「外壁の塗装を行いたい」「外壁塗装は何回に分けて行う?」「プライマーとは?」などと、外壁の塗装について考えたことはありますか?
外壁塗装を行う際には下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程がありますが、その中で下塗りにあたるのがプライマーです。
今回は、プライマーについて、種類やそれぞれの費用などを徹底解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
プライマーとは
ここでは、プライマーについてや必要な場所、施工しない場合を解説していきます。
プライマーとは
塗装作業では、下塗り、中塗り、上塗りという3つの工程があります。
最初の工程である下塗りは、プライマーとも呼ばれます。
下塗りの主な役割は、後の中塗りや上塗りなどの仕上げ塗料との密着性を高めることです。下塗りは塗装工程の中で非常に重要な役割を果たしています。
また、下塗りにはシーラーやフィラーといった呼び名もあります。これらの材料の主な役割や使用方法は同じですが、塗装する建材に応じて使い分けられます。
プライマーが必要な場所
プライマー塗装は、金属やガラス、プラスチックなどの塗料が密着しにくい素材や箇所に適用され、中塗りや上塗り用の塗料の密着度を向上させる役割があります。
しかしながら、現実の状況では、建物の外壁や屋根、雨戸など、あらゆる箇所で塗料の密着度を高めるためにプライマー塗装が一般的に使用されています。
特に、セメント瓦やスレート屋根はセメントが主成分であり防水性が低いため、プライマー塗装が重要となります。
プライマーをしないとどうなる?
プライマー塗装は、上塗りとの密着度を向上させるために使用されます。
プライマー塗装を怠ると、塗料が剥がれやすくなり、塗装の色合いも悪化する可能性があります。
また、プライマー塗装には小さなひび割れを修復する効果もあり、そのために発生する補修費用を削減する利点があります。
そのため、プライマー塗装を省略すると、下地の修復に追加費用がかかる可能性があります。
さらに、プライマー塗装を行わずにひび割れを放置すると、水分がひびから侵入し、雨漏りや下地の劣化の原因となる可能性があります。
もちろん、美観的な面でも好ましくありません。
プライマーの種類
ここでは、プライマーの種類と特徴を詳しくご紹介します。
水性プライマー
水性プライマーは、ひび割れやカビなどの劣化がほとんど見られない場合に使用されることが多く、比較的劣化が少ない状態に適しています。
水性プライマーは臭いも少なく、サイディングやモルタルなどさまざまな表面に広く利用できる特徴があります。
ただし、他のプライマーと比較して乾燥にやや時間がかかるため、工事期間がわずかに延びる可能性があります。
劣化が進んでいないサイディングやモルタル、鋼板などには、水性プライマーがよく使用される傾向があります。
油性プライマー(浸透性プライマー)
油性プライマーは、別名「浸透性プライマー」とも呼ばれ、水性プライマーと比較して浸透力が高いという特徴があります。
この高い浸透性により、主にコンクリートやモルタルなどの表面を塗装する際に使用されることが一般的です。
また、劣化が進みひび割れなどが生じている場合には、油性プライマーを下地塗装に使用することで耐久性を向上させることができます。
油性プライマーは水性プライマーと比較して乾燥時間が短いため、工事期間を若干短縮することが可能です。
防錆性プライマー
防錆性プライマーは、金属などの素材の錆を防ぐために使用されるプライマーです。
このプライマーは、上塗り材との密着度を高める役割と防錆効果を兼ね備えており、その万能さが特徴です。
建物の外壁や屋根など、雨風から守るために金属が使用されている場合、錆が発生することが避けられませんでした。そのため、塗装を行う際には錆を除去し、再度塗装する必要がありました。
しかし、最近では錆の上から塗装が可能なプライマーなども開発されています。
防錆性プライマーには錆の進行を食い止める効果もあり、金属製の屋根や外壁などと非常に相性が良いです。
導電性プライマー
導電性プライマーは、静電気対策に使用されるプライマーです。
一般的には住宅で使用されることはほとんどなく、主に工場などの環境で利用されます。
このプライマーは、静電気による火災のリスクを軽減するために使用されます。
導電性プライマーは、電気の伝導率を高める仕組みを持っており、静電気の発生を防止する効果があります。
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プライマーの費用相場
ここでは、プライマーの費用相場をご紹介します。
プライマーの種類と費用の相場
水性プライマー | 約600円〜約900円 | 匂いが少なく、サイディングやモルタルに使用。 |
油性プライマー (浸透性プライマー) | 約700円〜約1,100円 | 浸透性が高く、コンクリートに使用。 |
防錆性プライマー | 約700円〜約1,000円 | 錆を防ぎ、金属に使用。 |
導電性プライマー | 約700円〜約1,100円 | 静電気の発生を防ぎ、金属に使用。 |
外壁塗装にかかる費用
外壁塗装には、下塗り、中塗り、上塗りという3つの工程があります。
プライマーだけでは塗装は完了できません。
外壁塗装にかかる費用:60〜180万円
こちらの記事では、外壁塗装についてを、誰でも分かるように詳しく解説しています。
外壁塗装の工事費用と塗料ごとの価格を比較|2023年版プライマーまとめ
外壁塗装では、下塗り、中塗り、上塗りという3つの工程がありますが、プライマーとは、最初の工程である下塗りを指します。プライマーにも種類があり、特徴や費用が異なります。ご自宅に合ったものを選びましょう。
また、外壁塗装を行う際には、信頼できる業者に相談し、ご希望に合うプランを提案してもらうことをおすすめします。
ご自宅の外壁を綺麗な状態で維持しましょう。