「プラスターボードとは?」「石膏ボードを自宅の壁に使うメリットは?」「プラスターボードは遮音性が高く費用があまりかからないって本当?」などと思っている方はいますか?プラスターボードは、一般的に天井や壁の基礎材料として頻繁に使用されます。これには、塗装やクロス貼り、壁紙の施工など、さまざまな仕上げオプションがあります。
今回は、プラスターボード(石膏ボード)について、メリットデメリットやプラスターボードかどうかの見分け方などを徹底解説します。
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住宅設備協同組合
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プラスターボードとは
ここでは、プラスターボードについてや石膏ボードとの違い、見分け方を詳しくご紹介していきます。
プラスターボードとは
プラスターボードは、建築材料であり、芯材としてプラスター材を使用し、両面をボード用紙で挟んで作られた板状の材料です。
プラスター材は、壁や天井の仕上げに使用される左官材料であり、石膏プラスター、ドロマイトプラスター、石灰プラスター(漆喰)などの異なる原料があります。
プラスターボードは、天井や壁の下地材として広く利用され、塗装したり、クロスや壁紙を貼ったり、仕上げ加工されたりすることができます。
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「石膏プラスター」とは、石膏を主原料に消石灰や粘着剤などを混合して作られた建材であり、左官材料として壁にコテで塗布していくものです。
また、この石膏プラスターを板状にしたものが「プラスターボード」であり、「石膏ボード」とも呼ばれ、両者は同じ建材を指しています。
自宅の壁がプラスターボードかどうかの見分け方
自宅の壁がプラスターボードで作られているかどうかを確認するためには、いくつかの方法があります。
最も簡単な方法は、壁を軽く叩いてみることです。もし内部がコンクリートであれば、手の平で叩くと詰まった音が鳴ります。一方で、「コンコン」という内部で響く音がする場合は、プラスターボードの可能性が高いです。
また、画鋲を壁に刺してみる方法もあります。もし針が入らない場合は、壁にはコンクリートや木壁の上に壁紙が貼られている可能性があります。一方、針がスムーズに入り、抜いた針の先端に白い粉がついている場合は、プラスターボードが使用されていると推測できます。
プラスターボードのメリットデメリット
ここでは、プラスターボードのメリットとデメリットをそれぞれ詳しく説明していきます。
メリット①:防火性がある
プラスターボードは防火性があり、火に強い特徴を持っています。これは、ボード内の石膏が結晶水を含んでいるためです。
火事が発生すると、石膏が加熱されて結晶が破壊され、水蒸気に変わります。この水蒸気が火の温度を下げ、火事の進行を遅らせる仕組みです。
また、プラスターボードは厚みや種類によって防火材料として認定されています。厚みが12mm以上のプラスターボードは不燃材料と認定され、9mm以上のものは準不燃材料として扱われます。
メリット②:遮音性が高い
プラスターボードは遮音性があり、音を通しにくい性質を持っています。
そのため、マンションの部屋の間の壁やホテル、病室などに広く使用されており、高性能なものは映画館やスタジオなどでも利用されています。また、既存の壁を壊さずに重ね張りする方法での騒音対策リフォームにも役立ちます。
プラスターボードを複数重ねて貼ったり、吸音材と組み合わせたりすることで効果的な対策が行われています。
メリット③:安価である
プラスターボードの利点は、手頃な価格で入手しやすいことです。
一般的なサイズである910×1820mm、厚み12.5mmのプラスターボードは、ホームセンターなどで約500円程度で手に入ります。
天井や壁など、広い面積に多く使用する必要がある建築やリフォームのプロジェクトでは、全体のコストを削減することができます。
プラスターボードは建築現場で広く使用されているため、信頼性があり安心して使用することができます。DIYでも利用することが可能ですが、重量が10kg以上あり、板状のため持ち運びが難しい場合もありますので、購入前に運搬方法を確認することをおすすめします。
デメリット①:水や湿気に弱い
プラスターボードの欠点は、石膏と紙で構成されているため、水分や湿気に弱いことです。水分を含むとカビの原因になるだけでなく、強度も低下してしまうため、注意が必要です。
建築現場では雨に濡れないように特に注意が払われます。使用時にも日常的に雨漏りに気をつける必要があります。もしも雨漏りや洪水などでプラスターボードが濡れてしまった場合は、取り替える必要があります。
特にキッチンや脱衣所、洗面所などの水回りにプラスターボードを使用する場合は、防水加工が施された「シージング石膏ボード」と呼ばれる種類を選ぶことが一般的です。これによって水分による影響を最小限に抑えることができます。
こちらの記事では、水回りのリフォームに関する詳しい情報を解説しています。
【施工事例6つ】水回りのリフォーム費用や工事期間は?デメリット②:衝撃に弱く欠けやすい
プラスターボードは、点の衝撃には弱い素材です。
物の角や尖ったものが当たると、簡単に欠けたり穴が開いたりすることがあります。引っ越しや模様替えの際には、家具がプラスターボードに当たらないように注意が必要です。
一方、プラスターボードは面に対する衝撃には強い特徴があります。
大人がぶつかる程度の衝撃にはほとんど影響を受けません。この面への強さは、地震や強風による建物の揺れに対して有利です。そのため、プラスターボードは耐力壁として使用されることもあります。
デメリット③:ビスやネジ留めに弱い
プラスターボードはビスやネジの留めには弱い性質を持っています。
強制的に留めようとすると、石膏が崩れたり、白い粉が出たりしてしまい、一時的に留められてもすぐに落ちてしまうことがあります。これは、プラスターボード単体ではビスやネジをしっかりと保持する力がないからです。
この問題に対処する方法として、留める場所に裏側に間柱などの下地がある箇所を見つけて留めるか、ボードアンカーを使用することがあります。
ボードアンカーは、プラスターボードの裏側からビスで支え、重さを分散する部品です。使用する際には耐荷重に注意しながら適切に取り扱いましょう。
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プラスターボードの注意点
ここでは、ご自宅にプラスターボードを導入した後の注意点を詳しくご紹介します。
石膏用ボードアンカーを使う
木の壁には釘やネジを使ってしっかりと固定することができますが、プラスターボードでは同様の方法を使うと石膏が崩れてしまい、取り付けたものがグラグラと揺れてしまいます。
そのため、プラスターボードの壁に飾り棚や時計などを固定する場合には、「ボードアンカー」と呼ばれる石膏ボード専用の固定具を使用することがおすすめです。
ボードアンカーは、プラスターボードに打ち込んで使用するネジ用の下地材です。使用する際には、製品に明記されている耐荷重量を必ず守るようにしましょう。
下地を追加する必要がある
もし壁にテレビなどの重い物を取り付けたい場合は、プラスターボードの裏側にある下地までネジをしっかりと打ち込む必要があります。
もし固定したい場所に下地が存在しない場合は、下地を追加・補強する工事が必要になります。
プラスターボードまとめ
プラスターボードは、天井や壁の下地材として広く利用されています。防火性や遮音性が高く、価格が安いことがメリットとして挙げられますが、衝撃や水、湿気に弱かったりとデメリットもいくつかあります。また、釘やネジを壁に使うときや重たいものを取り付ける際は、気を付ける必要があります。
プラスターボードを導入して、お部屋に合った壁を実現しましょう。