【全国対応】キッチンリフォームの補助金・助成金の種類と申請方法

「お得にキッチンをリフォームしたい」「補助金、助成金を使ってキッチンシステムキッチンを導入したい」などと考える方や悩んでる方は多いのではないでしょうか? 国やお住まいの県、市、区のキッチンリフォーム助成金・補助金を使うことで、価格を抑えて低予算でもリフォームすることが可能です。

今回は、補助金・助成金を活用したキッチンのリフォームについて徹底解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

【2024年版】キッチンリフォームの補助金一覧

【全国】介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度

ほぼ全ての自治体で、バリアフリー工事などを介護保険の認定結果が「要支援」又は「要介護」の方を対象として、リフォームした際に補助金・助成金を受けることができます。

キッチンのリフォームで補助金が出やすい内容としては「安全性の高い最新キッチンへの交換」「ガスコンロからIHへの切り替え」「キッチンへの手すりの追加」「腰を痛めたり、車椅子の方でも使えるような低いキッチンへのリフォーム」が挙げられます。

東京都千代田区高齢者福祉住環境整備事業

補助内容:介護保険保険料の段階に応じて工事費用の40~90%を補助
補助対象:浴槽の取り替え、洗面台の取り替え、便器の洋式化、IHクッキングヒーター設置、階段昇降機設置、ホームエレベーター設置

高齢者の皆さんが住み慣れた自宅で自立して安全に暮らせるように、介護予防・自立支援の視点から、改修工事等が必要と認めた場合、千代田区が工事費用の一部補助を行っています。ただし、千代田区に住む介護認定を受けていない65歳以上の方が対象で、破損や老朽化による改修、間取りの変更を伴う大規模工事は補助の対象にはなりません。

担当課:千代田区保健福祉部高齢介護課介護事業指定係
公式サイト: 高齢者福祉住環境整備

神奈川県横浜市障害者住環境整備事業

補助内容:住宅改造にかかる費用上限額120万円を補助

この制度は、高齢者や障害を持つ人々が自宅での生活を継続するために、横浜市が提供する支援です。専門スタッフは、日常生活の状況や住宅の状態を考慮し、住宅改造のアドバイスを提供します。そして、そのアドバイスに基づいて行われる住宅改造費用の一部を助成しています。

担当課:横浜市健康福祉局障害自立支援課
公式サイト:住環境整備費の助成

【全国】こどもエコすまい支援事業

2023年度のおすすめ補助金は「こどもエコ住まい支援事業」です。この補助金の内容は、ビルトイン食器洗機、浴室乾燥機、宅配ボックス、防音ドア、防音ガラスなどのリフォームに最大で45万円、若者や子育て世代には最大で60万円の補助金が提供されます。
申請手続きはリフォーム業者が行うため、住宅設備協同組合で依頼する際に手続きを一任することができます。

担当課:国土交通省 こどもエコすまい支援事業事務局
公式サイト:こどもエコ住まい支援事業

【自治体限定】キッチンリフォームの補助金

区、市、県、独自の補助金制度を提供してくれることが多々あります。お住まいの地域にどんな補助金があるかは住宅設備協同組合の補助金専用お問い合わせフォームからお問い合わせ頂ければ、回答させていただいます。

兵庫県空き家活用支援事業

補助内容:空き家の機能回復及び設備改善に係る工事に要する費用、事務機器取得費の補助
補助条件:築20年以上や空き家の期間が6か月以上、水回り設備のいずれかが10年以上更新されていないなど

空き家は、地域コミュニティの希薄化や地域活力の低下を招き、放置すれば周辺生活環境や安全性を悪化させます。今後も空き家の増加は見込まれることから、兵庫県が空き家の改修費を補助することにより、空き家の活用を促進します。補助額は戸建てや共同住宅、改修後の種別によって異なるので、詳細は公式サイトからご確認ください。

担当課:兵庫県まちづくり部住宅建築局住宅政策課住宅政策班
公式サイト: 空き家活用支援事業

【自治体限定】リフォームローンの利子軽減

自治体によっては、キッチンリフォーム自体には補助金や助成金を設けていないけれど、リフォームをローンで組んだ際にローン費用の一部または全額を自治体が負担してくれる制度がある場合があります。

東京都杉並区住宅修築資金融資あっせん制度

補助内容:施工内容により異なる
借入可能上限額:一般利率の場合300万円、特別利率の場合500万円

住宅の修繕・増築の工事費用のローンを杉並区が契約した金融機関へ低利の融資をあっせん及び金利負担してくれる制度です。バリアフリーや耐震などの特定カテゴリの工事しか受け付けていない助成制度が大半の中で、台所、浴室、トイレのリフォーム、内装工事(お部屋の模様替え)、外壁など幅広い工事に対応しています。所得制限が設けられている点には注意しましょう(前年総所得金額が、100万円以上かつ1,200万円未満)

担当課:杉並区都市整備部住宅課管理係
公式サイト: 住宅修築資金融資あっせん制度

補助金が使えるキッチンリフォームの工事の種類

システムキッチンの導入

システムキッチンとは、シンクやカウンター、収納スペースや調理器の基本セットに、食洗器や浄水器などの機能を組み込んで一体化したキッチンのことです。

キッチンの形として、対面型か壁付け型、アイランド型かペニンシュラ型かを選ぶことが出来ます。対面型はリビング・ダイニングに向けて設置するタイプで、調理や家事をしながら部屋の中にも視線を向けることができます。アイランド型はキッチンの周囲がどの壁にも隣接していないタイプで、ペニンシュラ型はキッチンの両サイドのどちらかが壁に隣接しているタイプです。

システムキッチンの導入が対象の補助金
  • 住宅エコリフォーム推進事業
  • 東京都杉並区住宅修築資金融資あっせん制度
  • 兵庫県空き家活用支援事業 など

こちらの記事では、システムキッチンについて詳しく解説しています。

システムキッチンとは?費用は?交換できる?

I型キッチンへのリフォーム

I型キッチンは、主に一般的な家庭で使われている形で、シンクやコンロ、調理スペースが一列に並んでいるタイプです。

キッチンを壁付けにすることで、スペースが小さく限られている住宅でも導入しやすいというメリットがあります。
また、他のタイプのキッチンと比べ、シンプルなつくりから材料費や加工費が抑えられリーズナブルな価格が多いです。

しかし、I型キッチンは横への移動が長くなることから、動線が悪くなるのがデメリットです。
食器棚や冷蔵庫をキッチンの横に置くことがあるので、さらに横への動線が長くなりやすいです。

L型キッチンへのリフォーム

L字型に配置された収納スペースを持つキャビネットを中心に、シンクとコンロが90度で向かい合うように設置されたキッチンをL型キッチンと呼びます。

L型キッチンは、スペースを有効に活用できるため、多くの家庭で人気があります。
作業スペースが広く、調理器具や食器を収納するためのスペースも豊富にあるのが特徴です。

こちらの記事では、L型キッチンについて詳しく解説しています。

L型キッチンとは?費用は?収納スペースの数は?

アイランド型キッチンへのリフォーム

アイランド型キッチンは、壁面から離れた独立した場所に、島のように設置されたキッチンのことです。

壁も仕切りもないアイランドキッチンは、スペースを大きく確保出来るため、自由で広々とした空間が生まれます

そのため、たとえ一人で料理をしていてもキッチンにこもるような形にはならず、広い視野の中で家事や料理を楽しむことができます。
また、壁側になくていい分、自由な場所に設置でき、自分の好きなデザインにすることが出来るというメリットもあります。

しかし、油や汚れがはねてしまい床やカウンターが汚れてしまったり、調理している際に発生した臭いが部屋中に拡散しやすいというデメリットもあるため、対策も必要です。

こちらでは、より詳しくアイランド型キッチンについてご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

アイランドキッチンの後悔とよくある失敗事例をリフォームのプロが解説
I型・L型キッチンやアイランド型キッチンへのリフォームが対象の補助金
  • 介護保険法にもとづく住宅改修費
  • 東京都練馬区住宅修築資金の融資あっせん
  • 兵庫県尼崎市子育てファミリー世帯及び新婚世帯向け空家改修費補助事業
  • 東京都品川区住宅改善工事助成事業 など

キッチンリフォーム補助金に関するよくある質問

ここでは、キッチンをリフォームで使用できる補助金に関してのよくある質問について厳選してご紹介します。

キッチンリフォームの補助金を使うといくら安くなる?

自治体などが、補助金によって工事費用や本体の購入費の一定割合を負担してくれます。

例えば東京都渋谷区では、工事にかかる費用の20%を負担してくれます。
ただし、上限額10万円と決まっています。

トイレのリフォーム工事に20万円かかったとすると、渋谷区が4万円負担してくれます。
50万円以上かかってしまうと、渋谷区が負担してくれる額は一律10万円になります。

自治体補助金・助成金は掛かった経費の10~20%を負担してくれるケースが多くありますが、経費(工事費)についても「○○万円以上」と制限を設けられているケースがありますので、注意が必要です。

どの工事業者に頼めば助成金が使える?

リフォームで使える補助金には、工事業者に関して3種類の区別があり、補助金の種類により自分で選べるか選べないかが決まります。

1.役所が選定する(申請者が選定できない)
申請者が選べず、役所が業者を指定する場合があります。

2.同じ自治体内に主たる営業所がある業者の中から申請者が選ぶ
業者のリストが設けられているので、その中から選ぶ形式です。

3. 申請者が自由に選定できる
補助金の条件に記載がなければ、申請者が自由に業者を選ぶことが出来ます。

自分の住んでいる地域が自治体が補助金が使えるか知りたい

市役所や区役所の窓口や電話で問い合わせることがほとんどかと思いますが、ポータルサイト等でも知ることもできます。

なお、住宅設備協同組合ではほぼ全ての補助金のサポート、申請代行を受け付けているため、お問い合わせいただければ、お住まいの地域で対象の補助金があるかお答えいたします。

キッチンリフォーム補助金まとめ

キッチンのリフォームは、キッチンの形や種類によって工事費用や工期、補助金の対象が変わります。ご自宅で現在使われているキッチンに必要な機能やどのようなキッチンにしたいかをを事前にまとめておくことが重要です。
また、少しでも費用を抑えるために国や自治体が出している補助制度を上手に活用し、理想的なキッチンのリフォームを実現しましょう。