【2024年版】2型・Ⅱ型キッチンの費用や特徴は?

「シンクとコンロが別々のキッチンにしたい」「複数人で料理できるキッチンはある?」などと考えたことがある人はいませんか?
2型キッチンは、省スペースに設置できて作業スペースが広いことが魅力的です。

今回は、2型キッチンの特徴や費用だけでなく、設置のメリットデメリットやリフォーム時の注目してほしい点を徹底解説します。

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住宅設備協同組合

東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。

2型キッチンとは

ここでは、2型(Ⅱ型)キッチンについてや一般的なキッチンとの違い、設置にかかる費用をご紹介します。

2型(Ⅱ型)キッチンとは?

「2型(Ⅱ型)キッチン」は、シンクとコンロが英数字の「II」のように、2つの列に配置されるキッチンのレイアウトです。

「セパレート型キッチン」とも呼ばれることがあり、表記としては「ii型」や「II型」、「2列型」などともされることがあります。

一般的なキッチン(I型キッチン)との違いは?

引用|クリナップ

一般的に普及している「I型キッチン」は、コンロやシンク、作業スペースが一つのユニットに細長くまとまっている形状のキッチンです。

Ⅱ型キッチンは、コンロ側とシンク側にそれぞれ作業台があるため、作業スペースが広く、動線が比較的短い特徴があります。

I型キッチンでは広いスペースは動線の長さに影響するが、Ⅱ型キッチンでは動線が短いままで広いスペースを確保できます
I型キッチンは横移動が多く、Ⅱ型キッチンは体の向きを変える動作が多い傾向があります

2型キッチンのリフォームにかかる費用は?

Ⅱ型キッチンのリフォーム費用は、180cmの調理カウンター2つを含む場合、おおよそ120万円から170万円程度になります。

Ⅱ型キッチンは、一般的なI型キッチンと比較してキッチンの総間口が広がるため、価格も高めになります。

さらに、シンク側をアイランド型やペニンシュラ型などのオープンタイプにすると、価格が上昇する傾向があります。

こちらの記事では、キッチンの交換リフォームについて、誰でも分かるような解説をしています。

【2024年1月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説

2型キッチンのメリットとデメリット

ここでは、2型(Ⅱ型)キッチンのメリットとデメリットを紹介していきます。

メリット①:作業動線が短い

キッチン内での作業効率が向上する仕組みとして、シンク台とコンロ台の配置が身体の向きを変えて移動できるように設計されています。これにより、キッチン内での動線が短縮されます。同時に、冷蔵庫の配置によって作業の効率が向上し、効果的な作業三角形(ワークトライアングル)を構築しやすくなる利点もあります。

メリット②:たくさんの収納スペースがある

2つのキャビネットが備わることにより、II型キッチンは他のキッチンレイアウトに比べて大きな収納スペースを提供します。

さらに、II型キッチンの一方の台を壁に配置することで、壁面収納も利用でき、収納スペースを一層増やすことができます。

メリット③:作業できるスペースが広がる

II型キッチンは、2つのキャビネットが用意されているため、広々とした作業スペースが確保されます

この配置により、調理作業がスムーズに行え、複数の人や子供たちと一緒に料理する際にも効率的です。

デメリット①:大きなスペースが必要になる

II型キッチンは広い作業スペースを提供する利点がありますが、この利点を得るためには2つのキャビネットを配置するために広いスペースが必要です。

スペースに制約がある場合、I型キッチンなどのコンパクトなキッチンレイアウトが適しているでしょう。

デメリット②:床に水が垂れやすい

II型キッチンの不利な点として、洗った食器や食材などの湿ったアイテムをシンク台からコンロ台へ移動する際、床に水滴が付着しやすいという課題が挙げられます。

この問題を軽減するためには、床材を水に濡れても問題のないフロアクッションやタイルなどの素材に選ぶことが良いでしょう。

デメリット③:身体の向きを変えることが多くなる

コンロとシンクが前後に配置されているため、料理を行う際には頻繁に身体の向きを変える必要があります。

 

Ⅱ型キッチンのリフォームは、県知事認可法人の住宅設備協同組合へ

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2型キッチンで後悔しないためのポイント

ここでは、2型(Ⅱ型)キッチンをリフォームしてから後悔しないための重要なポイントを解説していきます。

間口のサイズ

Ⅱ型キッチンは2つのキャビネットが配置されており、そのために間口をI型キッチンよりも短く設定することが可能です。

メーカーによって間口のサイズが異なるため、事前に確認することが重要です。

こちらの記事では、キッチンのおすすめのサイズや規格についてをまとめています。

【2023年版】キッチンのサイズ・寸法のおすすめは間口255cm

キッチンの通路幅

Ⅱ型キッチンでは、前後に配置されたキャビネットの間が通路となるため、この通路の幅が動線の質を左右します。

通路の幅は最低80cm以上が推奨されていますが、約120cmの通路幅が確保されると、キッチン内で人同士がすれ違う際に余裕を持って動けるような環境が整います。

こちらの記事では、キッチンのおすすめの通路幅や注意点などを詳しく解説しています。

キッチンの通路幅は何cmがおすすめ?後悔した点や注意点は?

2型キッチンのリフォームまとめ

Ⅱ型キッチンは、シンクとコンロが2つの列に配置されています。一般的なI型キッチンに比べて、キッチンの間口が広がるため、価格も高くなっています。Ⅱ型キッチンを設置する前に、事前に間口や通路幅を考えておくことが後悔しないための重要なポイントとなります。
キッチンのリフォームをする際には、しっかりと計画を立てて、信頼できる業者を選び、費用や工期などご希望に合ったプランを提案してもらうとよいでしょう。
綺麗で快適なⅡ型キッチンへのリフォームを実現しましょう。