【2024年版】キッチンのサイズ・寸法のおすすめは間口255cm

「システムキッチンの導入を考えているがサイズを悩んでいる」「自宅のキッチンにどれが合うのか」などと考えたり悩んだりしている人は多いのではないでしょうか?
キッチンは家庭にとって重要な場所の一つであり、料理に使うスペースや収納スペースを考慮しなければなりません。少しでも不便さや使いづらさを感じたらキッチンのリフォームを検討しましょう。

今回は、キッチンのリフォームについて、サイズの選び方やデザインなどのポイントを厳選してご紹介します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

キッチンのサイズの選び方

キッチンのサイズが大きければ、調理スペースや収納スペースが大きくなり、複数の人が同時に調理することができます。一方で、小さいキッチンでも、しっかりと収納スペースを確保すれば、料理をするのに十分なスペースが確保できます。

ここでは、キッチンのサイズの選び方やデザインについて紹介していきます。

キッチンの間口とは

キッチンのサイズを測るときに基準となるのが間口です。キッチンの間口とは、キッチンの横幅のことであり、キッチンの右端から左端までの長さを表します。一般的なメーカーでは、間口の規格は15センチ刻みで展開されています。

キッチンの標準的な規格

多くのキッチンメーカーは、さまざまなサイズのキッチンを取り揃えており、ブランドごとに揃えているサイズも異なります。そのうち、標準的なサイズには次のようなものがあります。

横幅210cm,240cm,255cm
奥行き60cm,65cm
高さ80cm,85cm,90cm

6畳や8畳といった部屋の間取りに合わせやすい、間口255cmのキッチンが最もよく採用されるサイズです。255cmのキッチンを基準としておくと、間取りの検討にも役立ちます。

さまざまなキッチンタイプの規格

I型キッチンの標準的なサイズ

I型のキッチンは、最も一般的な形です。

横幅や奥行きも多くの寸法に対応しています。

横幅:210~300cm
奥行き:60~65cm

L型キッチンの標準的なサイズ

L型のキッチンは、コンロ側とシンク側のサイズを決めて組み合わせます。

コンロ側の横幅:165~180cm
シンク側の横幅:180~270cm

奥行き:60~65cm

アイランド型キッチンの標準的なサイズ

アイランド型は、I型やL型のキッチンより、横幅と奥行きが広くなります。

横幅:240~270cm
奥行き:75~100cm

キッチンメーカーごとのおすすめ

TOTOやLIXILなど多くのメーカーがそれぞれ特徴を持ったシステムキッチンを提供しています。

見た目重視や機能性重視、お手入れ重視など、メーカーの中でもシリーズ・ブランドごとに強みが違います。

メーカーごとの人気のシステムキッチンから選びたい方は、こちらの記事で分かりやすく特徴や費用を解説しています。

【大手4社】キッチンメーカーのおすすめはどこ?費用相場や特徴

キッチンのサイズ選びの注意点

キッチンのサイズを決める際には、使い勝手やデザイン性を考慮する必要があります。キッチンは毎日使う場所であり、快適にお料理を楽しむためには、適切なサイズを選ぶことが大切です。以下の注意点を参考にしてください。

ここでは、キッチンのサイズ選びの際の注意点を詳しく解説します。

キッチンの導線の確保

キッチンでスムーズに作業を行うためには、「シンク」「コンロ」「冷蔵庫」を軸にしたワークトライアングルの確保が重要です。

シンクとコンロの距離:120〜180cm
シンクと冷蔵庫の距離:120〜210cm
コンロと冷蔵庫の距離:120〜270cm

3つの設備を上記の距離に配置し、3辺の合計を3.6〜6.6mに抑えるのが望ましいです。

ただし、キッチンのリフォームにおいては、シンクやコンロの位置を大幅に変更することは困難なため、冷蔵庫の位置を調整することでワークトライアングルを確保することができます。

キッチン周りの通路の確保

間口をサイズアップする際に、「作業がしやすそうだから」と単純に考えてしまうと、通路が狭くなって通りにくくなる可能性があります。

また、奥行きを広げることも、限られたスペースをさらに狭くしてしまう可能性があります。

包丁などの刃物を扱うキッチンでは、複数人で作業する際に危険を伴ったり、朝の忙しい時間帯は混雑して不便になる可能性があるため、キッチンの利用者数や周辺の環境を考慮して設計する必要があります

吊り戸棚やレンジフードの高さ

キッチンのウォール収納やレンジフードは、頭をぶつけてケガをする危険があるので、注意が必要です。特に、レンジフードは手前に突き出しているため、頭をぶつけることが多いです。

ウォール収納は扉を開けた際に頭がぶつからない高さに設置するのが望ましいです。

レンジフードの下端は見た目の美しさから収納と同じ高さに設置することが多いですが、頭をぶつけるような場所になる場合は高さを調整して設置するようにしましょう。

逆に介護用のキッチン、高齢者が使われる方のキッチンには、腰の負担がかかりにくく安全性の高い低いキッチンがおすすめです。

キッチンサイズのよくある質問

おすすめのキッチンのレイアウトは?

キッチンのレイアウトには、L字型、I字型、U字型、対面型などがありますが、その中でも最も一般的かつおすすめされるのはL字型のレイアウトです。

L字型は、キッチンスペースの形状に合わせて柔軟に設置できるため、多くの人々に選ばれています。ただし、長期間使用するキッチンのレイアウトを決める場合は、キッチンのスペース、家族構成、家事スタイルなどを重視して検討することが大切です。

キャビネット(棚)は引き出し式と扉式どちらが良い?

キッチンのキャビネットには、引き出し式や扉式などがありますが、その中でもおすすめなのは引き出し式です。

引き出し式は奥行きが深く、見た目もスッキリしているため、収納力があります。また、調味料や食器類などを分類しやすいため、使い勝手が良いと言われています。

システムキッチンのリフォーム費用はいくら?

システムキッチンの価格は、素材や機能、デザインなどによって変動します。

高級素材の例として人工大理石やクォーツがあり、これらを使用してリフォームを行うと費用が高くなります。

また、キッチンには食洗器やIHクッキングヒーターなどの追加機能を組み込むことができ、これらも価格に影響します。

こちらの記事では、費用別だけでなく、様々なタイプのキッチンの交換リフォームの費用を分かりやすく解説しています。

【2024年8月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説

キッチンのサイズのおすすめまとめ

キッチンは家族が集まる場所であり、料理をする場所でもあります。そのため、キッチンのサイズは、リフォームにおいてとても重要です。キッチンのタイプによって標準的なサイズも異なるため注意が必要です。
キッチンをリフォームをする際には、しっかりとサイズなどの計画を立てて、信頼できる業者を選び、費用や工期などご希望に合ったプランを提案してもらうとよいでしょう。
利便性の良い快適なキッチンへのリフォームを、実現しましょう。