「ガスコンロからIHにしたい」「交換費用はどれくらい?」「光熱費はどちらが安い?」などと思った人は少なくないのではないでしょうか?
ガスコンロはキッチンにおいて最も重要な設備であり、使用頻度も高いため、暮らしているうちに不便さを感じたら、ガスコンロの交換を検討しましょう。
今回は、ガスコンロのリフォームについて、IHクッキングヒーターとの違いや工事費用などのポイントを徹底解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
ガスコンロとは
ガスコンロは、多くの家庭で使われている調理器具であり、食事の準備をする際に重要な役割を果たしています。
ここでは、ガスコンロについて、メリットデメリットや交換費用の相場を詳しく解説します。
ガスコンロとは
ガスコンロとは、キッチンなどで使用される調理用具の一種で、ガスを燃料として使用して火を起こし、鍋やフライパンなどを加熱するために使われます。
一般的にコンロの上には複数のバーナーがあり、それぞれのバーナーには火口があります。ガスコンロは、一般家庭だけでなく、レストランや食堂などでも広く使われています。
ガスコンロからガスコンロに交換する際の費用
ガスコンロからガスコンロへ交換する際のリフォーム費用は、4~18万円が目安とされています。
内訳としては、ガスコンロ本体が2~16万円程度で、交換工事の費用が2万円前後かかります。
ガスコンロのメリット
「火力」という言葉があるように、ガスコンロの最大のメリットは強い火で調理をすることが可能なことです。
電気で温めるIHにはできない特徴です。
ガスコンロでは、中華料理などを作るときに鍋を離しながら調理することが出来ます。
鍋をコンロから遠ざける調理は、ガスしかできません。
IHでは非対応の調理器具や調理用品があります。
しかし、従来使われてきたガスコンロは、使えない調理器具はほとんどないといえるでしょう。
コンロに対応しているかどうか、いちいち確認する必要がありません。
ガスコンロのデメリット
ガスコンロのデメリットは、凹凸があることで、掃除が大変になり、鍋の吹きこぼれ、フライパンから飛び散った油などが蓄積し、キッチンが汚れがちになってしまうことです。一方で、IHであれば平面のため、料理の後にすぐ汚れを拭き取ることができ、毎日のお手入れが容易に出来ます。
ガスコンロは火を扱うため、火事や火傷の原因になりがちです。
特に、お子さんや高齢者、ペットがいる家庭では不安要素になります。
対策として、最近の新式のガスコンロには、センサーで火が消える機能がついた製品があります。
ぜひ様々なガスコンロの性能を見比べてみてください。
IHクッキングヒーターとは
ここでは、IHクッキングヒーターについて、メリットデメリットやガスコンロからの交換にかかる費用の相場を詳しく解説します。
IHクッキングヒーターとは
IHクッキングヒーターとは、火を使わずに鍋やフライパン自体を熱くすることで調理ができる調理器具です。
IHとは、「Induction Heating」の略称で、磁気誘導によって加熱する方式を採用しています。
また、ガスコンロと違い、IHクッキングヒーターには、自動沸騰防止機能や過熱防止機能などの安全機能が搭載されていることが多く、使い勝手も良いとされています。
ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する際の費用
ガスコンロからIHへ交換する際のリフォーム費用は、10~25万円が目安とされています。
内訳としては、IH本体が4~20万円程度で、交換工事の費用が5万円前後かかります。
IHを使うためには200Vの電源が必要になります。
一般的な家庭には、キッチンに200Vの電源が設置されていない場合が多いため、電源の増設工事も発生し、さらに費用がかさんでしまうことがあります。
キッチン全体のリフォームと合わせる場合の費用
ガスコンロからIHに交換する際に、キッチン本体のリフォームと一緒にすると、費用を抑えることが出来ます。
システムキッチンの費用は、素材や機能性、デザインなどによって異なります。
一般的なシステムキッチンの場合、50~70万円が相場となります。
対面型やアイランドキッチンは、70~100万円で施工出来ます。
100万円以上のハイグレードクラスのシステムキッチンには、大きなオーブンの搭載やより良い素材を使うことができます。
こちらの記事では、キッチン本体の交換リフォームの費用を分かりやすく解説しています。
【2024年8月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説IHクッキングヒーターのメリット
ガスコンロと違い、火を使わずに調理器具だけを発熱させるため、火災になる危険性はかなり低いです。
鍋やフライパンをIHから離すと加熱がストップする設計になっているので、消し忘れ防止にもなります。
ガスコンロと違って形がフラットであるため、水が吹きこぼれた時や油がはねてしまった場合でも、一拭きするだけで終わります。
また、IHは上昇気流が発生することもないので、油や汚れが飛び散りにくくなります。
IHの火力は、液晶画面などに表示され、楽な姿勢で確認できます。
また、火力を調節する際も屈まなくてよいため、安全かつ楽にできます。
IHクッキングヒーターのデメリット
IHは電力で調理しており、内線規程で容量が決められているため、コンロを同時利用する際は強火を使えない事があります。
また、ブレーカーが落ちてしまうこともあるため注意が必要です。
IHの場合、金属製で鍋底が平面になっているIH対応の鍋しか使用できないという不便さがあります。
ただし、オールメタル対応のIHにした場合はほとんどの鍋が使用可能ですが、設置費用などの初期費用がかかってしまいます。
土鍋やガラス鍋はオールメタルのIHを導入しないと使えません。
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ガスコンロとIHクッキングヒーターの違い
ここでは、ガスコンロとIHクッキングヒーターの違いについて解説していきます。
ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費の違い
IHとガスコンロのそれぞれにかかる電気代・ガス代を比較してみましょう。
電気やガスの料金は、お住まいの地域や電力自由化に伴う各会社のプラン、使うコンロの機種によって変動するのでご注意ください。
まず、ガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2つが存在します。
利用しているガスがどちらであるかはお住まいの地域などによって異なりますが、プロパンガスの方が一般的には高額となります。
ガスコンロを使った時の都市ガスとプロパンガスのガス代と、IHクッキングヒーターの昼間と夜間の電気代の4つの項目を、1kWhあたりのランニングコストで比較した表が以下のようになります。
都市ガス | 約16円 |
プロパンガス | 約22円 |
昼間電気 | 約36円 |
夜間電気 | 約18円 |
結果、光熱費が安い順にガスコンロ(都市ガス)>IH(夜間)>ガスコンロ(プロパンガス)>IH(昼間)となりました。
ただし、共働きなどで昼間の調理が少なく、早朝・夜間の調理がメインのご家庭であれば、都市ガスと電気はさほど大きな差ではないと分かります。
光熱費だけではあまり差がないため、ご家庭のライフスタイルに合う方を重視して選ぶことをおすすめします。
ガスコンロとIHクッキングヒーターの熱効率の違い
ガスコンロとIHの熱効率は、以下のようになります。
ガスコンロの熱効率:約45%
IHの熱効率:約90%
ガスコンロは熱効率があまりよくなく、約半分の熱が逃げてしまいますが、IHは鍋自体を発熱させるので、熱をほとんど逃がしません。
ガスコンロ交換リフォームまとめ
ガスコンロとIHにはそれぞれメリットとデメリットが存在します。小さなお子さんや高齢者がいるご家庭には、安全性を考えてIHをおすすめします。また、光熱費にも差がありますが、自分のライフスタイルに合わせた方を設置しましょう。
リフォームには注意点もあるため、信頼できる業者を選び、初期費用や工期などを相談して決めましょう。
IHに交換し、快適で安全に使えるキッチンのリフォームを実現しましょう。