「家のリフォームをしたい」「家のリフォームは何がある?」「費用はいくらかかる?」などと思ったり感じたりした方は多いのではないでしょうか?
新しい家を建てるのも魅力的ですが、既存の住宅をリフォームすることで、快適な空間や理想の住まいを実現することができます。
今回は、家のリフォームについてやそれぞれの工事費用、補助金情報を厳選して解説します。
キッチン・お風呂リフォームに
圧倒的な強みがあります。
住宅設備協同組合
東京、神奈川、大阪、兵庫エリアで年間1000件以上の実績を誇る住宅設備協同組合。神奈川県許認可法人(神奈川県指令企支第3453号)、大阪府許認可法人(大阪府指令経支第1061-28号)。リフォームの専門家として、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、和室工事、外壁、屋根まで広く深くをモットーにリフォームに関するお役立ち情報を発信。
家のリフォームとは
ここでは、住宅のリフォームについて詳しくご紹介します。
住宅のフルリフォームについて
フルリフォームは、建物の骨組みを残しつつ家を新たに作り直す工事です。
フルリフォームの際にはリノベーションも同時に行うことができます。リノベーションは快適な住まいづくりを実現するための手すり設置やバリアフリー化などの工事を指します。
戸建てやマンションのフルリフォームの工期は、一般的には間取りや工事内容によって異なりますが、平均的には2か月から3か月かかります。
ただし、お住まいの状況や工事の内容によっては最大4か月の期間が必要な場合もあります。内外装のリフォームを含めると、工期が延びることも考えられます。
こちらの記事では、住宅のフルリフォームについてを詳しく解説しています。
フルリフォームの費用は?戸建てマンションごとの工期やリフォーム時期は?キッチンのリフォームについて
キッチンには、食器棚、カウンター、シンク、オーブンなど様々な設備がありますが、それぞれの設備には異なる耐用年数があります。
耐用年数や寿命が切れると、機能の劣化や故障のリスクが高まり、使用に支障をきたす可能性があります。
特に火を使うコンロやグリルは、故障や不具合が発生すると火災の原因になる可能性があるため、定期的なメンテナンスやリフォームが重要です。
こちらの記事では、キッチンのリフォームについて特徴や費用を詳しく解説しています。
【2024年8月】キッチン交換リフォーム費用を部位別解説お風呂のリフォームについて
お風呂(ユニットバス)の交換リフォームには、浴室全体のリフォームや浴槽のみの交換などさまざまあります。
最近では、壁・天井・床・浴槽が一体化している「ユニットバス」が主に普及しており、形やサイズが決まっています。戸建てとマンションでサイズが異なるため注意が必要です。
ユニットバスの法定耐用年数は建造物と同様の22年ですが、実際の使用状況やメンテナンスによって異なり、一般的には10~15年程度とされています。この年数を越える前にリフォームを検討しましょう。
こちらの記事では、お風呂のリフォームを誰でも分かるように、詳しく解説しています。
【2024】お風呂のリフォーム費用は?浴室乾燥機・ドアは意外と安い洗面台のリフォームについて
洗面台のリフォームにより、デザインの完全な変更や機能性・安全性の向上が期待できます。
デザイン面では、カラーや素材、形状の変更により新しい雰囲気を取り入れることができます。
機能性の向上では、収納スペースの増加や移動、新しい水栓の交換などが可能で、より便利で快適な生活を送ることができます。
安全性の向上では、古くなった洗面台による水漏れやカビの問題を解消し、安心して使用することができます。
こちらの記事では、洗面台のリフォームについてを載せてあるので、誰でも分かるように詳しく解説しています。
洗面台の交換・リフォームのタイミングは?工事費用や施工事例は?トイレのリフォームについて
トイレは頻繁に使用されるため、他の設備よりも劣化や汚れが起きやすいです。掃除が不十分だと汚れや臭いがこびりついてしまいますので、約15年ごとにリフォームが必要です。
最新式のトイレでは、便器の縁が平らになっているため汚れが溜まりにくいものや、自動洗浄機能を備えた温水洗浄機などの清潔さを保つための機能が多くみられます。
また、節水・節電にも効果があるものが多いです。従来のトイレは一回に15リットルの水を使用する一方、新しいトイレは約5リットル程度で済ませることができ、一日で見るとかなりの節水効果があります。さらに、不使用時には便座の温め機能をオフにするなど、節電にも配慮されています。
こちらの記事では、トイレのリフォームについて特徴や費用を、誰でも分かるように詳しく解説しています。
トイレ交換はどこが安い?リフォーム費用や工期、交換時期の目安を徹底解説外壁のリフォームについて
外壁リフォームには、主に以下の3つの工法があります。
- 塗装(重ね塗り):外壁がある程度劣化していない場合に行われるリフォーム方法です。建物の保護や防水機能の向上、美観の維持を目的として行われます。
- カバー工法(重ね張り):現在の外壁材の上に新しい外壁材を貼り付けるリフォーム方法です。既存の外壁の撤去費用が不要なため、張り替えよりも費用を抑えることができます。ただし、一部の外壁には適用できない場合もあります。
- 張り替え:建物の外壁材を全て剥がし、新しい外壁材に交換するリフォーム方法です。外壁の寿命が過ぎて劣化している場合に行われます。劣化による雨漏りや骨組みの損傷を防ぐため、新しい外壁材に交換することで建物の寿命を延ばすことができます。
こちらの記事では、外壁のリフォームについて特徴や費用を分かりやすく解説しています。
外壁塗装の工事費用と塗料ごとの価格を比較|2023年版家のリフォームにかかる費用
ここでは、住宅のリフォームにかかる費用の相場を箇所ごとにそれぞれご紹介します。
住宅のフルリフォームにかかる費用の相場
- 戸建ての場合
戸建てのフルリフォームにかかる費用の相場は、約400万円から2500万円程度です。
また、坪単価の目安は、1坪あたり約10万円から70万円程度です。 - マンションの場合
マンションのフルリフォームにかかる費用の相場は、約250万円から1500万円程度です。
また、坪単価の目安は、1坪あたり約17万円から60万円程度です。
マンションの場合、工事費用は間取りに大きく影響されます。
キッチンのリフォームにかかる費用の相場
システムキッチンのリフォーム費用の相場は、一般的には30万円から100万円程度とされています。
しかし、天板(ワークトップ)の素材やI型・L型・アイランド型などのキッチンの形によって、価格が変動します。
お風呂のリフォームにかかる費用の相場
浴室のリフォームには、在来浴室からユニットバスへの変更や、ユニットバスの交換、浴槽の単体交換など、いくつかの種類があります。
在来浴室からユニットバスへのリフォーム費用は、おおよそ60万円から150万円程度です。
在来浴室は昔ながらの施工方法で作られた浴室であり、ユニットバスは一体型のお風呂ユニットです。
ユニットバスからユニットバスへのリフォーム費用も同様で、50万円から150万円程度が相場です。
浴槽本体のみのリフォーム費用は、おおよそ7万円から15万円程度です。
ただし、浴槽と床が一体型のタイプと置き式のタイプがあり、置き式のタイプのみ交換が可能です。また、交換できる浴槽は同じサイズのものに限られます。
洗面台のリフォームにかかる費用の相場
洗面台の全体的なリフォームは、洗面ボウルや洗面カウンター、鏡、照明などを交換する作業を指します。
洗面台リフォームの費用相場は、約30万円から50万円程度とされています。
ただし、素材に高級なものを使用したり、オーダーメイドの場合は、それ以上の費用がかかることがあります。
部分的なリフォームとして洗面ボウルだけを交換する場合は、約10万円から20万円程度で施工することができます。
また、鏡の交換などの単純なリフォームでは、1万円から3万円程度で施工が可能です。
これらは一般的な費用の目安であり、具体的な費用は材料の選択や工事内容によって異なる場合があります。
トイレのリフォームにかかる費用の相場
節水型トイレへの交換の費用相場は、15万円から40万円程度です。
この交換には便器だけでなく一式の撤去と新しいトイレの設置が含まれます。したがって、工事費や古いトイレの処分費用も考慮する必要があります。
和式トイレから洋式トイレへの交換の費用相場は、25万円から60万円程度とされています。
この交換では、便器の交換だけでなく床や壁のリフォームも同時に行うことが一般的です。そのため、洋式トイレの交換に比べて工事費が増える傾向にあります。
外壁のリフォームにかかる費用の相場
外壁の塗装にかかる費用の相場は、60~180万円です。
塗料の種類や量、性能によって工事費用が変動します。
外壁のカバー工法によるリフォーム費用の相場は、130~220万円です。
既存の壁に貼り付けるため、張り替えるよりも安く済みます。
外壁の張り替えにかかる費用の相場は、150〜300万円です。
外壁を1から張り替えるため、撤去費用などがかかる可能性があります。
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家のリフォームで使える補助金
リフォームを行う際に、国や自治体が補助金を出している可能性があります。
ここでは、住宅リフォームの補助金について解説します。
【全国】こどもエコすまい支援事業
2023年度におすすめの補助金の一つは、「こどもエコ住まい支援事業」です。この補助金は、ビルトイン食器洗機、浴室乾燥機、宅配ボックス、防音ドア、防音ガラスのような住宅リフォームに対して提供されており、最大で45万円の補助金が受けられます。特に若者や子育て世代には最大60万円の補助金が支給されることもあります。
補助金の申請は、リフォーム工事を行う事業者が行います。住宅設備協同組合を通じて該当リフォームを行う場合でも、全ての手続きを業者に任せることができます。
担当課:国土交通省 こどもエコすまい支援事業事務局
公式サイト:こどもエコ住まい支援事業
【自治体】既存住宅におけるリフォーム支援事業
国や自治体が住宅のリフォームを支援しています。
ご自身が住んでいる地域の補助金情報を、ぜひ事前に調べておきましょう。
補助内容:①高断熱窓 3分の1、②高断熱ドア 3分の1、③蓄電池システム 2分の1 ④賃貸住宅向け断熱改修 5分の4
補助金限度額:①100万円/戸、②16万円/戸 ③施工内容によって異なる ④施工によって異なる。
蓄電池、V2H(自動車の電気活用)、太陽熱、地中熱利用システム及び太陽光発電設備の設機器費・工事を東京都が負担してくれる補助金制度です。予算額337億円と、補助金予算としてはかなり大きい方に分類され、東京都の本気がかなり伺えます。
担当課:東京都環境局気候変動対策部家庭エネルギー対策課
公式サイト:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業
補助内容:改修工事費用の3分の1
補助上限額:30万円
断熱性能の高い住宅は、室内の熱が外に逃げにくく、室温が屋外の温度に及ぼす影響を最低限に抑えることが出来ます。堺市が行う本制度では、床や天井、窓や壁などの断熱リフォーム工事の一部費用を補助してくれます。特に窓の断熱リフォームは、低価格で高い効果を得られることで知られており、寒い時期の窓の結露に悩んでいる方にもおすすめとなっています。
担当課:大阪府堺市建築防災推進課
公式サイト:住宅・建築物断熱改修等補助事業(外壁・屋根塗装は対象外です。)
補助内容:空き家の機能回復及び設備改善に係る工事に要する費用、事務機器取得費の補助
補助条件:築20年以上や空き家の期間が6か月以上、水回り設備のいずれかが10年以上更新されていないなど
空き家は、地域コミュニティの希薄化や地域活力の低下を招き、放置すれば周辺生活環境や安全性を悪化させます。今後も空き家の増加は見込まれることから、兵庫県が空き家の改修費を補助することにより、空き家の活用を促進します。補助額は戸建てや共同住宅、改修後の種別によって異なるので、詳細は公式サイトからご確認ください。
担当課:兵庫県まちづくり部住宅建築局住宅政策課住宅政策班
公式サイト: 空き家活用支援事業
補助内容:総工事費の10%または、1戸当たり50万円のいずれか少ない額を補助
札幌市が、市内の住宅を対象に、浴室やトイレの改良などのリフォーム工事、段差の解消や手すりの設置などのバリアフリー化工事にかかる費用を一部補助してくれる制度です。補助金額の合計が3万円以上、かつ、総工事費が30万円以上になる工事でないと、本制度が適用されないのでご注意ください。
担当課:札幌市都市局市街地整備部住宅課
公式サイト:札幌市住宅エコリフォーム補助制度
【全国】介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度
ほぼ全ての自治体で、バリアフリー工事などを介護保険の認定結果が「要支援」又は「要介護」の方を対象として補助金を出している場合があります。
補助内容:利用者負担は介護保険の負担割合に応じた10%から30%まで
補助対象:浴槽の取り替え、流し台・洗面台の取り替え、洋式便器への取り替え
身体機能の状態により、住宅のバリアフリー化が必要な方に、設備の改修の費用の一部を新宿区が助成してくれます。家庭内での溺死や転倒転落などの不慮の事故が発生しないためにも、バリアフリー化を施すことが必須となっています。現在バリアフリー化をお考えの方は、本制度をご活用ください。
担当課:新宿区福祉部介護保険課給付係
公式サイト: 住宅設備改修
補助内容:介護保険保険料の段階に応じて工事費用の40~90%を補助
補助対象:浴槽の取り替え、洗面台の取り替え、便器の洋式化、IHクッキングヒーター設置、階段昇降機設置、ホームエレベーター設置
千代田区では、高齢者の方々が自宅で快適かつ安全に暮らせるように、介護予防や自立支援の観点から、改修工事などの補助制度を提供しています。この補助は、千代田区に居住し、介護認定を受けていない65歳以上の方が対象となります。補助の対象となる工事は、主に自宅の破損や老朽化による改修を目的としており、大規模な間取り変更を伴う工事は対象外となります。
担当課:千代田区保健福祉部高齢介護課介護事業指定係
公式サイト: 高齢者福祉住環境整備
補助対象:手すり取り付け・段差解消等、浴槽改修、洗面台・流し台の取替え、トイレ改修、階段昇降機の設置
補助内容:上限額内の90%の補助(生活保護者は基準額内は全額公費負担)
65歳以上の高齢者が、より安全な生活が確保できるようにするために、江東区が設備改修費用を補助してくれる制度です。介護保険の負担割合が1割の方は自己負担1割、介護保険の負担割合が2割(3割)の方は自己負担2割(3割)となり、基準額を超える額は、全額本人負担となります。また、介護保険の住宅改修と一緒に利用する場合は、介護保険課にも申請が必要になりますのでご注意ください。
担当課:江東区福祉部介護保険課在宅支援係
公式サイト: 高齢者住宅設備改修給付(介護保険外)
【自治体限定】リフォームローンの利子軽減
補助内容:施工内容により異なる
借入可能上限額:一般利率の場合300万円、特別利率の場合500万円
住宅の修繕・増築の工事費用のローンを杉並区が契約した金融機関へ低利の融資をあっせん及び金利負担してくれる制度です。バリアフリーや耐震などの特定カテゴリの工事しか受け付けていない助成制度が大半の中で、台所、浴室、トイレのリフォーム、内装工事(お部屋の模様替え)、外壁など幅広い工事に対応しています。所得制限が設けられている点には注意しましょう(前年総所得金額が、100万円以上かつ1,200万円未満)
担当課:杉並区都市整備部住宅課管理係
公式サイト: 住宅修築資金融資あっせん制度
家のリフォームまとめ
住宅のリフォームは全体を作り直すフルリフォームの他、お風呂やキッチン、洗面台やトイレなどの箇所のリフォームもあります。それぞれにかかる費用も大きく異なるため、予算に合わせてリフォーム箇所やプランを決めましょう。また、費用をできるだけ抑えるために、国や自治体が補助金を出している場合があるので、有効活用しましょう。
リフォーム工事を検討するときは、施工経験が豊富な業者に相談し、ライフスタイルにあった工事内容を提案してもらうと良いでしょう。
いつまでも快適に住める自宅を実現しましょう。