「キッチンのリフォームを考えている」「リビングを広く使いたい」「使い勝手の良いキッチンにしたい」などと考える人には、壁付けキッチンがおすすめです。
壁付けキッチンは、対面キッチンに比べてリビングやダイニングのスペースを広くとることができるという利点があります。ただし、キッチンが丸見えになるなど、気になる点もあります。
今回は、壁付けキッチンのリフォームについて、目隠しする方法や工事費用、メリットデメリットを徹底解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
壁付けキッチンを目隠しする方法とは
ここでは、壁付けキッチンを目隠しする方法を詳しく解説していきます。
カウンター風の棚を置く
壁付けキッチンでは、キッチン背面がリビングやダイニングの空間と繋がっていることが一般的ですが、背面にカウンター風の棚を置くことで、目隠しの役割を果たすことができます。
カウンターの高さを調整することで、視線を遮ることができます。
もし視線を完全に遮りたい場合は、低めの食器棚を置くことでも多少の目隠しになります。
隠せるようなゴミ箱を設置する
壁付けキッチンでは、ゴミ箱の存在感が目立ちがちですが、カウンター下やシンク下などに収納できるタイプのゴミ箱もあります。
また、キッチン周りだけでなく、ゴミ箱の存在を目立たせたくない場合には、隠せるような工夫をすることもできます。
リビングとの間に仕切りを設置する
カウンター風の棚だけでは不十分な場合、キッチンとリビングの間に仕切りを設置することもできます。
このようにすることで、キッチンが散らかっていても来客を通すことができ、家族がリビングやダイニングで静かに過ごしているときにキッチンでの作業音を抑えることができます。
こちらの記事では、部屋に設置できる仕切りについて詳しく解説しています。
間仕切り壁の設置費用は?子供部屋におすすめです!壁付けキッチンのリフォームにかかる費用
ここでは、壁付けキッチンのリフォームにかかる費用をご紹介していきます。
壁付けキッチンのリフォーム費用の相場
壁付けキッチンのリフォーム費用相場は約70万円で、一般的に50万円から70万円の価格帯で行うことができます。
この価格帯では、各メーカーのスタンダードなI型キッチンを選ぶことができます。
一方、L型キッチンはI型キッチンよりも高価格帯になり、70万円から100万円程度の価格帯で取り付けることができます。
壁付けキッチン以外のリフォーム費用の相場
壁付けキッチン以外にも、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなどの独立型キッチンがあります。
それぞれ特徴や費用が変わります。
一般的なシステムキッチンの場合、50~70万円が相場となります。
対面型やアイランドキッチンは、70~150万円で施工出来ます。
100万円以上のハイグレードクラスのシステムキッチンには、大きなオーブンの搭載やより良い素材を使うことができます。
こちらの記事では、壁付けキッチン以外のキッチンリフォームの費用を詳しく解説しています。
【2024年8月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説住宅設備協同組合のキッチンリフォームの費用と工期は以下の表のようになります。
システムキッチン一式 | 680,000円〜 | ガスコンロ交換 | 80,000円〜 |
キッチンシンク交換 | 95,000円〜 | IHクッキングヒーター交換 | 120,000円〜 |
キッチン吊戸棚交換 | 158,000円〜 | キッチン水栓交換 | 35,000円〜 |
レンジフード交換 | 80,000円〜 | キッチンパネル仕上げ | 28,000円〜 |
ビルドイン食洗機交換 | 60,000円〜 | レイアウト変更(アイランドキッチンの新設等) | 要相談 |
システムキッチンリフォームの工期は、システムキッチンの新規導入のみの場合は2日〜6日程度かかり、キッチンのリフォームに伴い周囲の壁紙や床材も交換する場合には1週間程度要します。
キッチン・お風呂リフォームに
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壁付けキッチンのメリットデメリット
ここでは、壁付けキッチンのメリットデメリットをそれぞれご紹介していきます。
メリット①:隣接するリビングなどが広く使える
壁付けキッチンは、壁に沿って配置することができるため、キッチンとリビングやダイニングスペースが直接向かい合うレイアウトが実現できます。
そのため、空間の有効活用ができ、無駄なスペースが発生しにくくなります。
もしリビングやダイニングスペースを広くとりたい場合は、壁付けキッチンを選択することをおすすめします。
メリット②:収納スペースを確保しやすい
壁付けキッチンは、キッチンの壁に調理台やシンクを配置し、上部に食器棚などの戸棚を設置することができるため、収納スペースを確保しやすいという利点があります。
料理をしながら収納棚を開けて調味料やお皿などを取り出すことができ、作業効率が高くなります。
ただし、L字型の壁付けキッチンの場合、コーナー部分がデッドスペースになることがあるため、キッチンのスペースに余裕がない場合は、I字型の壁付けキッチンの方が空間を有効活用しやすいでしょう。
メリット③:使い勝手が良い
直線型キッチンは、調理台やシンク、コンロが一列に並んでいるため、動線が短く使い勝手が良いというメリットがあります。
また、油汚れや煙がリビングやダイニングに広がることも少なく、掃除がしやすいです。
さらに、ダイニングとキッチンの間に仕切りがないため、配膳が簡単で、食事が終わった後の後片付けもスムーズに行えます。
デメリット①:キッチン内が見えてしまう
キッチンがリビングやダイニングとつながっていると、調理器具や洗い物、調味料などの生活感あふれるアイテムがすべて見えてしまうことがあります。
普段使いの品をすぐに片付けることが難しいため、来客時にはキッチンが散らかって見える可能性があります。
このような場合は、広い収納スペースを確保し、キッチンの天板上に置く物を最小限にすることなど、キッチンが見えにくいように工夫することが重要です。
デメリット②:小さなお子さんがいるご家庭にはあまりお勧めできない
小さな子供やペットがいる家庭では、目を離した際に怪我をする危険性が高まります。
壁付けキッチンの場合、キッチン通路の入口にベビーゲートを設置することができないため、別の安全対策が必要です。
例えば、キッチンでの作業中は子供やペットを別の部屋に遊びに行かせたり、目を離さないように注意するなどの工夫が必要です。
デメリット③:動線が長くなる
I型キッチンの場合、壁付けのため横移動の動線が長くなりがちです。
冷蔵庫や食器棚をキッチンの横に並べることが多く、移動の距離が長くなってしまいます。
このため、作業効率が低下するおそれがあります。
壁付けキッチンリフォームまとめ
最近はリビングの方を向いて料理ができる対面式キッチンの人気が高いですが、壁付けキッチンもたくさんの魅力や強みがあります。しかし、キッチン自体が丸見えになってしまうことが問題点として挙げられます。カウンター風の棚を置いたり、仕切りを設置したりなど様々な工夫をすることで、対策することが出来ます。
キッチンの施工経験が豊富な業者に相談し、費用や工期などご希望に合ったプランを提案してもらうとよいでしょう。
使いやすく便利なキッチンを実現するために、壁付けキッチンにリフォームしましょう。