「キッチンとリビングの間に壁を作りたい」「キッチンの腰壁のメリットを知りたい」「腰壁の理想的な高さは?」などと考えている人は少なくないのではないでしょうか?
対面キッチンの内部が完全に見えてしまうことに不安を感じる方には、腰壁の設置をおすすめします。
今回は、キッチンの腰壁についてやメリットデメリットなどの特徴、リフォーム時のポイントを中心に解説します。
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住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
キッチンの腰壁とは
ここでは、キッチンの腰壁についてや袖壁との違いを詳しく解説していきます。
キッチンの腰壁とは?
「腰壁」は、床から人の腰の高さまでの壁で、キッチンとリビング・ダイニングの間に設置される造作壁のことです。
その高さはさまざまで、空間の仕切りや水や油はねの防止、調理作業の目隠しといった使い勝手を重視するための要素として利用される一方、リビング・ダイニング側にカウンターや収納スペースを設けて家事や収納効率を向上させるためにも設置されます。
素材によって木目やタイルなどを使用すれば、デザイン性も向上し、機能と共におしゃれな空間づくりにも貢献します。
キッチンリフォームの費用や実際の施工事例、見積もりなどの情報を、こちらの記事で詳しく説明しています。
【2024年8月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説キッチンの袖壁と腰壁の違いは?
袖壁とは、壁に対して直角に張り出した壁のことを指し、窓や出入り口などの開口部がある場合、開口部の左右にある壁を指すことが一般的です。
袖壁は、服の袖のように、壁の端を表すために使われる言葉です。キッチンなどで目隠しのために設けられる壁や、外壁に防火のための壁なども袖壁と呼ばれます。
簡潔に表すと、リビング・ダイニングの間に設置される腰壁の横にある壁が袖壁となります。
キッチンの立ち上がりとは?
立ち上がりとは、キッチン内で垂直に配置された高さが15〜25cm程度の腰壁のことを指します。
この壁は主に腰の高さに位置し、キッチン内での様々な目的を果たすために設けられます。このような特徴を持つキッチンは、「立ち上がりキッチン」と呼ばれます。
キッチンの腰壁の特徴
ここでは、キッチンに腰壁を作るメリットデメリットをそれぞれ解説します。
メリット①:カウンターキッチンを作ることができる
腰壁の上にカウンターを設置することで、食器や料理を置く場所として活用できます。
特に対面式キッチンでは、料理を置くスペースが不足することがあります。この方法によって、料理の仕上げを効率的に行うことが可能です。
広めのカウンターを採用すれば、単に作業スペースだけでなく、小さなダイニングテーブルとしても使用できます。食事を摂る場所としても利用可能であり、別途ダイニングテーブルを用意する必要がなく、スペースを節約できます。さらに、カウンターの上に花や小物を飾ることで、キッチンの雰囲気を明るくおしゃれに演出することができます。
メリット②:手元が隠れる
キッチンの調理スペースは、他人に見られたくない場所です。
リビング・ダイニングとキッチンが同じ部屋にあり、I型のキッチンが使われている場合などは、調理スペースが完全に公開されてしまうことがあります。急な来客があった場合などに、キッチンが散らかっていると気恥ずかしい思いをするかと思います。
腰壁は、調理スペースを隠すための手段としても機能します。腰壁が手元を隠す役割を果たすことで、急な来客があったとしても、ある程度の時間ならば対応できます。
手元を隠すために腰高の仕切りを取り付ける場合には、適切な高さを前もって確認することが大切です。
メリット③:収納スペースとして活用できる
キッチンは調理道具や食料品、家電、料理の本などを収納する場所であり、収納スペースが不足することがよくあります。
キッチンの棚や引き出しが満杯で、調味料の収納などに困っている人も多いでしょう。こうした状況に対処するために、キッチンに取り付けた腰壁は貴重な収納スペースとして活用できます。
腰壁を利用してキッチン側に棚を作ることで、調味料などの収納場所を確保することができます。これにより、キッチンの棚や引き出しを有効活用する余裕が生まれ、不必要な収納棚を使わずに済むだけでなく、キッチンの作業スペースも広く取れる利点があります。
また、腰壁を活用してリビング・ダイニング側にも収納スペースを作ることが可能です。腰壁のデザインを工夫することで、季節の小物やワインボトルなどを見せる収納として活用でき、キッチンをよりスタイリッシュに演出することもできるでしょう。
デメリット①:キッチン全体に圧迫感が出る場合がある
完全に遮るものがないフラットな対面式キッチンに比べると、腰壁を設置することで空間がやや制約された感じになることがあります。
ただし、ご自宅の広さによって異なりますが、腰壁の高さや幅には適切なサイズがありますので、慎重に検討することが重要です。
デメリット②:油や水はねを完全にガードできない
対面式キッチンには、コンロを覆う壁がないため、揚げ物料理をする際や水を使った洗い物を行う際に、油はねや水はねが周囲に飛び散ることがあります。
どの程度の高さが最適かをよく考える必要があります。特にキッチン作業の性質や習慣に合わせて適切な対策を取ることが、キッチンの使い勝手と清潔さを確保するために重要です。
こちらの記事では、ガスコンロなどに取り付ける油や水はねを防ぐためのキッチンパネルについての情報をまとめています。
キッチンパネルの選び方は?実際にあった失敗例を紹介デメリット③:腰壁に物をたくさん置いてしまう
腰壁があると、物を置くのが便利な一方で、物が増えてしまいがちになってしまいます。さまざまな形や色の物が無秩序に並ぶと、乱雑な印象になる可能性があります。
対面式キッチンを有効に活用するために、見た目にも気を配ることが重要です。統一されたスタイルやテイストを取り入れて、魅力的で整然としたキッチンを保つよう心掛けるべきです。
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キッチンの腰壁のリフォームポイント
ここでは、キッチンの腰壁のリフォーム時の重要なポイントを詳しく解説していきます。
適切な高さをあらかじめ決める
キッチン腰壁の設置において後悔しやすい誤りとして、「高さの調整ミス」が挙げられます。このため、適切な高さを事前に検討することが重要です。
キッチン腰壁の適切な高さは、料理中に妨げとならないことがポイントです。自身の身長に合わせて高さを決めたり、調理時に手首の角度を確認したりすることが大切です。また、周囲の家具や調理器具の高さと調和させながら設計することも重要です。
キッチン腰壁の適切な高さは95〜115cm程度とされています。この範囲内で、使いやすく快適なキッチン空間を作ることが肝要です。
こちらの記事では、キッチンの高さの選び方についてを詳しく紹介しています。
キッチンの高さの選び方3選|90cmは後悔する?収納スペースに合うデザインにする
腰壁を収納スペースとして活用する際には、ダイニングやリビングからよく目にする場所に位置するため、デザイン性を考慮した設計が重要です。
オープンなニッチスタイルの「見せる収納」を選ぶか、さまざまなタイプの扉を使用して「隠す収納」を実現するかを検討しましょう。
コンセントを設置する
電子レンジやトースター、コーヒーメーカーなどの定番家電は一般に特定の位置に配置されるため、あまり問題にはなりません。
しかし、電気ケトルやミキサーなど、稀にしか使用しない家電のコンセントの場所に悩んだことはありませんか。
腰壁の上部にコンセントを設けることで、こうしたちょっとした問題を解決し、便利に活用できるようになる点がおすすめです。
キッチンの腰壁のリフォームまとめ
キッチンの腰壁は、キッチンとリビングやダイニングの間の壁のことです。カウンターが作れたり手元を隠せたりとさまざまなメリットがありますが、圧迫感が出てしまったり物をたくさんおきがちになってしまうことがあります。
また、腰壁は適切な高さにしないと後悔する方が多いです。そのため、しっかりと計画を立てて、信頼できる業者を選び、ご希望に合ったプランを提案してもらうとよいでしょう。
より便利で快適にするために、キッチンのリフォームと同時に腰壁のリフォームをおすすめします。