業務用キッチンの費用は?家庭に導入するメリットは?

「自宅に業務用のキッチンを導入したい」「業務用キッチンのメリットやデメリットは?」「費用は一般的なキッチンとどれくらい差がある?」などと考える人は多いのではないでしょうか?
一般住宅に業務用キッチンをそのまま取り入れることはできず、法律上の制約があるため、専門家に相談する必要があります。

今回は、業務用キッチンの設置について、メリットデメリットだけでなく、工事にかかる費用なども徹底解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

業務用キッチンの設置にかかる費用

ここでは、業務用キッチンの設置にかかる費用の目安をご紹介します。

業務用キッチンの設置にかかる費用の相場

業務用キッチンの本体価格は、設備の選択によって異なりますが、シンク・作業台・コンロ・収納を含めると、おおよそ30万円から100万円程度が相場です。

キッチン本体価格だけでなく、既存キッチンの撤去費用や設置費用、電気工事費や配管工事費、産業廃棄物処理費用などが必要で、交換工事費はおおよそ50万円から150万円程度と考えてください。

システムキッチンから業務用キッチンへの交換にかかる費用の相場

システムキッチンから業務用キッチンへの交換工事では、キッチンの奥行きの違いや壁面の違和感を解消するために内装材を変更することが必要です。

壁紙や床材の交換にかかる費用は約20万円~25万円程度で、内装の一新を含むリフォーム費用は70万円から200万円弱を見込んでおくと良いでしょう。

システムキッチンのリフォーム費用の相場

システムキッチンの費用は、素材や機能性、デザインなどによって異なります。人工大理石やクォーツなど高級素材の場合には、費用が高くなります。また、システムキッチンには、食洗器やIHクッキングヒーターなどの追加機能がいくつか付けることができるため、機能によっても費用が異なります。

一般的なシステムキッチンの場合、50~70万円が相場となります。
対面型やアイランドキッチンは、70~100万円で施工出来ます。

100万円以上のハイグレードクラスのシステムキッチンには、大きなオーブンの搭載やより良い素材を使うことができます。

こちらの記事で、業務用キッチン以外の一般的なキッチンのリフォーム費用を解説しています。

【2024年1月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説

業務用キッチンを自宅に導入するメリットとデメリット

ここでは、業務用キッチンのメリットとデメリットについてをそれぞれ解説していきます。

メリット①:耐久性が高い

業務用キッチンは、長時間使用しても耐久性に優れるよう、ステンレス製で頑丈に作られています。
中華鍋や大きな包丁を使っても、凹んだり壊れたりすることはほとんどありません。

家庭用のシステムキッチンにもステンレス製のものがありますが、業務用キッチンのステンレスはより厚く、より耐久性が高いです

メリット②:お手入れがしやすい

業務用キッチンは手入れが簡単であることも魅力の一つです。
作業性に配慮されて作られており、たわしで力を入れて洗うこともできます。

ステンレスは錆に強い素材ですが、もし万が一錆びた場合でも、掃除をすれば簡単に除去することができます

メリット③:シンプルなデザインが多い

業務用キッチンは作業効率を重視して設計されているため、装飾的な要素は少なく、シンプルなデザインが特徴的です。

そのシンプルなデザインがスタイリッシュでおしゃれに見えるため、デザイン性を重視する人にも人気があります。

シンプルモダンやインダストリアルデザイン、バーまたはカフェのようなインテリアとの相性もよく、組み合わせるとより一層印象的になります。

メリット④:火力が高い

業務用キッチンの魅力は、高い火力と専門的な機器を装備できることです。

火力の高いコンロを備えているため、中華料理やお肉を一気に焼き上げたいという要望も容易に実現できます。

また、自分の好みに合わせて機器を選ぶこともでき、料理の幅が広がります。

デメリット①:地震などで動いてしまう可能性がある

業務用キッチンは、システムキッチンとは異なり、床に据え付けて設置されます

床に固定されていないため、地震対策が必要となります。

一方で、移動させることで隙間を掃除することができるという利点もありますが、移動時に床を傷つける可能性があるため注意が必要です。

デメリット②:シンクが深い設計で低い位置にある

業務用キッチンのシンクは、大量の食材や大型の調理鍋にも対応できるよう、深く設計されています。

また、シンクの位置も低く設定されており、家庭用のキッチンとは異なる設計となっています。

そのため、家庭用のキッチンと同様の使いやすさを求める場合は、業務用キッチンの選択にあたり注意が必要です。

デメリット③:使いこなすのが困難

業務用キッチンを使いこなすには、コツが必要です。

一方、システムキッチンは家庭での使い勝手を追求して、様々な機能がついています。

例えば、業務用キッチンは収納部分の扉がなくオープン棚になっており、給水・排水の配管が露出していたり、棚の下にホコリやゴミが溜まりやすく、調理器具のしまい方によっては乱雑に見えてしまうことがあります。

また、配置を自由に決められるため、シンクやコンロ、作業台の設計には注意が必要です。

家族の使い勝手に合わせて、事前に使い勝手の良い配置を考えることをおすすめします。

 

業務用キッチンのリフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ

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業務用キッチンを選ぶ時のポイント

ここでは、業務用キッチンを選ぶ際に注目してほしいポイントについてご紹介します。

ガスコンロを一般用のものに変更する

ガスコンロにこだわりがない場合、一般家庭用のもを選び、法規制に適合するようにすることをおすすめします。

家庭用のガスコンロを選ぶことで、レンジフードや内装の仕様制限を受けず、総合的なコスト削減につながります

ステンレス素材のコンロを選択することで、シンクや作業台とも調和しやすく、美しいデザインになるでしょう。

自分に合った組み合わせの業務用キッチンを選ぶ

業務用キッチンを選ぶ際には、自分のニーズに合わせて最適な機器の組み合わせを選ぶことが重要です。

作業台、コンロ、シンクなど、必要な設備を洗い出し、優先順位をつけることがおすすめです。

また、現在のキッチンに収まるかどうかを確認し、寸法を測定して計画を立てることで、業者との打ち合わせがスムーズに進みます

もし理想のキッチンを実現することが難しい場合は、オーダーメイドのキッチンが注文可能か、専門家に相談することも考慮してください。

インテリアとの相性を意識する

業務用キッチンを選ぶ際には、インテリアとの調和を考慮することも大切です。

一般住宅に業務用キッチンを設置する場合、厨房と異なり木目のフローリングの上に設置することが一般的です。

そのため、キッチンの床をタイルにすることで、一体感を出すことができます。
また、フローリングとのバランスを考え、木製や藤カゴなどの自然素材のキッチンアイテムを取り入れることもできます。

業務用キッチンの導入を検討する際には、壁や床などの内装も統一感を持たせることで、美しいキッチン空間を作り出すことができます。

業務用キッチンのリフォームまとめ

業務用キッチンは、レストランやホテルなどの厨房で用いられるキッチンのことです。耐久性の高さやお手入れのしやすさがメリットとして挙げられ、地震でのズレやシンクの位置などが気を付けるポイントです。
信頼できる業者を選び、事前にしっかりと見積もりを依頼することが大切です。
業務用キッチンを導入して、快適で充実のした生活を実現しましょう。