「屋上防水のリフォームがしたい」「どんな工事の種類がある?」「費用を知りたい」など、屋上防水のリフォームを検討している方はいますか?屋上は雨が当たりやすく、防水加工をしないと雨水が内部に侵入し、建物が腐食する可能性があります。
今回は、屋上防水のリフォームについて、工事の種類ごとの費用や長持ちさせるためのメンテナンスなどを徹底解説します。
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東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
屋上防水の工事にかかる費用
屋上防水の工事には、主に「FRP防水」「シート防水」「ウレタン防水」「アスファルト防水」の4つの種類があります。
ここでは、屋上防水のリフォーム工事にかかる費用の相場をそれぞれ解説していきます。
FRP防水
FRP防水とは、屋上にガラス繊維で強化されたプラスチックを塗布する防水工事の方法であり、塗膜防水とも呼ばれています。
この工法は、価格が比較的安く、硬化スピードが速いため、1日で施工が完了する点がメリットです。
耐用年数は約10~12年程度であり、施工価格は1平方メートルあたり6,500~10,000円程度です。
また、FRPは軽量であるため、建物にかかる負担が軽減され、高層マンションやオフィスビルにもおすすめです。
しかし、伸縮性に乏しく、建物が大きく揺れるとひび割れる可能性があるというデメリットもあります。
シート防水
シート防水工事は、ゴム製シートや塩化ビニールシートを張り付けて防水層を作る方法であり、塗膜防水と比較して厚みが均一であり、仕上がりのばらつきがないことが特徴です。
耐用年数は約10~15年であり、施工価格は1平方メートルあたり8,000~15,000円程度です。
シート防水には、接着工法と機械的固定工法の2つの方法があります。
接着工法は、下地に塗布した接着剤の上に防水シートを張り付ける方法であり、機械的固定工法では、まずは下地に緩衝材を敷き、ビスや固定金具を取り付けてから防水シートを張り付けます。
シート防水は、古い防水層を撤去せずに施工できる場合があり、下地処理の手間が軽減されるため、短時間で施工が完了する利点があります。
一方で、シートを張り付けるため、複雑な形状やでこぼことした屋上には向いていないことがあります。
ウレタン防水
ウレタン防水も、塗料を塗って防水層を作る施工方法であり、屋上防水の代表的な方法の一つです。
耐用年数は約10~12年であり、施工価格は1平方メートルあたり6,500~12,000円程度です。
ウレタン防水には、密着工法と絶縁工法の2種類の工法があります。
密着工法は、下地にウレタン防水材を塗布し、補強材とウレタン防水材を重ねて防水層を厚くする方法であり、複雑な形状の屋上でも施工しやすいのがメリットです。
一方、絶縁工法は、専用シートの上にウレタン防水材を塗布し、通気を良くする方法であり、ひび割れが発生している屋上でも綺麗に仕上がります。
ウレタン防水材の硬化速度は、夏場と冬場で異なり、気温の低い冬場は硬化スピードが遅くなるため、施工には注意が必要です。
アスファルト防水
アスファルト防水は古くから使われている屋上防水の施工方法です。
耐用年数は約15~25年であり、施工価格は1平方メートルあたり11,500~22,000円程度です。
アスファルト防水には3つの工法があります。
熱工法は、アスファルトと防水シートを交互に重ねて、熱を加えて液状化させながら施工する方法です。
トーチ工法は、防水シートの裏面のアスファルトをトーチバーナーで溶かして、下地と密着させる方法です。
常温工法では、アスファルトが加工されたシートを交互に張り付けて防水層を作ります。
アスファルト防水の価格相場は他の工法に比べて高めですが、耐久性が高いため耐用年数が長く、今後の屋上防水工事の回数を減らせるメリットがあります。
熱工法やトーチ工法のアスファルト防水工事中には煙や匂いが発生することがありますので、近隣住民への配慮を忘れずに行いましょう。
屋上防水について
ここでは、屋上防水や劣化症状を解説していきます。
屋上防水とは
屋上防水とは、雨漏りを防ぐために建物の屋上に施される防水工事のことです。
屋上防水が不十分だと、屋根から水が染み込み、天井の雨漏りを引き起こす可能性があります。
ビルオーナーや管理人は、自己所有の建物の屋上防水を点検し、修繕する責任があります。
防水機能は経年劣化するため、適切なタイミングで屋上防水工事を行う必要があります。
一般的に、屋上防水の耐用年数は10年前後であり、施工方法によっては25年程度となります。
屋上防水に起きやすい劣化症状
屋上防水には、経年によってさまざまな劣化症状が起こります。
代表的な屋上防水の劣化症状は以下の3つです。
屋上防水において、防水層や下地にひび割れが生じるケースがあります。
ひび割れは、建物の経年劣化によるものだけでなく、地震や強風による揺れなどでも発生する可能性があります。
また、気温の変化による防水層の膨張や収縮によっても、亀裂が生じることがあります。
これに加え、ひび割れた隙間に雑草が生えると、防水層の劣化を早めてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
防水工事の施工から一定の時間が経過すると、防水シートがヨレたり、部分的にポコポコと膨れて浮き出る現象が発生することがあります。
防水シートは専用の接着剤を使って下地に張り付けられていますが、経年劣化により密着性が低下することがあります。
また、防水層の下に結露や水蒸気が発生すると、防水シートが浮き上がる原因となることもあります。
防水シートが浮くと、隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因となるため、早急な補修が必要となります。
屋上の排水機能が低下して水はけが悪くなると、水溜まりができやすくなります。
建物の揺れや経年劣化で下地がへこんだり傾きが変わったりして、排水されにくくなっている可能性があります。
また、排水溝の周りの落ち葉や汚れが溜まってしまい、雨水がうまく排水されていないということもあるでしょう。
屋上に長時間水が溜まった状態では、防水層の劣化をさらに早めてしまいます。
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屋上の防水層を長持ちさせるためのメンテナンス
ここでは、屋上の防水層を長持ちさせるためのメンテナンス方法をご紹介します。
定期的な排水溝の掃除
防水層の劣化を防ぐためには、定期的に排水溝の掃除を行うことが重要です。
排水溝がゴミや葉っぱで詰まると、雨水が防水層に溜まりやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。
防水層を長持ちさせるためには、排水溝の定期的な掃除を行って、排水機能を維持することが必要です。
一般的に、屋上の排水溝の掃除は年に2回ほどで十分ですが、台風の後はゴミや葉っぱで詰まりやすいので、早めに掃除することをお勧めします。
屋上の雑草の除去
屋上に生えてきた雑草を抜くことも、防水層の寿命を延ばす効果があります。
雑草が生えてしまった場合は、根元からしっかりと抜くようにしましょう。
雑草の根が防水層の内部に侵入すると、劣化を早める原因になります。
ただし、大きな雑草を抜いた後には、空いた穴から漏水が発生していないかをチェックすることも重要です。
トップコートの定期的な塗り直し
防水層の寿命を延ばすためには、トップコートの定期的な塗り直しが必要です。
トップコートが剥がれてしまうと、防水層が直接外部にさらされ、劣化が早まる可能性があります。
防水層の修繕には費用がかかりますが、トップコートのみを塗り直す場合は、工事費用を抑えることができます。
一般的に、トップコートの塗り直しは前回の施工から3~5年程度が目安とされています。
ただし、使用する塗料のグレードによって工事費用や耐用年数も異なるため、業者に確認しておくことをお勧めします。
屋上防水リフォームまとめ
屋上防水は自宅の雨漏りを防ぐための重要な施工です。劣化が起きると、下地がひび割れたり、防水シートが部分的に浮いてきたりしてしまうので、10年から25年を目安にリフォームを行いましょう。また、施工方法によって特徴や費用、耐用年数が変わってくるため、ご自宅にあったものを信頼できる業者に相談して決めましょう。
快適で雨漏りのしないために、良い屋上防水を実現しましょう。