玄関かまち(上がり框)とは?費用や工期は?

「玄関の上がり框とは?」「意味や役割はある?」「どんな素材がある?」などと上がり框について考えたり悩んだりする人は多いのではないでしょうか?
玄関の上がり框とは、玄関で靴を脱いで上がる段差の側面部分に取り付けられた板のことを指します。

今回は、玄関の上がり框のリフォームについて、役割や工事費用、メリットや主に使われる素材も徹底解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

玄関の上がり框とは?

ここでは、玄関の上がり框についてや役割、デザインを解説します。

上がり框(あがりかまち)とは?

日本の伝統的な住宅では、玄関や土間に設けられた段差に取り付けられた横木を「上がり框(あがりかまち)」と呼びます。

上がり框は、玄関で靴を脱ぐ習慣がある日本において重要視されてきた要素であり、「家の顔」とも称されます。

この段差は、内部と外部を明確に分ける役割を果たしています。日本人が古くから持ってきた境界感覚が、上がり框によって表現されています。

関ドアも上がり框と同じく家の顔と呼ばれています。こちらの記事では、玄関ドアのリフォームに関する情報を解説しています。

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上がり框の役割とは?

  • コミュニケーションの場になる

    上がり框は、古い建物でも見られるように、日本の住宅において不可欠な要素です。特に近所の人々と玄関先で座りながらおしゃべりすることは、上がり框が存在するからこそ実現できるものです。

    上がり框がない場合、素材がむき出しのままであるため、木材のトゲが刺さってしまう可能性があります。このような些細な点でも、玄関を安全に利用するためには上がり框が必要とされています。
  • 玄関の顔である

    上がり框は、玄関の顔とも言える存在です。

    玄関を開けると、まず視界に入るのは上がり框を含む室内の景色です。上がり框は、住人を迎える顔と同時に、訪れる客人を迎える顔としても重要な役割を果たしています。

上がり框のデザイン

マンションやアパート、集合住宅には、主にストレートタイプと呼ばれる直線状の上がり框が多く見られます。ストレートタイプの上がり框は、段差の縁に直線的に取り付けられています。

一方、カーブタイプの上がり框は斜めになっており、土間を広く見せることができるため、コンパクトな空間の有効活用に適しています。

さらに、L字型やコの字型など、他の形状の上がり框も存在します。

上がり框のリフォーム費用と工期

ここでは、玄関の上がり框にかかる費用や工期の目安を解説していきます。

上がり框のリフォーム費用の相場

玄関の上がり框のリフォーム費用の相場は、一般的に3万円から8万円程度となります。

この金額の内訳は、商品代が1万円から3万円、工事費が2万円から5万円となります。

工事費にはバラつきがあり、本框(土台)がシロアリに喰われていて撤去が必要な場合や、大きなRを描くような上がり框を取り付ける必要がある場合など、工事が複雑化すると料金も高くなる傾向があります。

上がり框の工期の目安

上がり框のリフォームは規模が小さい場合、1日程度で完了します。

ただし、上がり框だけでなくフローリングやタイルの張替えなどが同時に行われる場合は、工期が長くなることもあります。

特にデザイン性が高く、大規模な玄関のリフォームの場合は1か月以上かかることもあります。工期については、事前にリフォーム業者と確認しておくことが重要です。

上がり框のメリット

ここでは、玄関の上がり框が持つメリットについて解説します。

メリット①:雨の水滴や汚れが家の中に入らない

段差があるため、雨の水滴や靴の裏の汚れが部屋に入りにくくなります。

外部からの汚れを部屋に持ち込まないため、雨の多い時期や砂埃が気になるときでも安心です。

メリット②:靴の脱ぎ履きがしやすくなる

段差に腰をかけることができるため、椅子がなくても靴の脱ぎ履きが楽に行えます。

特に、幼い子どもや高齢者も安全に靴を脱ぐことができ、快適に過ごすことができます。

メリット③:靴を脱ぐ場所がわかりやすい

上がり框の存在により、玄関と部屋が明確に区別されます。

境界線がないと靴を脱ぐ場所がわかりづらくなります。来客のたびに靴を脱ぐ場所を案内する必要がなくなるでしょう。

 

玄関の上がり框の設置は、住宅設備協同組合にお任せください

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上がり框の素材

ここでは、玄関の上がり框に使われる素材についてそれぞれ解説していきます。

木材

上がり框は家に入った直後に目に入る場所であり、高級感を演出するために木材のような自然素材が人気です。

特に、欅(ケヤキ)は美しい木目や耐朽性、弾力性があり、旅館などの建物でもよく使用されます。

また、楓(カエデ)は独特の光沢と靭性があり、樺桜(カバザクラ)は肌触りの良い表面と硬度が特徴です。

他にも楡(ニレ)やタモなど、さまざまな種類の木材が選択できます。

これらの木材を使用することで、あたたかみのある空間を演出できます。

石材

上がり框には、華やかな模様を持つ「大理石」や、豊富な色のバリエーションと耐久性を兼ね備えた「御影石」などの石材も使用されます。

それぞれの石材には異なる特性がありますので、事前にメンテナンス方法や注意点を確認しておくことが重要です。

タイル

木材や石材に加えて、上がり框には下地を塗ってタイルを貼る方法もあります。

タイルの種類によっては、大きく雰囲気を変えることができるため、デザイン性を重視する方におすすめです。

特に、最近ではモザイクタイルが人気であり、サイズやカラー、形状のバリエーションが豊富です。

上がり框のリフォームまとめ

玄関の顔となる上がり框には、コミュニケーションの場となったり靴の脱ぎ履きがしやすかったりなどの特徴があります。また、形やデザインはまっすぐなストレートタイプや斜めになっているカーブタイプなどがあります。
上がり框は3万円から8万円程度で施工でき、最短1日で完了します。
ご自宅の玄関に合う上がり框をリフォームしましょう。