「棟板金とは?」「屋根の張り替えと同時にできる?」「棟板金のメリットは?」などと、棟板金のリフォームについて悩んでいる方はいますか?
棟板金をおさえる釘がだんだんと抜けてきてしまう症状があります。釘が抜けたまま放っておくと、台風や強風で飛んでしまうこともあるので、早めのリフォームを検討しましょう。
今回は、棟板金(むねばんきん)のリフォームについて、役割やリフォーム費用、リフォーム時のポイントなどを徹底解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
棟板金とは
ここでは、棟板金(むねばんきん)についてや種類を解説していきます。
棟板金(むねばんきん)とは?
棟板金とは(むねばんきん)とは、戸建て住宅の最も高い位置に取り付ける屋根部材であり、スレート瓦や金属屋根で使用される場合は金属製の棟板金と呼ばれます。
棟板金は断面で見ると「ヘの字型」の板金であり、板金の下には棟下地と呼ばれる下地材が2本、平行に取り付けられています。
棟板金は主に次のような屋根材で取り付けられます。
- トタン
- ガルバリウム鋼板
- ジンカリウム鋼板
- 化粧スレート
- コロニアル
- カラーベスト
- 厚型スレート
棟板金の役割や特徴は?
棟板金は屋根の最も高い場所に取り付けられる部材であり、屋根同士を隙間なく接合し雨水の侵入を防ぐ役割を持ちます。
屋根の下部分には「貫板(ぬきいた)」という板材があり、屋根材を押さえ釘などで固定し、その上に棟板金をかぶせて釘やビスを打ち込みます。
また、棟板金同士の接合部分はコーキングで処理し、雨水の侵入を防ぎます。
棟板金は屋根全体から見ても傷みやすく、風や雨の影響を一番に受けるため、修理が必要な場合も多い部位です。
棟板金の耐用年数は?
棟板金の耐用年数は一般的に15年~25年とされており、材料や使用塗料によっても異なります。
定期的なメンテナンスにより、釘や棟板金の浮き、塗料の劣化などを確認し、はがれを未然に防いだり耐久性を向上させることで、棟板金の寿命を延ばすことができます。
棟板金のリフォームにかかる費用
棟板金の交換費用の目安は、おおよそ15万円程度が一般的です。
屋根の形状によっては、5万円程度の場合や25万円程度の場合もあります。
棟板金の交換には、足場が必要な場合がほとんどです。
外壁塗装と同時に行った場合には、足場費用がかからないためおすすめです。
棟板金リフォームのメリットデメリット
ここでは、ご自宅の棟板金(むねばんきん)をリフォームした際のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット①:周りへの被害を防げる
棟板金が劣化して剥がれると、周囲の人や他の建物、車両などに損害を及ぼす可能性があるため、自分の家に関しては諦めがついても、周囲の被害については責任を負わなければなりません。
このようなトラブルを避けるためには、定期的な交換が必要です。
メリット②:雨漏りを防げる
雨漏りは、家に重大な被害を与える大きな問題です。
雨水が侵入すると、家の構造を支える木材が湿気によって腐食し、強度が低下する可能性があります。
このような状況が長期間続くと、家自体に深刻なダメージを与えることになります。
デメリット:交換のタイミングが難しい
屋根の問題に関しては、住んでいる人が自ら登ってチェックすることができず、業者に頼る必要があります。
しかし、いきなり来た業者が屋根を見て、急いで修理が必要だと言って高額な工事を勧め、実際には詐欺だったという被害例も存在します。
一般的に、釘の浮きを10年に一度、交換を20年に一度行うのが最適なタイミングです。
ただし、状況によっては剥がれていることが明らかであれば、時期を待たずに早めの交換が必要です。
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棟板金のリフォーム時のポイント
ここでは、棟板金(むねばんきん)のリフォームする際や、コストを抑えるためのポイントを厳選してご紹介します。
こまめな点検を行う
屋根の寿命を延ばすには、定期的な点検が必要です。
一般的に、築7~8年が経過したら、屋根の専門業者に点検を依頼しましょう。
軽微な釘の浮きなどの場合は、釘打ちやコーキングなどの簡単な修理で済むこともあります。
屋根の点検や修理を依頼する際には、必ず動画や写真でその様子を撮影してもらいましょう。
屋根の上は住んでいる人が確認しにくい場所であり、修理業者が手を抜く可能性もあるため、点検写真や施工後の写真を撮影してもらうことで、安心して任せられる業者を選ぶ判断基準になります。
DIYでのリフォームは避ける
棟板金の修理はDIYでの実施は絶対に避けましょう。
棟板金の修理はもちろん、屋根の上に登る作業自体もなるべく避けるべきです。
屋根は傾斜があるため、コツを掴んでいないと移動が危険であり、万一滑り落ちてしまうと重傷を負う可能性があります。
また、屋根の構造や知識のないまま修理をすると、防水シートに穴を開けたり、貫板を破損する恐れがあります。
これが放置されると雨漏りの原因となり、後に業者に修理を依頼すると高額な費用がかかる可能性もあります。
棟板金の下地・貫板の材質に注意する
棟板金や釘の材質はもちろん重要ですが、棟板金の下にある貫板の材質にも注意を払うことをお勧めします。
最近の棟板金はサビに強いガルバリウム鋼板製であり、固定に使用される釘もステンレス製のSUSビスが一般的に使われています。
これらのSUSビスを固定する貫板には、防腐処理された木材や樹脂製のプラスチック木材を使用することをお勧めします。
昔から使われている木材では水による腐食を避けることができませんが、樹脂製の貫板は軽量で腐食にも強く、SUSビスをしっかりと固定する利点があります。
これにより、釘の浮きや棟板金の剥がれを予防する効果があります。
将来的に棟板金の修理で貫板を交換する機会があれば、貫板の材質にも注意を払って選びましょう。
価格は多少上がるかもしれませんが、そのメリットは大きいです。
棟板金のリフォームまとめ
棟板金(むねばんきん)は、屋根同士を隙間なく接合し雨水の侵入を防ぐ役割を持っています。屋根全体から見ても傷みやすく、風や雨の影響を一番に受けるため、修理が必要な場合も多いです。そのため、早めの交換が重要です。
また、数ある施工業者の中から、施工経験が豊富な業者に相談し、 リフォーム費用や工期などのご希望に合うプランを提案してもらいましょう。
耐久性が高い棟板金をリフォームして、水漏れの心配がない屋根を実現しましょう。