造作キッチンとは?オーダーメイドの費用とメリット

「造作キッチンについて知りたい」「オーダーメイドのキッチンを導入したい」「費用はどれくらい?」などと考える人は多いのではないでしょうか?
既製品のシステムキッチンとは違い、サイズやデザイン、設備などを自由に選ぶことができるため、自分だけのキッチンを実現することができます。

今回は、造作キッチンの設置について、メリットデメリットだけでなく、工事にかかる費用なども徹底解説します。

この記事の著者

住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

造作キッチンとは

ここでは、造作キッチンの特徴やシステムキッチンとの違いを詳しく説明します。

造作キッチンとは?

造作キッチンとは、既製品のキッチンではなく、自分好みの素材やデザイン、機能で作られたキッチンです。

工務店やリフォーム会社に依頼して、キッチンのレイアウトや家具の配置、収納スペースなどを自由に決めることができます。

そのため、料理が好きな方やおしゃれなキッチンを求めている方、家全体の雰囲気に合ったキッチンを作りたい方におすすめです。

造作キッチンは、既製品のキッチンよりも費用はかかりますが、自分だけのキッチンを作ることができるというメリットがあります。

また、既製品のキッチンよりも自由度が高いため、自分のライフスタイルや好みに合わせてキッチンをカスタマイズすることができます。

造作キッチンとシステムキッチンの違いは?

システムキッチンとは、メーカーのカタログから選ぶ既製品のキッチンです。

造作キッチンとは異なり、既に組み立てられた状態で販売されているため、工事期間が短く、費用も安く抑えることができます。また、レイアウトパターンやオプションが豊富に用意されているため、自分のライフスタイルや好みに合わせてキッチンを選ぶことができます。

造作キッチンは、システムキッチンよりも自由度が高く、自分好みのキッチンを作ることができます。

しかし、工事期間が長く、費用も高くなるため、システムキッチンよりも手間がかかります。

どちらのキッチンを選ぶかは、自分のライフスタイルや好み、予算によって異なります。

こちらの記事では、システムキッチンのリフォーム費用やよくある質問についてご紹介しています。

システムキッチンとは?費用は?交換できる?

造作キッチンのメリットデメリット

ここでは、造作キッチンのメリットとデメリットについてをそれぞれ解説していきます。

メリット①:自由な設計が実現できる

造作キッチンのメリット1つ目は、自由な設計ができることです。

既製品のキッチンでは実現できないような、細部までこだわったキッチンを作ることができます。

例えば、キッチンカウンター下収納など好きな位置に収納を設置したり、棚や引き出しの数を指定したり、人工大理石やタイルなどさまざまな素材の天板を配置したりすることができます。また、導入設備にメーカーの縛りもありません。

そのため、間取りや自身の使い勝手に合わせて、自由にキッチンを設計することができます。

メリット②:統一感あるキッチンを作れる

造作キッチンは、素材を自由に選べるため、部屋全体の素材・カラーと合わせて統一感を出せる点がメリットです。

例えば、木目を合わせたい、和の素材を取り入れたいなどリクエストができるため、おしゃれを追求できます。

既製品のバリエーションから選んだり組み合わせたりして、キッチンだけ雰囲気が浮いてしまうといった失敗もないでしょう。

メリット③:キッチンの背面収納・前面収納が可能になる

造作キッチンは、背面収納や前面収納も可能である点がメリットです。

これにより、パントリーやレンジボードの役割を持たせた背面の引き戸収納や、カウンターと一体化した前面収納を導入できます。

備蓄食料や家具、家電をキッチンに集約できるため、パントリーまで往復する手間やストレスもありません。

また、レンジやトースターなど家電にぴったり合う収納幅に指定できるので、デッドスペースが生まれにくいのもメリットです。

デメリット①:価格が高くなる傾向がある

造作キッチンのデメリットは、価格が高いことです。

造作キッチンは、デザイン・素材・設備をイチからカスタマイズできるため、一点もののため大量生産された既製品より高額になる傾向があります。

具体的なイメージを持っていないことも、費用が高くなる原因の1つです。

憧れの機能やデザインを全て詰め込んだり素材を高級にしたりすることで、多額の費用を必要とする場合があります。

ただし、既製品もオプションを増やすと費用が増すため安く済むとは言い切れません。

予算と優先する機能・デザインを決めておくことが重要です。

デメリット②:職人の技術によって差が出る

造作キッチンのデメリットは、職人の力量で差が出ることです。

工務店によって得意分野や経験値が異なるため、必ずしも希望通りになるとは限りません。

工務店の実績や職人の力量を確かめずに発注すると、使い勝手が悪くイメージとは違う仕上がりになる可能性もあります。

見た目やデザイン性を追求するあまり不具合が発生する可能性も高く、設計者との入念な打ち合わせやシミュレーションが鍵となるでしょう。

デメリット③:完成するまで実物を見ることが出来ない

造作キッチンのデメリットは、完成するまで実物を見ることができないことです。

既製品であればショールームで確認できますが、造作キッチンはオリジナルなので完成まで仕上がりが分かりません。

また、施工期間が長いため、実物を確認するまでに時間がかかるのもデメリットです。

デザイン・機能ともに想像と違う仕上がりになる可能性もあり、工務店や職人とのイメージ共有が肝だと言えます。

自身の希望するデザインやイメージについて、写真など具体的なビジュアルを用いて打ち合わせするとミスマッチを減らせるでしょう。

 

造作キッチンのリフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ

お電話の対応時間:月〜土 10:00〜18:00

造作キッチンの設置にかかる費用

ここでは、造作キッチンの設置にかかる費用の目安をご紹介します。

I字・L字の造作キッチンにかかる費用の相場

I字・L字の造作キッチンは、システムキッチンに比べて価格が安く、自分のこだわりを反映したキッチンを作ることができます。

価格相場は80万円から150万円程度で、工期は10日から14日程度です。

クロスや床など内装までこだわる場合は、完工まで長期間かかるかもしれません。

ペニンシュラ型キッチン・アイランド型の造作キッチンにかかる費用の相場

ペニンシュラ型キッチンとアイランド型キッチンは、I字型キッチンやL字型キッチンに比べて造りが複雑で価格が高いです。

価格相場は150万円から300万円程度で、工期目安は14日から21日程度です。

ただし、施工内容や設備のグレード、施工面積によって価格帯と施工期間は変動します。

ペニンシュラ型キッチンやアイランド型キッチンを造作キッチンで導入する際には、予算内に収まるよう施工会社と相談しておきましょう。

こちらの記事で、システムキッチンのリフォーム費用を解説しています。

【2024年1月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説

造作キッチンのリフォームまとめ

造作キッチンは、一般的に普及している既製品のシステムキッチンと違い、自由度が高く自分好みのキッチンを作ることができます。しかし、価格が高くなってしまったり、完成まで実物を見ることができないなどのデメリットも挙げられます。
信頼できる業者や腕の良い職人を選び、自分好みの快適な造作キッチンを導入しましょう。