浴室換気扇のリフォーム費用はいくら?交換のタイミングとDIYできるかを解説

浴室換気扇が劣化したり故障したりすると、浴室内の快適性が損なわれるだけでなく、カビの発生による健康被害や、住まい全体の劣化につながる恐れもあります。

では、浴室換気扇はどのタイミングでリフォームするのが適切なのでしょうか。

本記事では、浴室換気扇をリフォームするタイミングやメリット、費用相場、業者に依頼する前に確認すべきことなどを解説します。「できるだけ費用を抑えたい」という方の中には、DIYでリフォームしたいという方もいるかもしれません。浴室換気扇がDIYでリフォーム可能かどうかも解説するので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

【この記事で分かること】

  • 浴室換気扇のリフォームの目安は設置から10年程度だが、それ以前でも不具合がある場合はリフォームを検討する
  • 浴室換気扇を交換して換気性能を高めると、カビ対策やにおいの軽減につながる他、家を長持ちさせる効果も期待できる
  • 換気扇全体を交換する際の費用の目安は、プロペラファンで総額2~4万円、シロッコファンで総額6~10万円
この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

浴室換気扇をリフォームするタイミング

浴室換気扇の耐用年数はおおよそ8〜15年とされており、一般的には設置から10年ほどが交換の目安とされています。そのため、特に不具合を感じていなくても、10年に一度を目安に点検・交換を検討すると安心です。

ただし、使用状況や環境によっては、目安の年数よりも早く劣化が進むケースもあります。次に紹介するような症状が見られる場合は、既に換気性能が低下している可能性があるため、早めのリフォームを検討しましょう。

変な音がする

浴室換気扇を作動させた際に「カラカラ」「ジー」「ゴー」など、普段と違う音がする場合は、換気扇に不具合が生じている可能性が高いです。音の種類によって、考えられる原因は異なります。

音の種類と主な原因は以下の通りです。

音の種類考えられる原因
ジーモーターやファンにサビが付着している可能性がある放置すると動作不良や停止につながる恐れがある
カラカラモーターの軸にずれ・破損・変形が起きている可能性があるそのまま使用を続けると故障のリスクが高まる
キュキュモーター内部の潤滑油が不足している可能性がある回転軸に潤滑油を塗布することで改善するケースもある
ゴー内部に大量のほこりが蓄積している可能性がある放置するとカビが発生し、換気とともに浴室内へ拡散する恐れがある
カタカタフロントカバーが外れかけている可能性がある正しく取り付け直すことで改善するケースがある

ご自身で対処できるケースもありますが、このような異音が続く場合は、できるだけ早く業者に修理を依頼しましょう。

嫌なにおいがする

浴室内や排水口を掃除しても嫌なにおいが漂っている場合は、換気扇に原因があるかもしれません。

換気扇内部に蓄積したほこりに湿気が付着すると、カビが繁殖し、においの原因となることがあります。カバーを取り外せるタイプの換気扇であれば、ご自身で掃除を行うことも可能です。カバーを外してほこりやカビを取り除き、しっかり乾燥させた上で元に戻しましょう。

カビが付着したまま使用を続けると、カビの胞子が浴室全体に広がり、健康被害につながる恐れもあります。においが続く場合は、早めに点検・交換を検討しましょう。

振動がある

浴室換気扇のスイッチを入れると、換気扇が振動する場合、以下のような原因が考えられます。

  • 換気扇内部へのほこりやカビの付着
  • ボルトのずれ・歪み
  • ファンの破損

ほこりやカビの場合は、掃除を行うことで改善する可能性がありますが、ボルトやファンに原因がある場合、自力で改善するのは難しいです。できるだけ早く業者に相談しましょう。

回転音が以前より大きくなった

浴室換気扇の回転音が以前よりも大きくなったと感じる場合、以下のような原因が考えられます。

  • 換気扇内部へのほこりやカビの付着
  • モーターの劣化・故障

この場合も、ほこりやカビが原因なら、掃除を行うことで音が軽減される可能性があります。モーターの劣化や故障が原因の場合は、業者への依頼が必要です。

換気力が弱くなったように感じる

換気扇を回しても湿気がなかなか排出されなかったり、嫌なにおいが軽減されなかったりする場合は、換気力が低下している可能性があります。

考えられる主な原因は、以下の通りです。

  • 換気扇内部へのほこりやカビの付着
  • モーター・ファンの破損
  • モーター・ファンへのサビの付着

このような状態を放置すると、十分な換気ができず、浴室内がカビの発生しやすい環境になってしまいます。ほこりやカビの付着が原因であれば、掃除によって改善できる可能性がありますが、モーターやファンに不具合がある場合は、早めに業者へ点検や交換を依頼しましょう。

電源をオンにしても動かない

電源をオンにしても浴室換気扇が作動しない場合は、換気扇本体が故障している可能性が高いと考えられます。

修理して直るケースもありますが、設置から8〜15年たっているのなら、寿命を迎えている可能性が高く、リフォームが必要になることも少なくありません。修理しても改善が見込めない場合は、早めに交換を検討しましょう。

一方、設置からそれほど年数がたっていないにもかかわらず動かなくなった場合は、電気回路や配線に不具合が生じている可能性があります。感電などの危険があるため、ご自身で対処せず、業者に相談してください。

浴室換気扇をリフォームするメリット

浴室換気扇をリフォームすると、今よりもさらに快適で清潔な浴室を維持しやすくなります。3つのメリットを見てみましょう。

カビ対策につながる

湿気が多い上、温度も高く、カビのエサになる皮脂汚れやせっけんのかすなども豊富な浴室は、カビが発生しやすい環境です。

浴室換気扇を交換して換気性能が高まれば、湿気が効率的に排出され、カビの発生しにくい環境を作れます。カビの繁殖をできるだけ抑えるには、24時間換気するのがおすすめです。

適切に換気を行うことで結露が発生しにくくなり、お手入れの手間も軽減できます。

お風呂のにおいが改善される

浴室換気扇を交換することで、お風呂の嫌なにおいが改善される可能性もあります。

換気性能が向上すると、浴室内にこもりがちな湿気やにおいを効率よく外へ排出できるようになります。においの原因となる箇所の掃除を行うことも大切ですが、換気扇を新しくすると空気の入れ替えがスムーズになり、よりにおいが気になりにくい浴室環境を整えられるでしょう。

住まいの劣化を防げる

浴室換気扇を交換することは、住まい全体の劣化を防ぐことにもつながります。

湿気やカビによる影響を受けるのは、浴室の表面的な部分だけではありません。換気が不十分な状態が続くと、湿気が建物内部にまで回り、建材の腐食や劣化を招く可能性があります。特に、湿気に弱い木材を多く使用している木造住宅では、その影響を受けやすい傾向にあります。

浴室換気扇の性能を高め、湿気をしっかり排出できる環境を整えることで、浴室だけでなく住まい全体を長持ちさせることにつながるでしょう。

浴室換気扇の種類

浴室換気扇は大きく分けて「プロペラファン」と「シロッコファン」の2種類があります。ここからは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

プロペラファン

プロペラファンとは、扇風機のような形状の羽根が5〜6枚付いたタイプの換気扇です。外壁に直接設置され、室内の空気をそのまま屋外へ排出します。

換気力が高く、構造がシンプルなので、シロッコファンと比べて掃除がしやすいのが特徴です。また、本体価格や交換費用も比較的安い傾向にあります。

ただし、風の影響を受けやすく、風が強い日には音が大きくなったり、空気が逆流したりすることがあります。そのため、高層階のマンションや外気の影響を受けやすい場所にはあまり適していません。

シロッコファン

シロッコファンは、細長い羽根を筒状に配置したタイプの換気扇です。現在の浴室換気設備で主流のタイプであり、特に集合住宅では多く採用されています。天井に設置されるケースが多いです。

ダクトを通して空気を排出する仕組みのため、外気や風向きの影響を受けにくく、静音性が高いのが特徴です。中には、暖房機能や乾燥機能、タイマー機能を備えた多機能タイプもあります。

一方で、内部構造が複雑なぶん、ほこりや汚れがたまりやすい傾向があります。また、羽根が薄いので、清掃時にはけがをしないよう注意が必要です。

浴室換気扇の費用相場

浴室換気扇を交換する費用相場は、換気扇の種類や交換する箇所によって異なります。費用の相場を見ていきましょう。

全体を交換する場合

浴室換気扇全体を交換する場合、以下のような費用がかかります。

項目費用相場
プロペラファン本体1万円程度
シロッコファン本体3〜4万円
交換作業費2〜4万円
諸経費1〜2万円

どちらの換気扇に交換するかにもよりますが、プロペラファンの場合で総額2~4万円程度、シロッコファンの場合で総額6~10万円程度が一般的です。

劣化・故障した部品のみを交換する場合

浴室換気扇の状態によっては、劣化・故障した部品のみの交換で換気性能を改善できる可能性もあります。代表的な交換費用は以下の通りです。

交換部品費用相場
モーター3~4万円
ダクト側の換気ファン2~3万円
タイマースイッチ3~4万円
パイプファン〜3万円
フィルター800円~2,000円

部品交換だけで改善するのか、どの部品を交換する必要があるのかなどは、ケースバイケースなので、まずは業者に状態を見てもらった上で、見積もりを出してもらうと良いでしょう。

浴室換気扇はDIYでリフォームできる?

コンセントにつなぐタイプの換気扇であれば、DIYでもリフォームできます。ほとんどの場合、該当するのはプロペラファンです。取り付け自体はそれほど難しくありませんが、作業の際はブレーカーを落とし、安全に注意して行いましょう。

電気工事やアース工事が必要となるタイプの換気扇は、電気工事士の資格が必須となるため、DIYでのリフォームはできません。資格がないのに無理に行うと、感電や漏電のリスクもあり、大変危険です。

自力では浴室換気扇の不具合の原因を見極めることも難しいので、リスクを軽減するためにも業者に依頼することをおすすめします。

業者に浴室換気扇リフォームを依頼する前に確認すべきこと

業者に浴室換気扇のリフォームを依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。業者とのやりとりを行うために、事前に確認すべき3つのポイントを解説します。

「メーカー」と「型番」

まず確認したいのが、浴室換気扇の「メーカー」と「型番」です。

特別な機能追加などを希望していない場合、同一メーカー・同一型番の製品が流通していれば、同じ換気扇に交換できます。もし同じ型番の製品が既に廃番になっていても、性能やサイズが近い後継モデルを提案してもらえるケースが一般的です。

メーカーや型番は、取扱説明書や本体カバーの内側や側面に貼られているシールに記載されています。事前に確認しておくことで、見積もりや製品選定がスムーズに進むでしょう。

「埋込寸法(開口寸法)」と「接続ダクト径」

換気扇の型番が分からない場合は「埋込寸法(開口寸法)」と「接続ダクト径」を確認しておくことが重要です。

現在設置されている換気扇と同じ埋込寸法・ダクト径の製品を選べば、工事内容が最小限で済むため、リフォーム費用を抑えやすくなります。別メーカーや別シリーズの製品を希望する場合も、この2つのサイズが合っているかどうかをチェックしましょう。

事前にサイズを把握しておくことで、追加工事による予想外の費用発生を防ぎやすくなります。

点検口の有無

点検口があるかどうかも、併せて確認したいポイントです。

点検口は、天井裏などの見えない配管を確認するために設置された箇所を指します。築年数がたっている住宅の場合、浴室に点検口がないケースも少なくありません。

換気扇のリフォーム内容によっては、点検口がないと作業ができず、新たに点検口を設置するための追加工事が必要になる場合があります。その場合、工事費用が上乗せされることもあるため、見積もり前に点検口の有無を確認し、業者にも伝えておくと安心です。

浴室換気扇をリフォームして、快適な浴室空間に整えよう

浴室換気扇が劣化していると、十分な換気ができず、湿気やにおいがこもりやすい浴室になってしまいます。カビが発生しやすくなる上、最悪の場合は家全体の強度にも影響してしまうので、不具合があればできるだけ早くリフォームを検討しましょう。

浴室換気扇の全体交換が必要か、部分交換で対処可能かは状況によって異なるため、まずは業者に相談することをおすすめします。

東京・神奈川・大阪・兵庫でリフォームに対応している住宅設備協同組合では、豊富な実績を基に、ご自宅の状態に合ったリフォームのご提案が可能です。リフォーム内容によっては、補助金を利用してのリフォームができるケースもあります。補助金申請サポートも行っているので、まずはお気軽にご相談ください。

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