タイル風呂のリフォーム費用相場は?寒さ対策に効果的な工法と費用を抑えるコツを解説

タイル風呂は、かつて多くの家庭で一般的に使われていました。デザイン性に優れる一方で、冬場は冷えやすく「入浴するまでが寒い」「ヒートショックが心配」と感じている方もいるでしょう。タイル風呂をリフォームすることで、寒さに強く快適なバスルームに仕上げられます。

本記事では、タイル風呂をリフォームするのがおすすめな理由から、具体的なリフォームの費用相場・施工期間の目安、リフォームする際に費用を抑えるコツまで分かりやすく解説します。

タイル風呂にお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事で分かること】

  • タイル風呂をリフォームすれば、寒さ対策やヒートショック対策、ひび割れ防止などに役立つ
  • タイル風呂をリフォームする際の費用は内容によって差があり、ユニットバス交換なら80万~200万円が相場
  • 相見積もりやグレードの見直し、補助金の活用などで、リフォーム費用を抑えられる可能性がある
この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

タイル風呂のリフォームをおすすめする理由

タイル風呂のリフォームをおすすめする理由は、大きく分けて3つあります。

  • 断熱性を向上できる
  • 掃除が楽になる
  • ひび割れのリスクが少ない

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

1. 断熱性を向上できる

タイル風呂をリフォームするメリットの一つは、断熱性をアップできる点です。

タイルは断熱性が低いため、冬場は床や壁が冷えやすい傾向にあります。

せっかく湯船で体を温めても、冷たいタイルの上を素足で歩くと、あっという間に体が冷えてしまうでしょう。

ただ不快なだけではなく、温かいお風呂から冷たいタイルの上に移動すると、急激な温度変化によって血圧が上下し、ヒートショックを起こすリスクもあります。特に高齢の方はヒートショックを起こしやすい傾向にあるため、ご自宅に高齢者がいる家庭や、将来のリスク対策をしたい方は、タイル風呂のリフォームを検討するのもよいでしょう。

2. 掃除が楽になる

タイル風呂をリフォームすると、日頃のお手入れが楽になるのも大きなメリットの一つです。

タイル風呂は目地が多く、水アカやカビ、汚れがたまりやすいため、掃除に手間がかかります。溝の浅い樹脂素材やFRP素材などに張り替えれば、目地の部分に汚れがたまりにくくなり、掃除の負担を軽減できます。

3. ひび割れのリスクが少ない

タイル風呂をリフォームすると、床や壁のひび割れリスクを軽減できるのもメリットの一つです。

タイルは耐水性や耐腐食性に優れている一方、強い衝撃や応力(外からの力が加わったときに内部で発生する抵抗力)に弱く、固いものを落とすと簡単にひび割れることがあります。

また目地に充填されたコーキング材が劣化し、亀裂から水が入り込んだ場合、内側からの圧力によってタイルがひび割れることもあります。タイルのひび割れは、水漏れや構造躯体の腐食などを引き起こす要因となるため、リフォームによってひび割れのリスクが軽減されるのは大きなメリットでしょう。

特にマンションの場合、水漏れ被害が階下に及ぶ危険性があるため、リフォームすることで近隣トラブルや賠償リスクを回避できます。

タイル風呂のリフォーム費用相場と施工期間の目安

タイル風呂のリフォーム費用や工事期間は、リフォームの内容や選んだ工法によって異なります。

ここではタイル風呂をリフォームする際の費用相場と施工期間の目安をご紹介します。

ユニットバスへの交換

既存のタイルを剥がし、ユニットバスに丸ごと交換する場合のリフォーム費用は、80万~200万円が相場とされています。価格帯に幅があるのは、ユニットバスのグレードによって金額に大きな差が出るためです。

グレードごとの特徴や本体価格の相場は、以下の通りです。

グレード特徴費用相場(本体価格)
ローグレード基本的な機能のみ搭載したシンプルなデザイン30万~60万円
ミドルグレード断熱材入りの浴槽や多機能なシャワー・水栓などを取り付けたタイプ60万~90万円
ハイグレードタイル調や木目などの高級なデザインで、肩湯やジェットバスなどのオプションも付加されたタイプ100万以上

ユニットバスへの交換の場合、在来工法で作られたタイル風呂を解体・撤去し、コンクリートで基礎を作ってからユニットバスを設置する流れとなるため、6~10日の期間を要すると考えておいた方がよいでしょう。

パネル工法でのリフォーム

パネル工法とは、既存の壁や天井の上から化粧パネルを重ね張りする工法です。既存のタイルを解体・撤去しなくてよいので、前述したユニットバスへの交換よりも低価格かつ短い工期で施工できます。

具体的な費用はパネルの素材や浴室の規模などによって異なりますが、20万~50万円がおおよその相場となっています。施工期間も2~4日と短いため、自宅の浴室が使えなくなる期間をできるだけ短縮したい方にもおすすめです。

またユニットバスが入らないほど狭い浴室でも、パネル工法ならおしゃれで機能的なお風呂にリフォームできるでしょう。ただし、既存のタイルの劣化が進んでいる場合、下地もかなり傷んでいる可能性があります。

パネル工法はあくまで表面的なリフォームであり、内部の補修まではカバーできないため、傷みがひどい場合はユニットバスへの交換か、後述するタイルの全張り替えを検討した方がよいでしょう。

タイルの張り替え

既存のタイルを撤去し、新しいタイルに張り替えるリフォームをするのも一つの方法です。タイルのデザインが気に入っている方におすすめの工法で、色を変更すれば同じタイル風呂でもイメージを大きく変えられます。タイルは元々他の素材より色柄のバリエーションが豊富なため、デザイン性を重視したい場合は張り替えを検討してみましょう。

なお、近年はタイルの熱流束(熱が伝わる速度)を小さくしたサーモタイルと呼ばれるものが流通しています。同じタイルでも、サーモタイルに変更すればヒートショック対策に役立つでしょう。

タイルの張り替えには、既存のタイルの撤去や下地の補修などが必要になるため、施工期間は5~7日間程度かかります。

費用は張り替える面積やタイルの種類によって異なりますが、全面張り替えなら20万~70万円が相場です。ただし、下地や壁の内部の傷みがひどい場合は大がかりなリフォームが必要になることもあるため、さらに費用がかさむ可能性があります。

寒さ対策を強化するおすすめオプション

タイル風呂からユニットバスに交換するリフォームの場合、任意でさまざまなオプションを追加できます。寒さ対策やヒートショック対策を強化したいのなら、必要に応じてここからご紹介するオプションを検討してみましょう。

高断熱浴槽

高断熱浴槽は、断熱構造を用いた特別仕様の浴槽です。

通常の浴槽に比べて保温性が高く、お風呂の湯温を長時間キープできます。追い焚きや足し湯をしなくても長時間快適に入浴できるため、冬場にゆっくり湯船に漬かりたい方や、光熱費を抑えたい方におすすめです。

浴室乾燥暖房機

浴室乾燥暖房機を浴室の天井に設置すると、浴室全体を事前に暖めておくことで寒さ対策やヒートショック対策になる他、洗濯の室内干しにも活用できます。

また浴室乾燥暖房機には、換気システムも備わっているのが一般的です。換気システムを作動させておけばお風呂場に湿気がこもりにくくなり、汚れやカビ対策に役立ちます。

天井・壁・床の断熱

ユニットバスの中には、浴室の天井や壁に断熱材や保温材を埋め込むオプションを選択できるものもあります。浴槽だけではなく浴室全体の断熱性・保温性を高めれば、浴槽から出た瞬間のヒートショックを予防しやすくなるでしょう。

マンションのタイル風呂のリフォーム事例

ここからは参考までに、リフォームサービスを提供している神奈川県住宅設備協同組合が過去に実施した、マンションのタイル風呂のリフォーム事例を2つご紹介します。

1. 築35年の浴室を機能的なユニットバスにリフォーム

築35年のマンションの浴室を、ユニットバスにリフォームした事例です。

新しいお風呂は、汚れにくく足元がひんやりしにくい床材を使用しており、掃除のしやすさと快適性が向上しています。

浴槽も保温性に優れたものを導入しています。お湯が冷めにくいため、長時間お風呂に漬かりたい方や、追い焚きの光熱費を抑えたい方に適したリフォームです。

2. 築29年のタイル風呂を華やかなピンクのバスルームにリフォーム

築29年のマンションのタイル風呂を、華やかなピンクのバスルームにリフォームした事例です。

足元が冷えにくい床材や、使い心地の良い節水シャワー、ごみを捨てやすい排水口などを備えており、快適性・利便性が向上しています。パネルの色は柔らかい雰囲気のある淡いピンクを選択し、機能性だけではなく大幅なイメージチェンジにも成功しています。

タイル風呂リフォームの費用を抑えるコツ

タイル風呂のリフォーム費用をできるだけ抑えるためのコツを3つ、ご紹介します。

1. 相見積もりを取る

タイル風呂のリフォームを依頼するリフォーム業者を選ぶ際には、複数社に相見積もりを取りましょう。

同じ条件で見積もりを取っても、リフォーム業者によって提示される見積もり金額に差が生じます。複数社を比較検討すれば、よりコストパフォーマンスの高いリフォームを実現できるでしょう。

ただし、見積もり金額のみでリフォーム業者を決めるのは避けましょう。特に、相場よりも大幅に安い金額を提示してくる業者には注意が必要です。必要な工事が行われなかったり、後から高額な追加料金を請求されたりする可能性がゼロではありません。

施工内容に対して提示してきた金額が妥当かどうかは、見積もり書の内訳をチェックしましょう。リフォーム工事一式といった曖昧な表現ではなく、どのような工事に対してどのくらいの費用がかかるのか、どういった材料を使うのか、といった項目が細かく明記されているかを確認してください。不明点があったら、担当者に確認を取りましょう。

2. 素材やグレードを見直す

タイル風呂のリフォームに使用する、ユニットバス本体のグレードや、タイル・パネルの素材を見直すのも費用を抑えるコツです。

ユニットバスはグレードが高くなるほどデザイン性や機能性がアップしますが、費用も高くなります。予算を抑えたいのなら「この機能は本当に必要か」「導入しても使わないのでは」など、具体的にシミュレーションした上で自分にとって必要なグレードを選択することが大切です。

またタイルやパネルの素材も、見た目や機能にこだわると費用が高くなります。リフォーム業者と相談しながら、希望と予算のバランスが取れた素材を選択しましょう。

3. 補助金や助成金を活用する

タイル風呂のリフォームについて、一定の要件を満たせば、国や地方自治体が設けている補助金や助成金制度を利用できる場合があります。

例えば、国土交通省が実施している子育てグリーン住宅支援事業の場合、高断熱浴槽や高効率給湯器への交換、節湯水栓の導入といったエコ住宅設備を設置すると、リフォームにかかった費用の一部が補助される可能性があります(※)。

エコ住宅設備の設置の他に、開口部(ドアや窓)の断熱改修または躯体(壁や屋根など)の断熱改修を同時に行うことが条件になりますが「この際だから、古くなった家全体のリフォームを行いたい」という方にとって有益な制度となるでしょう。

利用条件や補助額・助成額は制度ごとに異なるため、タイル風呂のリフォームを検討する際は事前に細かく調べておくことが大切です。

なお、多くの制度はリフォーム工事を行う前の事前申請が必要です。施工後に申請しても無効になるため、補助金や助成金の制度を利用する場合は、リフォームを考え始めた段階で、情報収集や手続きを開始しましょう。

※参考:国土交通省.「子育てグリーン住宅支援事業【公式】

タイル風呂をリフォームする際は予算と希望のバランスに配慮しよう

タイル風呂のリフォーム方法は、ユニットバスへの交換やパネル工法、タイルの張り替えなどがあります。リフォームの内容によって費用は大きく変わるため、希望と予算をあらかじめ決めてから、無駄のないリフォーム計画を立てましょう。

どのようなリフォームをしたらよいか分からない方は、リフォーム業者に相談しながら検討するのがおすすめです。

神奈川県住宅設備協同組合では、これまで多数の浴室リフォームを手掛けてきた実績があります。また部分リフォームを含めて年間1,000件以上の実績がある他、2年ごとの無料点検・10年間の工事保証付きです。

さらにリフォームで活用できる補助金や助成金の相談、申請の代行も承っているので費用を抑えながら後悔のないリフォームを行いたい方はぜひお気軽にご相談ください。

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