キッチンの床材、何がいい?おすすめはクッションフロア

「キッチンの床を張り替えたい」「汚れが付きにくいものにしたい」「キッチンの床の傷が目立ってしまっている」などと感じた方は多いのではないでしょうか?
キッチンは家庭の中で最も使用頻度が高い場所の一つであり、床は特に汚れやすく、また傷つきやすい場所でもあります。床の老朽化や汚れが目立ってしまったりした場合には、リフォームをおすすめします。

今回は、キッチンの床リフォームについて、床材や施工費用などのポイントを厳選して解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

キッチンの床材の種類

床は生活の中で頻繁に使用される場所です。床に凹みや軋みなどを感じたり、傷が目立ってきた場合は経年劣化してきているためリフォームを検討しましょう。キッチンで快適に過ごすためには、どのような床の素材が良いのでしょうか。

ここでは、キッチンの各床材の特徴について解説していきます。

フローリングの床材

フローリングは、天然木を用いた製品か木材を加工した製品で、床の素材の中で最も人気があります。

薄い板を何枚か貼り合わせた合板の「複合フローリング」と、天然木100%の「無垢フローリング」、その他印刷したシートを張るタイプがあり、素材となる木によってさまざまな種類があります。
また、滑りにくく加工された製品や防音性の高い製品など、幅広くそろっています。

複合フローリングは、耐水性や耐傷性に優れており、掃除やお手入れがしやすく、木目や色合いのバリエーションが豊富で、お部屋に合わせやすいです

無垢フローリングは、複合フローリングに比べて汚れがつきやすく、メンテナンスにも手間がかかりますが、調湿性に優れ、天然木ならではの香りや質感を感じることができます

クッションフロアの床材

クッションフロアは、塩化ビニールを用いたロールシート状の製品で、木目や大理石、タイルといった床材を模した柄が表面にプリントされているため、一見するとほかの素材のように見えるのが特徴です。

素材は柔らかく、汚れや水も簡単に拭き取れ、ほかの床材に比べて安価で、導入がしやすいことがメリットです。
しかし、クッションフロアの上に家具を置くと跡がつきやすく、熱にも弱く、ほかの素材に比べて安っぽく見えやすいことなどがデメリットとして挙げられます。

コルクの床材

コルクはコルク樫の樹皮から作られた床材です。

コルクは密閉材や緩衝材として昔から使われてきた素材で、高い弾力性が特徴です。
耐久性や吸音性、断熱性にも優れているため、床暖房やマンション用に防音性を高めた商品もあります。
保温性も長けているため、寒い日に裸足で立ってもひやっとしなく、お年寄りのリビングの床などに好んで使われます。

タイルの床材

タイルは1枚1枚床に並べるため、簡単にオリジナルのデザインを表現できる点で人気です。

タイルは耐傷性が高く、掃除も簡単にできます。また、滑りやすい素材となっているので、滑りづらい加工が施されているタイプを選ぶといいでしょう。

石の床材

天然の大理石や御影石などを床材にしたもので、高級感のある見た目が特徴です。

豪華な印象を与えることができるのが最大のメリットですが、とても高価で、水を吸いやすく汚れがつきやすいというデメリットもあります。

人工の大理石を選ぶことで、天然の物に比べて価格を抑えることができ、色やデザインの範囲も広がりますが、人工大理石の素材はアクリル樹脂ですので、熱に弱いというデメリットがあります。

キッチンの床材を選ぶポイント

キッチンのような水回りの床のリフォームでは、どのように床材を選べば良いでしょうか?

ここでは、キッチンの床材を選ぶポイントを厳選してご紹介します。

撥水性(はっすいせい)や耐油性のある床材

キッチンでは、調理や洗い物、家事でたくさんの水や油を使用するため、掃除しやすいよう撥水性(はっすいせい)耐油性のある床材が最適です。

水はカビの原因になってしまい、油はとびはねて付着した場合、シミになる可能性があるので気を付けましょう。

日々の掃除やお手入れを簡単にしたい方は、水拭きのように掃除が楽なものや汚れに強いものを選ぶことをおすすめします。

滑りにくい工夫がある床材

キッチンでは、水や油が床に飛びはねやすく、転倒するリスクがあるため、滑りにくい床が適しています。

また、皿やコップなどの食器やさまざまな調理器具を扱うので、転倒して割ってしまって怪我をする可能性があるので危険です。

どんな床材であっても、転倒するリスクは0ではありません。しかし、キッチンの床材には出来る限り滑りにくいものを選びましょう。

キッチンのデザインに合う床材

掃除のしやすさや滑りにくさなどの機能面も重要ですが、キッチンのデザインや外観に合う床材を選ぶと良いでしょう。

クッションフロアやタイルはデザインも豊富であるため、キッチンのデザインと照らし合わせやすいです。
ご自宅のキッチンにあった床材を、よく吟味して選ぶことをおすすめします。

 

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キッチン床のリフォームの費用相場と工期

床の張り替えリフォームには「張り替え工法」と「重ね貼り工法」の2つの工法があり、張り替え工法の方が価格が高くなる傾向があります。また工事費用に合わせて素材代(床材の購入費用)がかかります。

ここでは、床の張り替えリフォーム工事にかかる費用の相場と工事期間を解説していきます。

張り替え工法でのリフォームにかかる費用と工期

張り替え工法でのキッチン床の張り替えリフォームにかかる費用は、素材や広さなどによって左右されますが、5〜18万円程度です。

張り替え工法は、既存の床材を撤去してから、新しい床材を張り直すことを指します。

重ね張り工法と比べると手間や材料費などがかかり、費用が高くなってしまいますが、下地の状態を確認できるメリットがあります。

「クッションフロアをフローリングに変えたいとき」などの床材自体を変更したいときに適した工法です。

工事期間は、張り替え工法であれば、1〜2日程度でリフォーム工事が完了します。
キッチンの床の施工面積が広い場合や床材によっては、工期が長くなる可能性があります。そのため、キッチンの床のリフォームを計画する際には、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。

重ね張り工法でのリフォームにかかる費用と工期

重ね張り工法でのキッチン床の張り替えリフォームにかかる費用は、素材や広さなどによって左右されますが、4〜14万円程度です。

重ね張り工法は、既存の床材の上から、新しい床材を重ねて張る工法です。

張り替え工法のように解体する必要がなく、大きい音やホコリが立ちにくいため、一つの部屋の床を当日中に施工したいときにおすすめです。

解体をしないため廃材費もかからないので、下地や既存の床があまり劣化していないときには、費用や工期が抑えられて手頃なリフォーム方法と言えます。

工事期間は、重ね貼り工法であれば、およそ1日でリフォーム工事が完了します。
しかし、キッチンの床の施工面積が広かったり、床材によっては工期が長くなる可能性があるので注意しましょう。

キッチン全体のリフォームと合わせる場合の費用

キッチンの床と一緒にキッチン本体のリフォームをすると、費用を抑えることが出来ます。

こちらの記事では、キッチンの交換リフォームの費用を分かりやすく解説しています。

【2024年1月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説

キッチン床のリフォームまとめ

キッチン床のリフォームは、撥水性や滑りにくさなどの機能性や、キッチンのデザインにあったものを選ぶことが大切です。また、床材の種類や張り替え方、注意点などにも目を配ることも重要です。
ご自身で決められない場合や不安な方は、施工経験が豊富な業者に相談して、ご希望に合ったプランやデザインを提案してもらうとよいでしょう。
ご自宅のキッチンにあった床材を使って、理想的なキッチンを実現しましょう。