないために、あらかじめ行ってほしい点を厳選してご紹介します。

料金シミュレーションを行う

オール電化を導入する場合、電力会社からはオール電化用の料金プランへの切り替えを勧められることがあります。

ただし、料金プランによっては、夜間の電気代が安くなる一方で昼間の電気代が高くなってしまうものもあります。

そのため、普段の生活スタイルを考慮し、料金プランの変更が適切かどうか、また、ガス併用からオール電化への切り替えによる光熱費削減のシミュレーションが重要です。

太陽光発電・家庭用蓄電池の導入

オール電化を導入する際には、太陽光発電や家庭用蓄電池を取り入れることで更なる光熱費削減が可能です。

これらを導入することで、エコシステムを活かし最大限の効果が得られます。

太陽光発電は売電収入でコスト回収が可能であり、蓄電池は昼間に発電した電気を蓄え夜間に使用し、電力会社からの買電を0にできます。

オール電化の将来性を考える

オール電化を導入する際には、将来性も考慮する必要があります。

政府や自治体が太陽光発電の導入を促進する補助金を出したり、省エネルギーの法律が施行されることがあるため、エコロジーな住宅設備や再生可能エネルギーの導入が求められます。

オール電化は、その代表例のひとつで、将来的にはエネルギー政策が変わることで有利になる可能性があるため、長期的な視点で導入を検討することが重要です。

 

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オール電化をおすすめしたい人

ここでは、オール電化をおすすめしたい方の特徴をご紹介します。

設備を綺麗にしたい人

オール電化に移行することで、エコキュートやIHクッキングヒーターなどの新しい設備が導入されます。

最近の設備は、外観にもこだわりがあり、現代的で美しい印象を与えます。

例えば、細部にこだわったIHクッキングヒーターは、ガスコンロに比べてスタイリッシュで魅力的なデザインがあります。
また、オール電化に伴って、洗面所などの設備も新しく交換できます。

このような設備の交換は、自然と家全体の雰囲気を一新させる効果があります。

掃除やお手入れを楽にしたい人

オール電化を採用すると、IHクッキングヒーターが必須となります。

IHクッキングヒーターの最大の魅力は、天板が完全にフラットで掃除がしやすいことです
IHは凹凸がないため、五徳を外しても清掃が簡単にできます。

火力も問題なく、掃除がしやすいため、多くのオール電化ユーザーから高い評価を得ています。
掃除を楽にしたい人には、IHクッキングヒーターが非常におすすめできます。

プロパンガスを用いている人

プロパンガスからオール電化への切り替えにより、光熱費が削減される可能性があります。

実際に、この切り替えを行った方の中には、毎月約5,000円の節約効果を実感している人が多くいます。

オール電化の後悔するポイントまとめ

オール電化が必ずしも良いとは限らず、光熱費が高くなったりエコキュートの音に悩まされたりすることがあるため、人によっては後悔する可能性があります。もし今後オール電化を導入したり、オール電化住宅を購入したりする場合は、デメリットを考慮した上で慎重に判断することが重要です。
快適で便利な暮らしを実現しましょう。